メルカリで見つけた、物を売る楽しさ
メルカリを始めてから4年が過ぎた。最初は家にある本や雑誌を処分したいという思いからだった。少し面倒だなと思いもしたけれど、何か新しいことをしたいという気持ちもあって、思い切って始めてみた。
初めて売れたのはトールペイントの本だった。今ではおそらく書店では手に入らない古い本だ。購入者の方が探していたらしく、とても喜んでいただけた。その時は、欲しい人のもとへ届けることができて、私自身もとてもうれしく感じた。
その日から、売れたものをノートに書いている。読み返してみると、その中に手作りのドッググッズの本がある。愛犬のためのバンダナや服、首輪などの作り方が載っている本だ。我が家のワンコはお空に行ってしまい、必要がなくなったので出品した本だ。メッセージにそのことを添えると、購入者の方からとても優しい返事をいただいた。その時はペットロスで辛かったけれど、とても心が温かくなったのを覚えている。
メルカリで売れた商品が600個以上になった。始めたころは、私自身の不要品だったので、それぞれに思い入れがある。売れた金額よりも、また使ってもらえるといううれしさのほうが強かった。
最近は、家族のコレクションを整理して出品している。少年の心を持った主人のコレクションは、おそらく主人と同年代の購入者の心をくすぐるらしく、私には理解できないようなものでも売れていくことがある。「貴重なものをありがとうございました。」とメッセージをいただくと、こちらこそありがとうございます、という気持ちになる。
メルカリを始めた4年前は、出品するのが少し面倒だと感じていたが、今では、売れた時に楽しいと思えるようになった。
家の中には不要品だと思うものがまだまだたくさんあるので、これからもメルカリを続けるだろう。そして、それが楽しいと思える時間でありますように。
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