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倩、熟

熟、口を開くも文を認めるも、冗長な自分である。

「簡潔丁寧」が理想であろう世の中で、何くれとなく呟くには字数の制限が多い彼方此方では筆も指も取らぬまま終わってしまう。

そんなことにも嫌気が差してくる頃合である故に、ここに多弁の捌け口でも作ろうかと思った次第。

冬の寒さで蕾のように窄まる口も、花が咲くように開き始めることではないかと、そう思いながら、そして願いながら床につこうとする。そんな弥生の駆け出しにしたのである。


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