見出し画像

どどんぱ春の新作情報-3月のお知らせ-

劇団野らぼう新作情報⛰

やっと情報をオープンにできます。
ここ数週間、この公演情報をまとめる事務方に奔走しておりました。
イメージ的にはそんな時間かからずパパッとまとまりそうなものなんですけれど、実際はそうもいかないものです。
公演の外回りを固めるのにも一苦労です。
そんな山場でした、2月。
公演の内容としましては、昨年秋にも松本から四国・高知/愛媛や福島・西会津まで高速突っ走って強行したツアーの記憶もまだまだ新鮮なまま、そこそこ同規模のツアーを、しかも新作でやろうとしています。言う人に言わせればちょっとしたプロの動きをしているようです。
しかし私たちはもちろんプロではありません。
皆仕事をしながら、終業後にチミチミ集まって創作活動を行っています。
そんな劇団が、今回は客席テントもあつらえながら野外公演(劇場もあり)を行うと言うのですから、応援したくなってもおかしくないように思ってしまいます。
是非、応援してください。
現代社会の利潤では実現し得ないことをメンバーの熱意と鈍感力をもって実行しようとしています。
劇団野らぼう、2023春の新作公演、ロレンスの雲。
愛知名古屋、長野松本(1ヶ月!)、東京せんがわ、長野上田、福島西会津にて上演いたします!
まずは公演情報、その下に今回の公演の趣旨を少し記載します。
🍖🍖🍖

ー公演情報ー

劇団 野らぼう
第7回公演
ロレンスの雲


劇団野らぼう2023春
今回はゼロカーボン演劇・限られた電力編!
上演にまつわる電力は、全て太陽光発電により生成した電力で賄います。
使用するモバイルバッテリーはおよそ2000Wh。
その電力を毎公演フルに使い、充電にはおよそ3日を要します。
つまり、どの公演も1ステージ勝負。連日の上演はできません。
なお、拠点である松本市・あがたの森公園では1ヶ月の公演期間を設け、その間に”フル充電された日”のみに公演を行う変則上演スタイルを敢行!天気の具合ではどうなるかわからない!?
合理性とは切り離された公演形態で、環境と並走する豊かさを体感しながら試走します。
さらに、今作は久しぶりの人形劇作品。前作に続き『ロミオとジュリエット』ベースの独自の創作劇です!
リピーター割もあり。
人間と人形の、滑稽な希求の活路を見逃すな。

ご予約や公演情報は特設サイトをチェック
特設サイト
https://norabou.net

チケット制(全公演チケット半券提示で500円割引)
雨天決行(荒天の場合は中止の可能性もあります。最新情報を問合せにて確認の上お越しください。)

◯愛知県・名古屋 ​​​​​​​​P新人賞2020 受賞記念
人形劇場の胸を借り、新作封切り公演!
3/21(火祝)
15時開演(30分前開場)
人形劇場ひまわりホール 損保ジャパン名古屋ビル19階
<​​​​​​〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3丁目22-21>
料金:前売2,000円 当日2,200円 愛知人形劇センター会員は1,800円(事前申込に限る)

地図>>>
https://goo.gl/maps/Trd2JQGTuXzsyLuj9
アクセス:
・地下鉄名城線または桜通線「久屋大通」下車・1番出口から西へ200m
・地下鉄鶴舞線または桜通線「丸の内」下車・4番出口から東へ300m
予約フォーム>>>
https://aichi-puppet.net/ask_reserve/ticket_reservation/ticket_p-newface2020_kinen/

◯長野県・松本 太陽と雲と共に過ごす1ヶ月
太陽光の真髄、『約束』はできない。でも充電溜まれば必ずやります公演!
公演期間のうちバッテリーの充電が溜まり次第公演を行います。
最新情報は特設サイトにてご確認ください。
※不定期開催のため予約の取扱無し
4/1(土) ー 4/30(日) およそ中3日での上演を想定
20時開演(10分前開場)
あがたの森公園 芝生広場東側
<〒390-0821 長野県松本市県3丁目1-1>
料金:一般2,000円 学生(大・高・中)1,000円 小学生500円 未就学児無料
後援:松本市 松本市教育委員会

地図>>>
https://goo.gl/maps/m8BgqajJCXHLgTea9
アクセス:
・松商学園側の道路沿い、芝生広場トイレの東側スペース
・駐車場の利用は22時まで

◯東京・調布 せんがわ劇場演劇コンクール出場
いざ東京。松本の太陽光を持っていきます公演!
5/21(日)
13時開演(15分前開場)
調布市せんがわ劇場
<〒182-0002 東京都調布市仙川町1丁目21−5>
料金:入場無料 全席指定・要予約

地図>>>
https://goo.gl/maps/kvwAcHhjX8mz3DNJA
アクセス:
・京王線新宿駅または京王新線新宿駅より「仙川駅」まで約20分、京王線仙川駅から徒歩4分
・区間急行、快速、各駅停車が停まります(特急、準特急、急行は停車しません)
演劇コンクールHP>>>
https://www.chofu-culture-community.org/events/archives/15704

◯長野・上田 現代型小劇場空間・犀の角
ゼロカーボン演劇共謀の地にて公演!
終演後に、ゼロカーボン演劇に関する座談会を予定しています。参加は自由です。
5/27(土)
18時開演(30分前開場)
犀の角
<〒386-0012 長野県上田市中央2丁目11−20>
料金:一般2,000円 学生(大・高・中)1,000円 小学生500円 未就学児無料
(予約/当日同一価格)

地図>>>
https://goo.gl/maps/kvCZbH5Dz81ooXEP6
アクセス:
・北陸新幹線・しなの鉄道・別所線「上田駅」より徒歩10分 海野町商店街内
・駐車場は近隣の有料パーキングをご利用ください
予約フォーム>>>
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8q8ae_TVSkJlVSLTnkrT4yI1aCW0jQ-mXIcc9rCT3OTFwag/viewform?usp=sf_link

◯福島・西会津 演劇しょく堂&ほしぷろpresents
昨年に続き福島の地、春のツアーを締めくくります公演!
6/4(日)
18時開演(30分前開場)
⻄会津国際芸術村 前校庭
<〒969-4622 福島県耶⿇郡⻄会津町新郷⼤字笹川上ノ原道上5752>
料金:一般2,000円 学生(大・高・中)1,000円 小学生500円 未就学児無料
演劇がっこうチケット提示で500円引き!

地図>>>
https://goo.gl/maps/9Mys9NAgwn3Ydspn8
アクセス:
・JR野沢駅から約9km車で11分
・磐越自動車道西会津I Cから約10km車で12分
予約フォーム>>>
https://www.quartet-online.net/ticket/lawrence
※4月上旬開設予定

上演時間:1時間弱
出演:くずおか由衣 成田明加 深沢豊
脚本 / 演出:前田斜め
音響 / 照明:哲 キムジー
スタッフ:水野安実
舞台監督:星善之(東京•仙川公演)
音楽監修:サンロクレコード
美術協力:伊東昌恒 有限会社ブリーズ
原作:「ロミオとジュリエット」 ウィリアム・シェイクスピア著 坪内逍遥訳

問い合わせ
080-6425-9861(斜め)
gekidannorabou@gmail.com
Twitter:劇団 野らぼう @norabou_



『ロレンスの雲』上演にあたって

稽古風景2023.2.28

本作の作演出である、前田斜めより今回の公演の概要を補足したく思います。
本作にまつわる特徴はいくつかあります。
まずひとつ。

・本作は我々劇団野らぼうとしては珍しく、投げ銭公演ではありません。

これまで数々行ってきたその全ての公演が投げ銭制だったのではないかと思いますが、本作はチケット制です。これは、上演にまつわるひとつの大きな変化であろうと思います。
そのことをつらつらと書き連ねるとかなり長くなってしまうくらいに、そこには意味があります。
単純な形態の変化以上に、なにか明確な線引きがチケット制にすることによって生じるだろうと思っています。
野外で公演活動をしていると、常に偶然性と隣り合わせており、だからこそそこに入り込む現実世界を好んで公演を行なっていると言えます。つまり、劇世界と現実世界の区切りが極めて曖昧です。
それが投げ銭制なら体現可能だという気がしていました。
しかし、それがベストだとは思っていませんでした。
たぶんチケット制にして、つまり、ある線引きをしてその内側に作品世界を作るということもやっていく必要があるのではないか、という思いがありました。たぶんそっちの方がいい。
それは何も”投げ銭ーチケット”にまつわる話ではありません。今回は野外公演と、劇場公演とがあります。
劇場空間というものも、往々にして線引きがあります。線引きの代表格とも言えます。中で(外で)何が起こっているのか知り得ない。
そんな空間において、僕たちがやろうとしていることは表現し得るのだろうか。
それができるような気が徐々にしているから、今回はそんな形式をとっています。

2021銀輝公演風景

続きまして、

・今回の公演は太陽光発電によって蓄電した電力を使って公演を行います。

これは何も、今時でビビッドだと思って取り組んでいるわけではありません。当然ですが。
他ジャンルの活動にしても、環境負荷を軽減する視座から同様の、それ以上の活動を行なっている方はずっと前からいらっしゃいます。
その点、演劇においてこういった動きがあまり見られないのは、業界の動きが遅い(公演の中身ばかりに目が行きすぎている)からではないだろうかと想像します。
私たちの演劇の捉えはまず、その外側の部分から入りますので常にその形態を構築します。
今回の公演はなにも”新しいもの”として取り組みたいわけではなくあくまで”限りある電力で上演できうる演劇”というものを構築します。そのためにモバイルバッテリーを用いるわけですが、それによって生じる思慮の種としては、発電機のガソリンの残量を懸念するのが、天候の日照時間を懸念するのに変わるくらいのものですから、やることはあまり変わりません。
ただ、やはりそれが、化石燃料を燃やすことによる環境負荷というところと、人間の恣意的判断では関与し得ないレベルの天候とのやり取りをする、というところでは意味が大きく異なってくるんだろうと思います。その実験をこの公演では行います。
とりわけ、4月に行う松本公演にその趣向がおおいに凝らされています。
劇団の拠点である松本市では、あがたの森公園に4月の1ヶ月間の公演期間を設け、そのうち”バッテリーの充電が満充電になった日に公演を行う”という、主催者側にもその開催日程がわからない超変則型での公演を行います。順当に行けばおよそ3日間で満充電になる計算ですので中3日、計8回公演できる予定。しかし、雨が続けばその分上演日程はずれることになります。
雨が降ろうと何しようと、利益追求のためには燃料を燃やしてスピードと量を生み出すそのスペックを身につけているのが現代社会であろうと思います。そこに中指突き立てるわけではありませんが、そんな社会からこぼれ落ちたり不本意な判断を繰り返す羽目に陥って不健康を発症することも少なくはないこの構造に対して、果たして、自分たちの公演日程が天候に左右されるのは、ほとほと迷惑な話なのだろうか?という問いです。
晴れが続いていればなんとなく公演があることを予想できる。もちろん最新情報はtwitter等に流しますが、その程度の約束で、意外と歯車が噛み合ったりすることもあるんじゃないだろうか。
そんなことを考えながら、しかし実際にやってみなければ分かりませんから、燃料燃やせばできることを、燃やさずに空を眺めて公演してみようというのが今回の試みです。
お客様にも、この意向を一緒に体感いただけるのではないかと思っています。
是非一緒に、この1ヶ月の太陽と雲に答え合わせしながら、日常を過ごしていただければと思います。
その他の公演ではすでに満充電になったバッテリーを持参して公演を行います。全て1ステージのみの一回公演。
リハや開場時間中も極力電力を使えないのがネックです。

そんな公演です。
是非足をお運びいただけたら幸いです。

※なお、そんな劇団を支える、”野羅母兎(のらぼう)スケバン隊”というファンクラブのようなものも発足したようです。
そのこともものすごく伝えたく思っていますが長くなるのでリンクをご参照ください。

劇団野らぼうを支える、野羅母兎(のらぼう)スケバン隊発足!

野羅母兎(のらぼう)スケバン隊?

それでは。
🍖⛰🍑🐿

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?