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同じ世界で暮らしているのに

母親と同居がスタートして1カ月たった。
いろいろ思うところは、いいことも悪いこともあるけども、あらためて分かったことがある。

母親にとってこの世の中は、
政治家や警察や自衛隊は悪いことばっかりしてて、
保育士や教師はロリコンとモラハラばかりで、
殺人事件ばっかりが起きてて、
有名人は死んでばかり、
世界は戦争や争いばっかりで、
生きていてもつらいことばかり……

心からそう思っているのかどうかは分かんないんだけど、
まあ毎日そういうことをダラダラ言ってる。

一方、私から見ると今の母親の生活は、
シングル一人暮らし一人自営の娘の家で、三食おやつ付き。
「安い趣味」であるテレビ鑑賞を1日楽しんで(U-NEXT、アマプラ込み)
面倒な手続きからはもう解放されて、通院も娘が送り迎え。
年金も多くはないけどちゃんともらってる。

何が不満なんだろうと思うけど、
たぶんあれだ。溺愛する息子と離ればなれになってしまったのが大きいのかな。
弟がこの家に来ることは私が断固拒否したから、母親の中では冷たい娘になってしまってるけど、私は母親のことは好きなので盛大にムカつきながらも暮らしているわけです。

今のところはね…。

母親がこうも悲観的になっているのは、やっぱりテレビのせいだと思う。
何でそんな暗い話ばっかり信じてるのか聞くと、
「だってテレビでそんなのばっかりやってるから」なんだって。

私は母親が来るまでテレビを使うのはディスクを見るときだけだったので、
葬送のフリーレンって最後どんなオチを付けるつもりなのかしらとか、
今期は『何食べ』より『天狗』推しにならざるを得ない、悩ましいわねとか、
実は『聖女の魔力は万能です』が大好きなんだけど公言ははばかられる〜でも好き(キャハッ)とか、
相変わらずそういう世界に生きています。

母親には「テレビは常にイヤホンをして見てください」とお願いしていて、素直に聞いてくれているので、本当に助かってる。

つまり、テレビは見たいドラマやアニメだけ見て、スパッと電源切るのが正解だと、あらためて分かりました。


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