難波ノラ/Norah NAMBA

ブロガー修業中。1962年生まれ。迷走する人生で見つけたもの、見つからなかったものなど自分なりの発見をマイペースで書きつづります。動物、植物、果物、ドーナツ、生八つ橋が好き。

難波ノラ/Norah NAMBA

ブロガー修業中。1962年生まれ。迷走する人生で見つけたもの、見つからなかったものなど自分なりの発見をマイペースで書きつづります。動物、植物、果物、ドーナツ、生八つ橋が好き。

最近の記事

むし歯じゃないのに痛い「かみしめ」

少し前に手作りパンの店でアルバイトをしたときのこと。左上の奥歯3本が一挙に痛くなってきて、そちら側で食べ物をかめないだけでなく、夜寝るときも口の中が落ち着かず、寝付きが悪くなったり、奥歯同士が当たってズーンときては夜中に目が覚めたりした。 原因は奥歯を強くかみしめるクセにあった。歯痛といえば、まずむし歯を思い起こすが、私のむし歯はすべて治療済み。ラッキーなことに子どもの頃からむし歯の痛みで泣いた経験もない。しかし、奥歯のかみしめグセは昔からあった。特に吐き出せない怒りがおな

    • 育ちすぎたサボテンの今後を考える

      ほとんど何の手入れもせず、窓辺に置いておいただけのサボテンが、大きくなりすぎて困っている。もともとはひとつの丸形サボテンだったのが、いつの間にか子株が増え、大きな束になっている。 数えてみたら50株ほどある。隠れるように生えている小さな株もあり、数えるたびに数が違うので、正確なところはわからない。 出会いはたしかデパートのインテリアコーナーだった。私は引っ越しをしたばかりで、新居の窓辺を飾る植物を探していた。そのサボテンはウメの実ほどの大きさで、ふわふわした綿毛に覆われて

      • ひとりで作る、一人前ごはんの楽しみ

        私はひとり暮らし歴40年余り。年季が入っているわりに料理はぜんぜん得意じゃない。でも、自分のごはんを作るのはすごく楽しい。誰にも文句を言われず、自由に好きなだけ作って食べられるのがうれしいのだ。 子どもの頃、家族で食べる食事は私にとって苦行だった。威圧的で口うるさい父と向かい合って食べなくてはならなかったからだ。「いただきます」を言ってから、「ごちそうさま」を言い終えるまで、気が抜けなかった。 父は「ひざをくずすな」とか「ひじをつくな」とかの小言をいうより先に身を乗り出し

        • 笑う動物たちに癒やされた日々

          仕事に悩みモヤモヤしていたとき、癒やしを求めて動物園に通ったことがある。ふだん目にすることのない非現実的な動物が集められた動物園は、目の前の現実と向き合えなかった私にとって、格好の避難所だった。 自然に近い形で作られた園ほど、癒やし効果が高かったように思う。 私がほぼ月イチのペースで通っていたのは、自宅から電車で1時間ほどだった多摩動物公園だ。起伏の多い広々とした山林に、「アフリカ」「オーストラリア」など出身地別にグループ分けされた動物たちがいた。 動物と観客の間がオリ