おーい、あたしもう行くよ?出産レポ③
まだ、生理痛よりは全然痛くはない...
本当の陣痛ってどんな感じなんだろ...うっ!
タクシーの椅子に座ることはままならず、
倒れ込むかたちで乗り込み、
移動中は深呼吸することに集中しました。
産院へ到着し、ドライバーさんが荷物を運びこんでくれるのに続いて
やっとの思いで待合室までたどり着き、
床に座り込みました。
=その日は午後休診で、他の患者さんはいませんでした=
うっ!
とお尻を突き上げる私の様子を見ると、
その場の全員の動きが一気に殺気だち始めました。
「車いす、車いす持ってきて!
...今ので1分間隔だね...」
受付の人「ちょっと体温だけ測ります~
(ピッ」
「まだ力むの我慢しててよ~、
はーっと息を吐いて~...!」
いつの間にか車いすに乗せられ、
一人の助産師さんは私の股を前から押さえつけ、分娩室行きエレベーターの上がるボタンをカチカチと連打していました。
「あ、あの...夫、には、診察を受けてくる、と伝えてるのですが...」
側にいた人に道すがら言(こと)付けると、
それから私はたちまち身ぐるみ剥がされ
分娩台の上にいました。
「ちょっと内診しますね~...
はい、全開!次の陣痛でいきみますよ~!」
状況が飲み込めない私をよそに、
お腹にはNST(陣痛の波と心拍を確認する)ベルトがするすると巻き付けられ、
駆けつけた他の助産師さんたちは、
慌てて私のバースプランの用紙を取り出していました。
「えー旦那さんの立ち合い希望、、
はちょっと無理かな!次!
好きな音楽...は用意してるのかも知れないけど、病院のをかけるね!次!
甥っ子が作ったお守り*を側に、、
かばんの中?見させてもらうね?
これかな?ほら、みんなで守ってるよ~!
守ってるよ~!」
...といった具合に、
事前に用意したリストはバタバタと息つく間もなく消化されていきました。
*冒頭の画像は甥っ子のお守りの絵です。
お腹には赤ちゃんの卵が描かれています。
私はこれが大好きで、また機会があれば大切に側に置いておこうと思っています。
ご利益大、かも?!
》次回、完結します《
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