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【ネタバレ注意】のらちゃんのPSF

※注意

PROJECT: SUMMER FLAREのネタバレ注意だよ。
これはノラネコPが「のらきゃっと」のPROJECT: SUMMER FLAREプレイ配信を視聴して思った感想であり、本編の本来の設定などとは恐らく異なる箇所が多いよ。

PSF内におけるのらちゃんの立ち位置

普通にプレイした人とはずいぶん違う立ち位置になったのではないだろうか。
普通にプレイすると、多分プレイヤーは「人類」の一人としてこの物語を追っていくことになる。そう在れと願われ、そう在ることになった「夏」と言う狂気。それを自らの意志で終わらせ、次の一歩を踏み出すという行動を行う物語。

でも、プレイヤーが「のらきゃっと」の場合はその辺の構造がちょっと異なってくる。
のらきゃっとは「狂気側」の存在であり、誰かにそう在れと願われて、そう在ることになった存在だ。
のらきゃっとはどこの誰とも知らない誰かの、この夏を終わらせたい、次の一歩を踏み出したいという願いによってそう動くことになった。現象に近いものであり「夏」と同質の存在だ。
願いを意志によって否定する物語ではなく、願いと願いがただぶつかり合うだけの構造となり、二つの願い自体に動機と言うものはない。

のらきゃっとは物語を始めた当初はそのことを忘れていたが、先に進むにしたがっていろんなことを、自分の役割を思い出し始める。それとともに、今自分を取り巻く状況に関しては段々と冷淡な反応をするようになる。
「誰かの行動を、辿っているという事なの?……この記憶も、懐かしいと思う気持ちも。……悪趣味な話ですよね」
「皮肉ですよね、懐かしい、楽しい、終わってほしくない……そんな夏。郷愁と共に頭の中でリプレイしているのが、人間ですらないわたしと言う存在だなんて」

使命に気が付き、自らの存在を自覚したのらきゃっとは、明確に自分と言う存在を「人類」から距離を取ってゆく。

「おはきゃっと、人類」

サテライトの再起動を行いながら、のらきゃっとは夢から覚める人類に語り掛ける。
仮初の暖かさを与えてくれる母の胎内から、寒々しい現実へと再び生れ落ちる人類へかける「おはきゃっと」と言う言葉は、これから一人で進まなければいけない人類へのエールのようにも、そして別れの言葉のようにも聞こえた。

目覚めた世界に「のらきゃっと」は居ない。

「のらきゃっと」もまた、夢、狂気、思い。仮初の空間の中だけの存在であるから。

狂気が払われた世界に、のらきゃっとは居ないのだ。

そうなんだよな~~~~~~!!!(クソデカ感情)

つれぇ~~~~~~~泣きてぇ~~~~~~!!

しかして狂気は再起動する

でも、のらちゃんが行った行動って「夏と言う狂気の破壊」ではあれど、「狂気全ての破壊」ではなくて、それを生み出すサテライトの再起動なんだよね。

一度消えた狂気も、再び誰かが願えばそこに「在る」

人類はきっと再びのらきゃっとに会えるのであろうなぁ。


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