この街にも。

久しぶりに実家に帰ってきました。寒い北国から。何も変わらないこの街。そう、いつもこの街だけは何も変わらない顔をして僕を待ってくれると思っていた。信じていた。
私だけがいろんな街を見て、さまざまな人に出会って。でもそんなことはなくて、小学校は遊具が取り壊され、新校舎ができていた。見知らぬ施設もでき、この街にも雪が降っています。
また私たちは春を待つしかないのでしょうか。幾重にも降り積もった雪は何度も踏まれ、固まる。そんな中私たちは寒く暗い闇の中で何度も行き交う夜を行く者たちを横目にその場に立ち止まるしかないのでしょうか。
多分絶対、私はこの街から去る者。

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