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永き音楽の旅、2話目

今はというと、2/10の配信開始を待ちながら、以前の曲のプラグイン情報の上書き作業を日々行っている。
オーディオデータはそのままで問題ないのだが、MIDIデータにはどの音色を割り当てていたかなど、正直覚えていない。
一応、ピアノとかシンセとかトラック名を書いてはいるものの、どのプラグインで、どの音色を使用していたかまでは記憶の片隅にある程度。
なので、いくつかの候補のプラグインを試して鳴らしつつ、イメージに近いものを探している。
結構、大変。細かくメモっておけば良かったと少し後悔。


さて本日は自身の音楽遍歴を辿る話の第2話目。
前回は初めて手に入れたギターの話で終了したので、その続き。

今と違って、YouTubeなんてないので弾き方映像もなく、地元の楽器屋さんで購入した教則本を見ながら、バレーコードを覚え、ギター初心者が挫折する「Fコード」なんかを頑張って克服して、THE BLUE HEARTSをジャカジャカしていた。あとはメジャースケールやらなんやら、よく分からないけど、ドレミファソラシドを懸命に弾けるようにしていた。そんな高校入学前後。

TVではGuns N' RosesのMVをよく見掛けた。
イントロが印象的だった、Sweet Child O' Mine。


レスポールを構え、フロントピックアップで甘く奏でるその姿は、かっちょええなと。
「スケール練習していれば、こんな曲が弾けるようになるものなのか?」
一抹の不安を抱きながらも、少しずつ指が動くようになってきた。
何となく、嬉しかったのを覚えている。

それからというもの、ギターが格好いいハードロックを好んで聴くようになる。その当時聴いていたのは、Ozzy Osbourne、Aerosmith、Kix、Cinderellaなどなど。

どのバンドも歪んだギター音色が中心だった。当時エフェクターの存在なんて知らず、何故こんな音が出るかも意味不明。音大きく出せばこんな音が出るのかも?と初心者の私はペケペケの音で何となく音を拾ってた。

教則本を見ていると、何やら繋いで音を変えることが出来るものがあることを知る。そして、ある夜。というか深夜に、知り合いの方からもう一つ貰ったものがあることを不意に思い出す。

Roland 70’s Bee Gee AF-60

コレなんだ?
どう使うかもよく分からなかったが、これで今までのコードジャカジャカを練習してみようと、深夜にも関わらず一先ずアンプに繋いでみた。
するとどうだ、ボリュームを見ずに弾いたアンプから、家中が揺れて壊れるじゃないかと思うほど歪んだ音が強烈な風のよう、波のように私の身体を突き抜けていった。

咄嗟にアンプのスイッチをオフにし、自分が何か良くないことをやってしまった感覚で、ただ呆然とその物体を眺めていた。幸運にも親は起きてこなかったので安堵したが、身体は熱くなり、暫く鼓動がとても早くその音を刻んでいた。

何が起こったんだ。
風が吹いた。


そう思いつつも、相変わらず脈は早く、漫画みたいに心臓がバクバクしていて、興奮していた感覚を未だに覚えている。
多分音楽を続けている理由の一つは、このドキドキの感情が忘れられないからだろうと思う。

永き音楽の旅、イントロはここから始まった。

まだまだ長くなりそうなので、今回はここまで。
有難うございました。

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