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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第17話

N♠「Bincoは絵を描く時、白い画用紙(キャンバス)に書き込んで絵を完成させるよね。
それと同様に声を出す時は、声を完成させるためのキャンバスが必要だよね。」

B♡「えっ!そんなこと考えたこと無いわ。何処にどうやって準備するのよ。」

N♠「視覚の場合は、頭部前面に目があるから、手のひらを目の方に向けてキャンバスをセットするよね。
聴覚の場合は、耳が頭部側面にあるから、手のひらを耳の方に向けて、キャンバスをセットするぞ。又、振動を捕らえる必要があるので、体内にもセットする必要があるよね。」

B♡「という事は、腹式呼吸を前提にすると、お尻の割れ目が体内に食い込んで出来た薄い合わせ面を、声創りのキャンバスと考えていいんじゃないの。」

N♠「きわどい突っ込みで攻めて来たな。良くそこまでボイトレに励んだな~。その調子で攻め続けろよ。キャンバスが腹部にセットできると、どんどん声の完成形に肉薄するぞ。
目のキャンバスが二次元平面であるように、耳のキャンバスも二次元平面だ。その事を意識すると、声のキャンバスは、真空に近い程、理想的だぞ。当然、虚数の二次元平面だよね。」

B♡「視覚では二次元を抵抗なく使えるけど、聴覚では二次元にこだわって、声創りするのって簡単じゃないのよね。」

N♠「声創りの二次元は、左右両サイドに働きかけるので慣れるまではボイトレ練習が必要だぞ。二次元に慣れると脱力操作がとても楽になる。正真正銘の虚数村の住民に溶け込める日は近いぞ。」

B♡「腹部左右筋肉の合わせ面が、二次元キャンパスだから、この面への息の出し入れが声創りの作業場になる訳ね。」

N♠「声の二次元キャンパスは四角形より円形の方が、より響き易いと思うよ。
丸い物は自然安定する定めだからね。雨粒・お月様・スピーカー・花火・・・等をみれば一目瞭然だよね。
体内キャンパスの作成には脳トレ(想像力)の手助けが絶対に必要だ。キャンパス円を腹部センターにしっかり設定出来れば、音声のビブラート採点は、めっちゃ飛躍するぞ。」

B♡「キャンパス円の大きさは、どう設定すればいいの?脳みそが付いて来れないのよ。
低音・中音・高音で円の大きさは、変化するわよね。」

N♠「当然そうだよね。俺はとりあえず日常会話音声を基準円にしている。
低い音は、基準円の外側に働きかけ、高い音は、基準円の内側へ働きかけているんだ。
高い音の発声は、かなり骨の折れるボイトレだ。この基準円(単位円)の操作練習を是非試して欲しい。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
数学では半径r=1の単位円は、現象をシンプルに捕えやすくなるため、多用されます。大抵の場合、単位円内では分数の領域となるため、微小化の手助けには、もってこいです。
脳トレ的には、限りなく「0」への接近が容易となる為、エネルギーの高い短い波長を表現する有用な武器となります。従って、理論的には高い音には限界がありません。
逆に低い音は単位円の外へ働きかける為、長い波長のエネルギーは急速に減衰し、限界を生じます。


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