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将棋は将棋でも「観る将」って知ってますか?

将棋を観ることが趣味です。
略して「観る将」。
これは藤井聡太先生(現竜王)※1に注目が集まったくらいから使われるようになった表現だと思うんですよね、たぶん。

書いている私は、棋力(将棋の実力)は「三手詰めがわかる」程度です! 要するに、実力は最低レベルです。

今まで、そんな棋力の低い私は、将棋を語ろうものならお呼びでないって感じになってしまって、とにかく肩身が狭かったんですよ…。
棋力を上げること、つまり、上手くなろうとする気があんまりなかったので、なにかの拍子に「将棋が趣味です」みたいな話をしたときに、向こうの人も将棋を指す人なら「道場行ったりしてるの?」「24やってるの?」「ウォーズやってるの?」みたいな、「棋力はどのくらいなのか?」を探る話になるわけです。

全部やってないし、棋力、低いんだよね!

でも今なら、棋力の話をするかわりに「観る将です」って言えば済むので、ありがたいことです。

本記事は、私が観る将になったきっかけから、どのように観ているかなどを主観全開(!)でまとめた記事です。

注釈は、わかってる人向けのコメントを書いていきます。
※1 : 「藤井先生といえば、藤井猛九段だろ!」というご意見には賛同いたします。私、出身が群馬なのもありましてね。なので藤井聡太先生はこの記事ではフルネームです。「竜王」で呼称してもなお藤井猛先生のイメージがチラつくし!

観る将のきっかけは、将棋電王戦

さて、私の観る将のきっかけは、第2回将棋電王戦です。

2012年〜2015年のFinalまで毎年開かれたこの戦い、第2回の電王戦をニコ動で生中継されたものをなんとなく観たら、煽りプロモーションビデオの効果もあって、ハマってしまったのがきっかけです。
(じつは、その直前に開かれた人狼番組が本当のきっかけでしたけどね…たしかこーやん先生が出てたやつ)

構図としては人類VSコンピューター(AI / ソフトウェア)でしたが、私はいわゆるIT系の仕事なので、コンピューター側のことも気になった側面もありました。

ニコ動は、なんていうか、いい意味でも悪い意味でも気軽なコメントばっかりなので、塚田九段のことを「つかポン」って呼んだり、阿部(光瑠:こうる)先生が「こーる」、三浦九段※2が「みうみう」って呼ばれたりで、将棋ネットミームが大量に生まれたきっかけでもあるでしょう。

電王戦は「人類が負けるわけがない」みたいな気持ちで観ていましたが、その後は私もかなり将棋ソフトに対する考え方も変わりました。今では多くの棋士、渡辺名人までもがDeep Learning系ソフトを導入するために高性能GPU搭載のPCを購入されたりするようになりましたし、対局の放送でも評価値を配信画面に出すことが一般化したわけですから、将棋ソフトの発展や棋界へのインパクトを鑑みると、必要なイベント※3だったのではないでしょうか。
電王戦から観る将になった人って、藤井聡太竜王の29連勝のときの次の次くらいに多いのではないでしょうか。

その前後から、ドワンゴは数多くの棋戦を中継するようになりましたし、電王戦を発展解消させた叡王戦の創設につながったので、よかったなと思っております※4

※2 : 三浦九段を語る上では避けては通れない「将棋ソフト不正使用疑惑」について。いろいろ思うところはありますし、該当の関係者間のわだかまりはゼロではないとしても、金銭面や理事等の辞任も含めて「解決した」といっていいことなので、表立って言うことは控えておくのがよいかなと考えています。まぁ、ここにこのように書くくらいはしておく…のは、ちょっとした反発ですけどね(笑)。
※3 : 電王戦というイベントに関連して、バラエティ的な、かといって棋士の品位を落とさない感じの関連番組もあって、その後のAbemaの番組の流れにつながったと言えるかと思います。リアル車将棋とか。
※4 : AWAKEの件とか、なんかすっきりしないのはありますけどね。あとは第3回の佐藤紳哉先生VSやねうら王の件、こちらは私はIT分野の職業をやっている立場として、「強さを変えずにバグのみ取り除く」ってのが無茶だなーというのは実感としてありますんで、ほんのりやねさん側に立っちゃいます。結局…それこそAWAKE含めて、Finalまでバグ問題はつきまとったわけです。いやー、難しいなって思ってしまいます。

推しは、箱推し(棋士・女流棋士全部)ではあるんですが、藤井聡太竜王

「推し」の棋士(プロの将棋指し。囲碁のプロの方もこう呼ぶ。連珠、麻雀のプロを呼称する場合も)は誰かと言えば、まあふつーなんですけれども、藤井聡太竜王です。ふつう※5

なぜ推しているのかといえば、伝説を体験したいから、というのがしっくりくるなと感じています。

2021年では、記憶に新しいのが大谷翔平選手の活躍です。
初夏〜秋頃は、とにかく「大谷はホームラン打った?」が本当に注目されてましたけど、あれをライブ中継で観ていた方は、伝説が生まれる過程を共有した、という気持ちになったことでしょう。
結果として、偉大な記録と、MVPをとったわけですから、伝説が生まれて、それを後追いではなくライブで体験できたわけです、私たちは。

この「伝説が生まれる過程」を、藤井聡太竜王の快進撃で体験している部分があって、私が指し手の善し悪しがわからないのにもかかわらず観る将をやっている理由なんじゃないかなーと思った次第です。

藤井聡太竜王、もう伝説しかない。伝説製造機ですよ。

※5 : 「観る将で特に藤井聡太先生推しだけど、棋士全体も好き」というこのスタイルは、観る将の中ではけっこう一般的だと思います。実際、芸人さんの「サバンナ高橋」さんがこのスタイルです。

伝説製造機、藤井聡太竜王。

藤井聡太先生は、かなりの「最年少記録」を更新されてますが、それはもう、なんていうかメインじゃなくて、サブになりつつあります。

どういうことかというと、たとえば「29連勝記録」は、最年少記録ではなく、将棋の記録全体としての最高記録にあたります。
同じく、4期(将棋は4月スタート3月おわり)連続勝率8割超えは、これは史上初です。大崩れしない限りは5期連続になりますからね(執筆タイミングは2021年11月)。
つまり、「早熟の記録かどうか」の時期はとっくに過ぎてます。
もちろんこれからも「最年少500勝」みたいな記録は取られるでしょうが、すでに「将棋の歴史のなかでもっともすごい記録かどうか」に移行してるんですよ。

将棋では、実力制名人に移行してから、大棋士と呼ぶにふさわしい方が、故人・引退でお二人、現役でお一人いらっしゃいます。
それぞれ、大山康晴先生、中原誠先生、羽生善治九段になるわけですが※6、「この系譜に連なる存在が藤井聡太」…と公的に言ったのは渡辺明名人ですけれども、つまりは大棋士の記録との比較になりつつあります。

他の藤井聡太竜王の記録としては「竜王戦ランキング戦優勝 - 5期連続」もあるんですけど、「竜王の挑戦者」を決めるのがランキング戦ですから、藤井聡太先生は2組を優勝し、そのまま竜王になっちゃったんで、しばらく(防衛を続ける限りは)参加できません!
将棋の棋戦のシステムについて軽く解説しておくと、将棋の棋戦は「八大タイトル戦」となっていて、それぞれのタイトル戦で挑戦者VSディフェンディングチャンピオンという形式になります。
勝者を決める方式は「番勝負」になります。五番勝負の際は、3勝で戴冠。七番勝負では4勝で戴冠です。
女流棋戦では三番勝負もありますが、棋戦では五番勝負か七番勝負です。

もし、藤井聡太竜王がたとえば10期以上連続で防衛し続けたりなんかしちゃったりしたら、次にランキング戦に出るのが30歳(2030年代)とかになるっていうね。なにそれ。

藤井聡太竜王がいちばん注目されたのが29連勝で、あれは2016年〜2017年のことでしたが、その後もずっと勝ってるんですよ。4年間。
世間的には、2017年と、2020年の初タイトル時に注目されたのでしょうけど、常に伝説生み出してましたし、これからも生み続けるでしょう。

※6 : 異論はあるでしょう。戦後だと、升田幸三先生、米長邦雄先生、谷川浩司九段、渡辺明名人…。まあ渡辺名人本人が「俺は違う」みたいに言っちゃってますけどね!

さまざまな棋士がいて、皆さん個性的

藤井聡太竜王が強いことは間違いないです。圧倒的に強い。

そこで湧いてくる疑問が次のもの。
「それって他の棋士が弱いってこと?」

ちがうんです。
そんなことないし、将棋の棋士の世界は超実力主義の世界、日々切磋琢磨しているわけです。
…って、棋力が「三手詰め」のわたしには、指し手の強さはさっぱりわからないことは、先ほど述べましたけれども。

そもそも、将棋棋士になるだけで選ばれし天才の中の天才なのですが、強さ・魅力を兼ね備えた棋士がたくさんいらっしゃるんです。
だからこそ、藤井聡太先生が活躍していることの凄さがより倍増している、というものです。

ここでは、私が好きな棋士、有名な棋士の方々を挙げていきましょう。

羽生善治九段
言わずと知れた、永世称号を7つの棋戦でお持ちの棋士です(永世称号は原則、引退後に呼ばれるので九段の呼称)。ついでにNHK杯を通算10回で贈られる、史上初&現在までに唯一の「名誉NHK杯」も持ってる。51歳になられても、第一線級。
ついに無冠になられたことがニュースになりまして、2021年度はやや調子の波もあるのでは、という話もありますが、今年までの戦績が「勝率およそ7割」という、生ける伝説です。

木村一基九段
2020年度に王位戦で藤井聡太挑戦者(当時七段)の前に立ちふさがったのは木村先生でした。みんな大好き!
話が面白いことで有名なんですけれども※7、最近は解説などへのご出演がやや少ない印象でしたが、これはタイトル戦もありましたからね。
2020年度の王位戦といえば、木村先生は封じ手(二日制のタイトル戦で、公平性を出すために指し手を夜に秘匿するしくみ、またその用紙)をチャリティオークションに出すことを提案されたのは、さすがです。

豊島将之九段
2021年度、挑戦者として、そしてタイトルホルダーとして藤井聡太王位・棋聖(当時)との間でおこなわれた「19番勝負」は、これもまた伝説ですよ。
豊島先生といえば…ネットミームで出るあれ。
「豊島? 強いよね。序盤・中盤・終盤、隙がないと思うよ(以下略)」
あれすごいよな…、キャッチフレーズとして完璧だよな…※8。あのときの解説と聞き手、天彦先生と矢内先生なんだよね。このお二人も好き!
それから、白鳥士郎氏※9の2021年のインタビューはちょっと豊島先生や藤井聡太先生のことを知っている方は、おもしろく読めるのでおすすめです。その中で明らかになった「矢倉の戦型にしたうえでソフトと対戦していた」エピソードは本当に衝撃でした。

ほかにもたくさんいらっしゃるんですが、今日のところはこのへんで。女流棋士の話もしたいけど!

※7 : 朝日新聞のYoutubeチャンネルで、順位戦A級を深浦康市九段と木村一基九段が会話してるやつが最近だと面白すぎた
※8 : 当時のエピソードをサトシン先生が語ってる記事(ニコ動の番組の書き起こし)が面白かった。ところで、橋本崇載さん元気にされてるかな…。あの件に関しては、なにも将棋に関係ないけども、双方の意見を聞いてみないとわからんという印象。
※9 : 「現実に負けるな」岐阜FCサポでもおなじみ。個人的には、『りゅうおうのおしごと!』小説冒頭の、師匠が「八一との対局に負けた腹いせで、関西将棋会館の窓から放尿」のシーンだけは嫌なんですけど、棋士側からあんまり批判も聞こえてこないのは、「負けたらそのくらい悔しい」し、「棋士は変人が多いからやりかねん」って思ってるのかもね、と感じてます(笑)

システムが複雑なところも好き

私は、ビデオゲームや漫画の楽しみ方として、「設定」を楽しむ傾向があるんですが、将棋のシステムもなかなかに複雑で、これがまた面白いなぁと個人的に思ってます。

色々ありますが、ここでは昇段規定について軽く紹介しましょう。
ちゃんと説明しようとすると長くなるのでごく簡単に、ですが。

プロフェッショナルとしての将棋棋士は、四段から九段までの段位があります。

将棋棋士になるためのルートは、そのほとんどが「新進棋士奨励会(通称、奨励会)」という、日本将棋連盟のプロ棋士養成機関を経由してのものとなります。

で、この奨励会は6級から三段まであって、上の段位にあがっていって、半年ごとに開かれる三段リーグで上位2名の勝ち星をあげると四段になり、棋士、プロの将棋指しとなります(次点2回によるフリークラス編入制度もある)。

これが、将棋棋士イコール四段以上となっている理由なんですね。
四段になったら棋士なのですが、段位が降格することはなく、昇段しかないんですね。

この昇段の規定が「昇段規定」となるわけですが、リーグ戦である順位戦で好成績をおさめて上のクラスに昇級(少々ややこしいですが、クラスがあがるため、昇段ではなく昇級です)すると、段位が一つあがったりします。代表的なものは、順位戦ではいちばん下のクラスがC2で、その次がC1になりますが、C2からC1に昇級したときに、四段の棋士は五段になります。
藤井聡太当時四段も、この規定で昇段しました。

ほかにも、竜王戦での昇段規定(ややこしいので割愛)や、一般棋戦(八大タイトルとは別)で優勝する際も昇段となります。
しかし、一般棋戦の中でも新人王戦などの若手のみに参加資格がある棋戦だと昇段とはならないので、ややハードルは高いです。
まあ、そこを超えてくるのが藤井聡太先生で、全棋士が参戦する一般棋戦の、朝日杯将棋オープン戦で藤井聡太当時五段が優勝しちゃって六段になったのは鮮烈でしたね。

また、勝数での昇段規定もあり、通常はこの規定で昇段することが多いです。勝率は関係ないので、長く現役を続けていればたどり着くのですが、それでも1つ昇段するのに四段から五段は公式戦100勝、八段から九段は八段になってからの公式戦250勝が必要になります。
将棋では、リーグ戦は順位戦と一部棋戦であるものの、多くはトーナメント形式で、一度負ければ終わりです(各ゲーマーにはおなじみ、ダブルエリミネーション方式はほとんどない)。
そのため、年間の対局数は少ないと20以下、勝率を五割とすると年間10勝となってしまうので、九段には届かない棋士がほとんどです。

九段は、かつては名人のみの称号だったそうですし、それらの歴史も面白かったりします。

…あれ、簡単に解説しようとしたのに、長くなってしまった! 
こんなような仕組みが色々あって、もちろん複雑で面倒と感じる方もいらっしゃるでしょうし、そういった方はなんとなく知っておくのでよいんですけど、システム好きとしては楽しいんですよね。

ほかにも、少しだけ話した奨励会のシステムや、どっちの棋士が上座に座るのかという序列※10のシステム、藤井聡太先生を「四冠」と呼ばずに「竜王」と呼んでいる理由の「棋士の呼び方」についての仕組みだったり、非公式ではあるけど「レーティング」という概念があったり、女流棋士の仕組み※11だったりと、そういったシステムを調べたりするのが楽しいです。

※10 : 仮に、2021年に藤井聡太先生が「棋聖防衛、王位防衛、叡王挑戦失敗、竜王奪取」とした場合の、渡辺名人との序列がどうなっていたのかが、少し気になります。どちらも名人+2冠、竜王+2冠ですし。残りのタイトルのうち、序列が高い「王位」を保持している藤井聡太先生が上になったのか、棋士番号や九段昇段が早い、永世称号がある渡辺名人が上になったのか。どっちなんだい。規定や前例があるのかもですが、多少調べた限りではわからなかった!
※11 : 日本女子プロ将棋協会 (LPSA)のことはよく知らないです。しかし渡部愛女流三段は好き。

観る将って、具体的に何を観ているの?

インターネット放送局の将棋番組…つまり、Abemaの番組です(以前はニコ動だったんですけどね)。

藤井聡太竜王の対局を中心に放送されています。
将棋って、1日ずっと対戦しているくらい、それこそ10時間を超えるような長い対局が多いのですが、なんとAbemaでは開始から終局まで放送されます。
放送内容は指し手の話も多いんですけど、対局者のエピソードなどのトーク、解説者のちょっとしたトークなどもいろいろあって、PCでの作業中にBGMがわりに観るのにちょうどいいんですよね。

Abema以外だと、囲碁将棋プレミアム(CATVでは囲碁将棋チャンネル)で王将戦独占放送、NHK杯の場合はNHKで観られます。

指し手が進んだら、「いい手」「疑問手」「解説の棋士にもわからない手」などなど、それら解説の棋士の感想やリアクションもまた醍醐味です。

また、個人的に欠かせないのがAIの評価値にもとづく勝率です。パーセントが高く出ている棋士のほうが優勢で、このままならこの確率で勝利するだろう、というもの。
ただ、これは対局者には一切見えませんので、AIは優勢と言っているけれども、対局者はそうは思ってなかった、などもあったりしますし、優勢を保つには、すっごくわっかりにくーい指し手を間違えずに指し続けなければならない、なんてことも。
この評価値や勝率は「趣がない」なんて言う方もいますが、これがないと私にはどっちが優勢なのかさっぱりなので、絶対に必要です! これだけは許してください!

長時間の放送を見るとなると、棋力が低めの方だと、そんなに将棋棋士や女流棋士に詳しくないと最初は面白くないかもしれませんが、だんだんと、この人とこの人は研究会(棋士同士のトレーニング)してるんだなーとか、兄弟弟子なのかーとか、一門ではないけど奨励会が同時期だったから仲がいいんだなとか。
そういったサブ情報が自分の中に増えていくと、相関図みたいなのができていって楽しいわけです。

Abemaは、プレミアム会員になっていたほうがいいんですが、そのあたりはお財布と相談ですね。
プレミアム会員では、タイトル戦でのペイパービュー(有料)番組が追加料金無しになったり、生放送であってもさかのぼり配信をみられる機能があります。さかのぼり配信だと、CMのときに画面が映らないので、実質的に生放送だけどCMを無視できるのでありがたい。
AbemaのCMって、半分以上がAbemaオリジナル番組の番宣ですからね。オリジナル番組CM、そんなに入れ替わるものでもないので、何度も見るのも嫌ですし。
ちょっと問題になったAbemaの番組もありましたが※12、まあそれは将棋には関係ないといえば関係ないとはいえ、しっかりしてほしいところ。

まずはAbemaの無料放送から観はじめて、興味が出てきたらAbemaプレミアム会員、その次に囲碁将棋プレミアム、というルートが観る将の王道な気がします。

公式戦の放送以外だと、Abemaでは『Abemaトーナメント』(将棋ってついてないんですね)を主催していて、これは超早指し戦なので、すぐ終わるけど熱い、どちらが勝つかわからない勝負になるので、また違った楽しみ方ができます。

非公式ならではの団体戦になるので、普段は個人戦の将棋での団体戦ならではの関係性やチームとしての戦いが見られます。
それだけでなく、なんていうかちょっとしたバラエティ番組ぽい「チーム動画」も公開されて、それが好きってファンも多いです。

2021年からは『第2回女流ABEMAトーナメント』も開かれて、これは有料配信(もしくはプレミアム会員で追加料金無し)なのですが、こちらもまた、たいへんよかった※13
…そして、執筆時点では決勝の放送は放映されていない! どうなるか気になるところ。

さて、明後日(2021年12月02日)は近藤誠也七段と藤井聡太竜王のB1だから観なきゃ! Abemaでやりますよ

※12 : 「ストリートファイトで勝ったら1000万円」の番組のことで、そちらへの反論についてはこの記事「朝倉未来の「喧嘩マッチ」が、格闘技関係者から「苦々しく見られている」ワケ」が詳しいです。
※13 : チーム西山が好きだ!! 西山先生については…三段リーグ…次点、惜しかった…。でもいいんだ、充実したかたちで西山先生が指せていればいいんだよ。チーム里見の里見姉妹も本当によかったけど、それ以上にチーム西山が好き。監督についても、もちろん、太一先生と猛九段…どっちも好きだけど。あと、藤井猛せんせーの「俺はAbemaトーナメント出てないし」って微妙に自信なさそうなところが面白いですよね


この記事は、「オタクが推しを語る Advent Calendar 2021」に参加しています。


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