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80枚ニヴ誕生秘話
80枚ニヴーヨーリオンデッキを使っていると、様々な質問を受ける。
このデッキを使い始めてかなりの時間もたってきたので、ここで1度文章に書き起こしてデッキのメモとしようと思う。
この文章を書き始めている現段階では、あくまで自分用の記事とするため、基本的には読みやすさ、見やすさは考慮しないものとする。
その点ご了承していただきたい。
80枚ニヴが誕生するまで
パイオニアの《ニヴ=ミゼット再誕(WAR)》デッキの歴史を少し。
ちと調べるのもめんどくさいので、自分の記憶をたよりに書き起こしていくので、間違ってたら申し訳ない。
パイオニアというフォーマットが制定された時、記憶が正しければテーロス還魂記が発売される前だったと思う。
その時点で《ニヴ=ミゼット再誕(WAR)》デッキ(60枚)のひな型はできていて、テーロス還魂記が発売され《自然の怒りのタイタン、ウーロ(THB)》が入ったことにより《ニヴ=ミゼット再誕(WAR)》デッキの基本ができあがる。
残っていた当時のデッキリストがこれ。
プロツアー(MF)名古屋直前のデッキリストになっていて、世にニヴ使いがあふれていた時期でもある。
この当時、MOでもかなりのミラーマッチが多発し、今でもそのときの経験が生きることも多い。
しかしふたを開けてみれば、プロツアーでのニヴは完全に負け組だった。
プロツアーの1週間ほど前から姿を現してきたインバーターデッキ、デッキのポテンシャルはかなり感じていたが、それをプロの人たちが見逃さないわけはなく、当然それに食われるのであった。
また日本のPTを制したバントスピリットもまたニヴの苦手とする相手であった。
当然、そのあとのMOではインバーターとスピリットがはびこることになり、ニヴはローグデッキへと私はパイオニアから離れるのであった。
イコリア発売
そして大相棒時代の到来。
「今までのマジックを変えた」とまでされる相棒ゲーの到来。
パイオニアももちろん例外ではなく、ザーダやジェガンサ、ジャイルーダデッキなどもあったものの、強さ的には
《夢の巣のルールス(IKO)》を使うか《空を放浪するもの、ヨーリオン(IKO)》を使うかの2択だった。
また相棒というシステムがコンボデッキでは採用しずらく(それでもロータスデッキにはルールスが採用されていたが)スピリットも相棒を使いずらかったため、ルールスを使ったアグロがメタの中心で、そのまわりをヨーリオンを使ったミッドレンジかコントロール、そしてインバーターかロータスといった感じであった。
とりあえず《湧き出る源、ジェガンサ(IKO)》を入れたニヴデッキを使ってみるものの、ジェガンサが全然強くないのと、《狼の友、トルシミール(WAR)》、《永遠神の投入(WAR)》どちらも使えないのは非常に厳しかった。
「他に使えそうな相棒は・・・ヨーリオンか」
80枚ニヴーヨーリオンデッキ 爆誕
メタの中心がアグロになったこと、
そして苦手なコンボデッキが減ったことから、再び私はパイオニアの世界に戻ってくることになる。
ヨーリオンという相棒を引き連れて。
当時のデッキリストが残っていたのでこんな感じのデッキで毎週のようにパイオニアチャレンジに参加していた。
強くアグロを意識していたのがわかると思う。
また本当にニヴ使っている人がいなくて一人でずっと調整していた。
7回戦のトーナメントに出ると、4回か5回がルールスを使ったデッキで、あとの3回か4回がヨーリオンか、コンボデッキという感じでアグロをひたすら倒して、苦手なデッキに2回に1回勝つという感じでトップ8によく残っていた。
アグロをメタっていればだいたい勝てるし、ニヴはメタられないので相棒環境は非常に好きだった。
当時の相棒システム自体は良くないと思っていたけど、コンボデッキが嫌いな私は、コンボデッキを強化しにくいというシステムと、ニヴが勝ちやすいという環境で非常に好んでプレイしていた。
ただ、「ずっと今の環境が続くわけない」というのも、もちろん思っていた。
そしてついにその時がくる。
相棒弱体化
禁止に近い変更でアグロは弱体化し、環境はイコリア発売前に戻ってしまい、インバーターとスピリット時代へと逆戻りし、ヨーリオンもギリギリ使えないことはないとはいえ、弱体化したデッキで苦手なデッキに勝てるわけでもなく、
パイオニアリーグのプレイヤーの数が減ると同時に私もパイオニアをプレイすることが減っていった。
《ニッサの誓い(OGW)》解禁
インバーターがテコ入れされるものとばかり思っていたら、予想外の《ニッサの誓い(OGW)》解禁
この発表をみたときは「ふーん(´・ω・)」ぐらいにしか思っていなかったが、「80枚ニヴに入れたらどんな感じじゃろか?」と軽い気持ちで、Pioneer Preliminaryにjoin.
結果は4-1だったが、《ニッサの誓い(OGW)》の感触は良く、リーグで調整していくこととなった。
《ニッサの誓い(OGW)》の強み
80枚ニヴはデッキの性質上、マナトラブルは頻繁におこる。
イコリアでトライオームが加わったことにより、ファストランドを使わずM10ランドが運用しやすくなったとはいえ、有効な5色ランドの使用可能枚数に限界があるがゆえに、トライオームを大量に使わざるをえず、デッキに入れる土地の枚数もかなり必要だった。
80枚デッキなので当然、マナスクリューとマナフラッドは60枚デッキよりもおこりやすく、安定性は欠けていると言わざるをえなかった。
マナフラッドとマナスクリュー両方に強いカードは前々から欲しかったカードで、《ウルヴェンワルド横断(SOI)》がそれに近かったが、セットで使う《サテュロスの道探し(UMA)》がこのデッキに合ってるとは言えず、安定して高揚もしないのでお蔵入りとなった。
しかし《ニッサの誓い(OGW)》はこれに合致するカードで、しかも《時を解す者、テフェリー(WAR)》とヨーリオンとの相性も良いのでこのデッキにぴったりだった。
(さらに言えば2色のマルチカラーのカードであるか、クリーチャーも色マナを気にせず出せたら最高だったのだが、さすがにそれはぶっ壊れているというものだ。)
ちなみに、《ニッサの誓い(OGW)》をプレイして土地もクリーチャーもPWもめくれない確率は2%程度で、《サテュロスの道探し(M15)》のそれよりも確率は低いので安心して使ってくれ。(でも0%ではないのであり得なくはない。)
《ニッサの誓い(OGW)》を《時を解す者、テフェリー(WAR)》で戻すことによりアドバンテージを稼ぐことが可能になり、前よりもハンデスに耐性がついたことで、インバーター相手への相性差が減ったと思った。
そしてこのデッキでリーグの5-0回数を積み上げることになった。
3連続 5-0で 17連勝などを記録し、勝率も8割の大台に乗ってかなり上振れていたとは思うが、このデッキのポテンシャルを証明できたと思う。
1週間で7回の5-0を記録した。
さすがにこのままずっと勝てるわけもなく、インバーターがこちらのデッキとの闘い方を理解してきて、《永遠神の投入(WAR)》で勝たせてもらえなくなってきたり、
当たった瞬間負けのロータスコンボと当たるようになったことで勝率は収束していった。
また60枚のニヴデッキと相性が悪いと感じるようになってきた。
相手の方が序盤の動きに安定性があり、3ターン目に<殺戮遊戯>をプレイできる可能性が高いのが非常につらい。
ニヴをプレイしてハンドに入れれるカードの枚数も、60枚デッキの方が期待値が上なのでアドバンテージ勝負でもこちらがやや不利である。
超長期戦になればこちらの方が有利なのだが、相手の安定性の方が上回っているという感じである。
そんなこんなで、80枚ニヴも行き詰ってきたところで、
コンボデッキが死滅する
パイオニア大変動がおこるのであった。
to be continued
次回はデッキガイドを書こうかなと思います。
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