ヒコロヒー、福田麻貴、サーヤ……。当代ナンバーワンの女性芸人は誰だ?アメトーーク「スナックバイト芸人」に注目したい理由

 いまからおよそ1年8ヶ月前、筆者はこの欄で「女芸人ナンバーワン。3時のヒロイン・福田麻貴はもっと上にいける」なるタイトルの記事を書いている。その当時(現在もだが)、タレントとして筋の良さを感じたお笑いトリオ、3時のヒロインのリーダーである福田麻貴の将来に太鼓判を押したくなったという内容の記事である。また、その4ヶ月後(いまからちょうど1年前)には「松竹芸能に所属するピン芸人ヒコロヒーこそ、現在のナンバーワン女性芸人」なる記事も書いている。

 福田、そしてヒコロヒーに対する筆者の印象は、上記の記事を書いた時からいまもなおほとんど変わっていない。その高評価は相変わらず、だ。1年が経過したいまなお、両者ともに芸能界で高いポジションをキープしている。むしろ以前よりさらに評価を高めた印象さえ受ける。この両者が現時点における女性芸人の筆頭であることに異論を挟む人は少ないはずだ。

 そんな福田、ヒコロヒーときて、次に筆者が名前を挙げたくなる女性芸人は、サーヤ(ラランド)だ。年齢的には福田、ヒコロヒーより少し下だが、その実力がすでに一級品であることは衆目の一致する見解だろう。自ら立ち上げた個人事務所の社長という顔も併せ持つ、若きスター芸人。現時点ではヒコロヒーより僅かに低いポジションという感じだが、最近ではサントリーのCMに出演するなど、勢いを感じさせる露出が目に付くようになっている。現在27歳。褒めすぎを承知で言えば、近い将来、天下を取る可能性も感じないこともない。大物になる予感がいまからプンプンする、気に留めておきたい芸人のひとりだ。

 福田麻貴、サーヤ。いまでは「トゲトゲTV」という冠番組で共演している両者だが、筆者がこの2人の共演を初めて目にしたのはいまから3年前、アメトーークの「若手女芸人」(2020年9月10日放送)という放送回だった。ガンバレルーヤ、3時のヒロイン、薄幸(納言)、サーヤ、ぼる塾など、当時売り出し中だった若手の女性芸人が一堂に集まったこの回を、筆者はいまなお鮮明に覚えている。福田とサーヤに芸人として良い感触を感じたのが、何を隠そうこの放送回だったからだ。その後の福田とサーヤの活躍と、このアメトーーク「若手女芸人」の放送は深い関わりがある。少なくとも僕はそう思っている。アメトーークでセンスの良い喋りを見せた福田とサーヤがブレイクしそうなことは、少なくとも筆者にはその時なんとなく見えていた。

 こんな話をなぜここまで長々としてきたかと言えば、5月11日放送予定のアメトーーク「スナックバイト芸人」という放送回が、面白そうに見えるからだ。アメトーークのひな壇側のゲストが全員女性芸人となるのは、先述した3年前の「若手女芸人」以来。しかも今回そのリーダー役として座るのが、現女性ナンバーワン芸人との呼び声高いヒコロヒーであることもその期待値の高さに輪をかける。その他の出演者にも、よしこ(ガンバレルーヤ)、山﨑ケイ(相席スタート)、椿鬼奴、バービー(フォーリンラブ)、薄幸、川村(たんぽぽ)、まちゃまちゃ、小出真保という、彩りあふれるクセのあるメンバーが揃っている。期待して損はないはずだ。

 アメトーークで面白い喋りをする人は売れるとは筆者の持論だが、女性芸人が多数集まるこのような放送は、彼女たちの実力を推し量るにはまさにもってこいの回になる。ここで最も良い喋りを披露した人は、今後確実に「もうひと伸び」する。そう見ていい。それがヒコロヒーになのか、それとも山﨑ケイか、たんぽぽ・川村なのかは放送を目にするまでわからないが、メンバーの顔ぶれとトークテーマを見る限り、この放送がつまらなくなる可能性は低い。思わずそう言いたくなる。

 この出演者たちの中では若手であるヒコロヒーが他の先輩たちを差し置いてリーダー席に座る姿に、芸人としての評価の高さが見て取れる。はたしてヒコロヒーはどんな喋りを披露するのか。放送が楽しみだ。

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