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つながりを絶やさずにつながり続けること

今回のコロナの影響でD×Pにも大きな影響が出た。財団からの支援などがストップして1000万円以上の寄付がストップした。寄付型のNPOで2018年度の予算は約8000万ほど。D×Pの規模にとっては経営的な打撃がかなり大きかった。

認定NPO法人D×Pは10代の不登校のセーフティネットをオンライン相談と不登校の経験者が多い通信制・定時制高校でつくっている。2019年度は1200名以上の不登校など経験している高校生に企業とのつながりを作り、就職にもつなげてきた。繋がった生徒数だけでみると1600名を超えている。

2019年度のハイライト↓

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2019活動報告スライド2 (1)

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2019年度はサポーターも300名以上増えて、寄付型のNPOとして成長感を感じていた(現状776名、2019年度の4月は当初448名でした)。サポーター(継続寄付者)は経営に与える影響は大きい。少額でも経営を安定化させてくれるのがサポーターの存在。順調にサポーターの申し込みがありD×Pは財団や大口の個人からの寄付を経営の5割ぐらい頼っていたため、ひとつでも大きな財団の支援がストップしたのは大きな影響だった。

また、3月はそれに加えて休校措置の影響が組織にとって大きかった。スタッフの半分は定時制高校の学校現場での食事提供などもしながら相談に乗るカフェを運営をしていた。しかし、卒業式も中止。3月の上旬の段階からもいくつかのシナリオを立てたが、休校措置が長引く可能性があるため、これまでの支援がオンライン相談以外ストップする可能性もあった。ただ、オンライン相談のニーズが増える可能性が高かったため、その段階でスタッフたちと相談してオンラインチームの人員体制を強化した。

財務的には厳しいが、オンライン相談の需要増

コロナの影響下でオンライン相談の需要が登録者ベースだと6倍、相談者は3倍にも増えている。

毎日10代の中高生たちからライン相談がきているのだが、特に目立つような気がするのはひきこもっていて社会不安障害など何かしたらつらい環境や状況にいた生徒がコロナの影響で余計閉じこもりがちになること。不安やすストレスがかかってしまうことは容易に想像できる。そして、相談に乗っていた10代の高校生が外に出始めようとしていた時期に動けなくなってしまったこともある。不登校の支援をやっていて、「NPOが運営するフリースクールに行き始めた」「アルバイトをはじめた」など大きな一歩だったりするのだが、そういったことが作りづらい環境に陥ってしまったのは事実ある。

つながりを絶やさずにつながり続けること

学校の休校措置状態が続くことで既に起こっていることは家庭の経済力によって学力差が開いてしまうことは容易に想像できる。そして、多くのNPOも指摘しているが家庭環境のストレスの増大も影響してDVなどの被害なども増えるだろう。また、それ以外にも給食がないことによる影響も出てくるだろうし、収入減や貧困による食事をとることができないことも今後出てくるのではないかと思っている。

そういったときに大切なのは孤立させないことが前提に必要になってくる。学校やそれ以外の居場所を一時的に失うことで話せる相手がいなくなってしまう、居場所がなくなっていってしまうこともある。ただ、この状況下で誰かと繋がり続ける、話し続けるから不安も軽減していくこともあるだろう。

また、つながりを続けられることは支援の起点にもなりえる。食料源になったときに生徒に食事を配送できる状態にする、仕事ができないときにはPCを提供するなどしてスキルを伸ばし在宅ワークを一緒に探すこともできるだろう(これはD×Pの支援としてもこれまでやってきたことだ)。

D×Pがつながりを10代とつくることは自分たちの持っているリソースの継承だと思っていて、これまで在宅ワークなども高校生たちにつなげてきた。不安そうな子にはすぐに仕事の話などはせず、話を聞いて数ヶ月、長い場合は1年以上かけてライン相談で話しながらzoomやライン通話などで話してきて就職や進学にもつなげてきた。

この継続が大切だと僕は思っている。つながりを絶やさず、つながり続けていくこと。そこから様々なきっかけが生まれることもあるし、コロナの状況だからこそ大切にしていきたい。

一緒に事業をつくろう

寄付をしてくれる人のことを寄付者と呼ぶが、D×Pではサポーターと呼んでいる。一緒に事業を作る仲間だと考えている。ウィズコロナ時代で不安も社会に渦巻いているが、 D×Pのサポーターは今月大きくその中でも増えた。前年から比べても現状で4倍近いサポーターグループに参加していただいている。

「何か社会のためにしたい」「子どものためにできることをしたい」と思っている人でも別のうちのNPOじゃなくてもいい。でも、その想いがあったときに行動として起こせるならばそれは寄付という資本を使えるかもしれない。事業を一緒につくれたら嬉しい。

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現状、夏場まではほとんどの定時制高校での現場をストップすることも決めているため、オンラインの相談に集中していっている。また、企業やNPOとも連携して生徒のオンラインの居場所づくりなども進めていっている。

実際にD×Pが関わった生徒からは様々な声をもらっている。

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ただ、いい話ばかりではない。10代で不登校、高校中退、経済困窮家庭の子たちとつながりをつくり、就職や進学などのサポートはなかなか難しい。教員や様々な地域の人たちと連携してきてこれまで現場をつくってきたのでうまくいってきたこともあるが、特にオンライン相談だと急にブロックされてしまうケースなどもしばらくコミュニケーションを取っていたにも関わらず、ある。予兆もなしに。

しかし、できることはたくさんあるといつも考えている。つながりの先に、関係性の先に10代で孤立しがちなひとりひとりと未来のことを考えて一緒に作っていく道ををつくりたいと思っている。

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ぜひこういった機会に仲間になってほしい。サポーターとしてできること、たくさんあるから。

寄付という資本は社会をつくっていく資本だ。少額の継続の寄付はNPOの経営を安定化させて支援を継続できる仕組みをつくれる。大口の寄付は事業を促進させる大きな資本をなりえる。もしくは新しい事業を立ち上げる基礎となる。

できることはある。D×Pでもいい、医療関係者への寄付もいい(僕もこの前ジャパンハートさんのプロジェクトの支援をさせてもらった)、他の共感するNPOでもいい。こういったウィズコロナ時代だからこそ、能動的に寄付していこう。

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認定NPO法人D×P 理事長 http://www.dreampossibility.com/

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