norakura

日々のつれづれを書いていきます

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最近の記事

ふなずしと指輪とお姫さま

滋賀県の長浜市から、竹生島行きの船が出る。小雨。三月の雨は、しっとりしている。 竹生島は、琵琶湖に浮かぶ島の中で二番目に大きい。一番目は、聞いたけど忘れた。竹生島には宝厳寺があって弁才天が祀られている。 日本三大弁才天は、安芸の宮島、江ノ島、そして竹生島だという。五大弁才天は、そこに二つの神社を足すのだが、それはまあ、いい。 島は階段が急である。階段の登り口に、なにやら美味しそうなお水が湧いている。飲んではいない。階段を上る。 三月の本堂に桃の花。桃の花が好き。 島

    • 繊細×心配性×優しい×怖がりで、どんな明日が見えますか?

      良く言えば繊細で、悪く言えば神経質。 良く言えばリスク管理ができて、悪く言えば心配性。 良く言えば優しくて、悪く言えば優柔不断。 良く言えば何もなくて、悪く言えば怖がり。 そんなふうだから、そんなふうだから どんなに歩いても、明日が見えない。 私の明日はどちらですか?と、神様に聞いても、神様は何も答えないから。繊細×心配性×優しい×怖がりで生きていけますか?と、誰かに聞いても、誰も何も答えない。 大胆でないと生きていけませんか?人を傷つけるのも自分が傷つくのも恐れていて

      • ゴールデンウィークの計画

        ゴールデンウィークどこ行こうかな?激混みしていなくて、でも楽しそうなところがいいな。激混みしていなさそうなところ…… ・山陰の浜田市から山口県の萩市あたりまでの日本海の島巡り ・青森の下北半島 ・鹿児島県の甑島 あたりかなぁ。 山陰は良さそうだと思うな。 他だと、年末年始に断念した高知もいいと思うが、激混みかもしれない よく考えたら、ゴールデンウィークが終わってから旅に出ればいいのだな。ちょっとずらすだけで空いていそうだ。さくらトラベルを見たら、連休が終わると飛行機代が

        • 4000文字の取材原稿を5時間で書く方法

          ウェブ記事の場合、あんまり長すぎるのも、となるから、だいたい一記事3000〜4000字が目安になることが多い。 で、誰かに取材して原稿作成することがあるんだけど、取材原稿は、どうやって書けばよいか?(ここからは妄想である😆) いちばん大事なのは、「書くのがしんどい」と思う状況に自分を置かない。これに尽きる、と思う。 「書くことはしんどいことだ」みたいなことを書いてある本があるけど、「じゃあ書かなくていいじゃん。終わり」である。 文章教室本って、「ああ、なるほど」って思

        ふなずしと指輪とお姫さま

          ライターの初歩3〜上手い文章って何?

          上手い文章って何だろう?と考えてみる。それは例えば、「こんなふうに生きてもいいんだ」と誰かに思わせる文章。 この世は、義務とか責任とか正義感とかまじめとかに溢れている。子どもの頃から「ああしなきゃいけない、こうしなきゃいけない」という言葉のシャワーをばんばん浴びる。つまり生きるということは、「常識」にまみれるということ。 常識ってナンダ? 例えば、昔むかし、中学生の男子は坊主にしなければいけなかった。それが中学男子の「常識」だった。髪の毛が5mmより伸びていると、先生は

          ライターの初歩3〜上手い文章って何?

          ライターの初歩2余談〜文章が上手くなる方法

          文章が上手くなる方法は、実践でたくさん原稿を書くことです。そして、自分の書いた原稿を客観的に見てもらえる機会を作ることです。 仕事で原稿を書いてるけど、他の人に素読みしてもらってます。素読みしてもらうと、文章のおかしなところだけじゃなくて、「この表現、🔥の可能性なくね?」みたいな意見ももらえてリスク回避にもなります。 自分の原稿に、もんもんとしているときは見てもらった人を直接つかまえて、「ここが、もんもんとしてるけど、どう思いますか?」と尋ねます。 ついでに、「取材原稿

          ライターの初歩2余談〜文章が上手くなる方法

          ライターの初歩〜本の中の練習問題はやらないのが◎

          文章がうまくなりたくて、原稿の書き方本みたいのを買ってきて読むじゃないですか。そうすると、本の中に、この問をやってみましょう、みたいな問題が載っていることがあるじゃないですか。あれ、やる人いるのかな?って思うんですよ。私なら絶対やらない。めんどくさいし、意味なさそうだし。 例えば、たいてい文章の書き方本読むと、最初の方に、「文章は、誰に向けて、何を伝えるのかを最初に考えることが大事です」的なことが書いてある。それで、構成が大事で、起承転結で〜みたいなことが書いてあって、試し

          ライターの初歩〜本の中の練習問題はやらないのが◎

          おうちで料理〜レシピ本と料理雑誌は買わない、が◎

          外食をしなくなった。なんか高くなってますよね。値段。で、家で料理を作ってます。 これからおうちで料理したい人は、レシピ本とか料理雑誌を初めに買わない方がいいと思います。作るのイヤになります。 あ、べつにレシピ本とか料理雑誌をデスっているわけじゃないです。これらはエンタメ本だからです。見て、読んで楽しむもの。 あと、材料がやたら多かったり、作り方の文章量が多いと、自分ならめんどくさーって思っちゃう😅 料理雑誌の編集部とかって毎月企画をうんうん唸って考えてそうだけど、それ

          おうちで料理〜レシピ本と料理雑誌は買わない、が◎

          修善寺にて#02〜願いごとなんて叶わない

          修禅寺の温泉街。竹林の小径を歩く。頭上に青空が見える。 修善寺は成就しない恋にふさわしいところだと思う。温泉街を流れる桂川に架かる5つの橋はそれぞれ恋にまつわるご利益があると言われている。 楓橋。別名、寄り添い橋。結婚祈願と書いてある。橋のいわれは知らない。この橋を渡ると結婚できるとは思わない。結婚を成就させようとする勇気がないと本当の意味での結婚祈願の橋は渡れない。自らの意思で死のうと思うものの勇気がなくて三途の川を人はなかなか渡れないのと同じ。別に結婚は死ではないと思

          修善寺にて#02〜願いごとなんて叶わない

          修善寺にて#01

          「修善寺は蕎麦屋が多いよ。でも、蕎麦が名物ではないけどね。名物は原木椎茸とワサビ」と、タクシーのおじさんが言う。 修善寺駅、夜8時。駅前は寂しい。温泉街まで約2km。バスはすでにない。一台だけ停まっていたタクシーに乗り込む。 少しだけ旅をしようと思い、修善寺に向かった。東京から東海道線で三島まで行き、伊豆箱根駿豆線に乗り換えて終点が修善寺。3時間ほどで着いた。ちなみに三島まで新幹線を使えば2時間弱で行ける。 「温泉街の食べ物屋さんは開いてますか?」「もう閉まってるよ。修

          修善寺にて#01

          2024年の目標なんて、ありませんよーだ

          2024年が始まりました。私、今年の目標を立てるのとか苦手。子どもの頃の学校生活を振り返っても、いろいろ目標を立てる機会があったけど、自分の本心なんて書いたことない。あまり考えず、ありふれたというか、なんとなくこう書いておけばいいんでしょ、みたいな目標しか書いたことがなかったことを思い出した。個性のない子ども。というか、自分を出さない子ども。だって、目標に「こんなくだらない学校なんて行かないこと」なんて書けないもん。先生可哀想だし。あ、思いやりのある子だったな😆。優しい、いい

          2024年の目標なんて、ありませんよーだ

          八丈島にて#05〜運試しと初日の出

          元旦に八丈島から東京に戻ることにしていた。船は9時40分に出て、19時50分に東京・竹芝に着く。予定だった。大晦日の夕べに島の温泉に行き、湯から上がってくつろいでいたら島内放送が流れた。東京からのフェリーが来ないので明日は欠航とのこと。外気に触れてのんびり気持ちよくなっていたからあせりはない。どうしようかな。もう一泊するか。それなら宿を変えようか。レンタカーはもう1日借りないと。とか思ったけど、島に二日いて飽きてきたのでやっぱり帰ることにする。 スマホのさくらトラベルのアプ

          八丈島にて#05〜運試しと初日の出

          八丈島にて#04〜島歩き・唐辛子と温泉

          八丈島で過ごす年末。大晦日の夜は、とある中華料理屋に行く。昨日、ここで辛タンメンを食べたら美味しかった。八丈島は唐辛子が名物。唐辛子が入ったタンメンは、塩味のスープに辛みをじんわり感じる。 話は横道に逸れるが、この辛タンメンについてのとある文章を読んだ。辛さで涙が出る、頭頂部から滝のように汗が流れ出す、全身がしびれたような感覚、と書いてある。いやいやいや、そんなことないよ。全身がしびれてしまったら即、救急車行きである。それに汗というのは頭頂部から流れ出すものだろうか?そんな

          八丈島にて#04〜島歩き・唐辛子と温泉

          八丈島にて#03〜島歩き・怪談入り

          八丈島の旅。翌朝は早朝に島のシンボル・八丈富士に出かける。八丈富士は島の北西にそびえる854.3mの山。形が富士山のよう。 八丈富士は7合目まで車で登れる。そこから歩いて山頂までいくと、ぽっかりと火口が開いていてぐるっと歩いてお鉢巡りができるらしい。 しかし、翌日は雨。風も強い。寒い。昨日とは天候・気温とも全く違う。とりあえず車で行ってみることにした。八丈富士には、空港近くから道が伸びている。車を走らせると霧が濃くなる、雨が強くなる。灰色の世界。舗装された道路を進む。道が

          八丈島にて#03〜島歩き・怪談入り

          八丈島にて#02〜島歩き

          年末、八丈島に旅に出た。 東京の竹芝桟橋からフェリー橘丸で10時間20分。22時30分出発で8時50分着。料金は2等特等(二段ベッド)で約13000円(ネット割引)。出港後、一時間ほど船内のレストランが開いている。でもご飯を食べる気にならない。酒も飲む気分ではない。早々に眠る。 夜中に目が覚める。甲板に出る。夜の海は何も見えない。船が水を荒く分ける音がする。少し怖くなって中に戻る。また眠る。さっきはイヤな夢を見たけど、今度は見なかった。船は早朝に三宅島、御蔵島に立ち寄る。

          八丈島にて#02〜島歩き

          八丈島にて#01〜食べ歩き

          皿に載った魚が運ばれてきた。むわーっと臭い臭いがする。あ、翻訳すると、クサイニオイがする。飛魚のくさや。年末の午後3時。八丈島の料理屋にいる。 食欲が失せるニオイ。食べられるかな、と思いながら、ひとくち食べてみる。意外とクサクナイ。初めて食べるくさやは、ナントナクくせになる味。もう一度食べようとは思わないけど、酒には合いそうだ。 くさやは、くさや液という発酵液に漬け込んで干物にした伊豆諸島の名産品。八丈島のくさやは、液に一昼夜漬けた後、真水に浸漬するから思ったほどニオイが

          八丈島にて#01〜食べ歩き