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「冬至」の話

この世の理として
「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」。

『冬至』は、この陰が極まった状態。


現在の二十四節氣での『冬至』は
太陽の位置で決めるから
点としての冬至があるけれど
昔は「日(昼)が1番短い日」を
長い棒を地上に立てて影を計り観測していた。

「日が1番短い日」=『冬至』は、
太陽の力が1番弱くなる日。
「翌日から太陽の力がよみがえってくる」と
考えられていた日。


『一陽来復(いちようらいふく)』は
「陰が極まり再び陽にかえる」という意味で
元々は『冬至』をさす言葉。

気持ちも塞ぎがちになるこの日、
江戸時代ごろから
少しずつ伸びていく日差しに
春が来る期待を乗せて
切り替わりの日として
邪氣祓いを「柚子湯」で行っていたそう…

柚子の強い香りで邪氣を祓い
柚子の黄色を魔除とし
『冬至』が「湯治」に
柚子が「融通」に掛けられて
「融通を効かせて世を渡って行けるように」と
無病息災を願って始まった習慣という。
(江戸時代の風呂屋の戦略かもしれんがね…)

「柚子湯」は風邪予防に良い。

柚子の果皮に含まれる成分によって
血行が良くなったり、肌を保湿する効果があったり…
香りにはリラックス効果もある。



これから寒さも本格的になる季節。
氣が塞ぎがちな重い雰囲気な今日この頃。
年末年始には寒波が訪れるとの予報もある。

風邪予防もかねて
柚子湯にユッタリ入り
柚子の香りの中で深呼吸すると
心身ともにほぐれると思われる。
(柚子が苦手な人には向かないけどね!)


1年で1番の夜長を
ユッタリ柚子湯で楽しめる余裕を
持っていたいものだなぁ〜……

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