見出し画像

”新型科学”による上書き:米国CDC、コロナワクチンを定期接種の推奨事項として承認

コロナ終焉後も続く、科学の上書き

”コロナ前後で異なる科学の常識”に疑問を持たない医師や科学者

本題に入る前に・・・ですが、そもそも私がノートでの投稿を始めたのは、アメリカのCDC、そして、科学の権威と言われるファウチ博士や、そのお仲間科学者らが明らかな嘘をついているのに、それに対して異議を唱える科学者が圧倒的に少なかったからです。現在、アメリカの教育について考えるコラムシリーズを書いていますが、それも、その教育の”帰結”ともいえる、高い教育を受けたはずの人々があまりにも自分で考えることを放棄していたことに驚いたからです。

コロナが始まって以来、コロナ前の科学の常識がどんどん上書きされてきました。

  • 自然免疫の全否定

  • 獲得免疫の否定

  • 既存薬の承認外使用(イベルメクチン・ハイドロクロロキシン)の全否定

  • マスク着用は意味がなく危険→着用推奨→着用義務化→二重マスク推奨→着用義務化解除は無謀(*解除は義務化だけで推奨として残っているにも関わらず)

  • 変異しやすいコロナウイルスには、ワクチン製造は無理

  • 治療開始は重症化してから

ざっと羅列するだけでも、これくらいあります。それぞれの詳細については、ここで触れると長くなりますので、過去記事をご参照していただけますと幸いです。

従来科学とは異なる、”新型科学”に基づいた承認と思われる点

ご存知の方も多い方と思いますが、米国のCDCのACIP(ワクチン接種に関する諮問委員会)が新型コロナウイルスワクチンを同センターが10月20日、推奨する定期接種(小児・成人)に追加することを承認しました。決定は全会一致。ただし、委員会メンバーの中には、「この決定が、ワクチン接種を義務づけるものではない」と、強調していましたが、さてどうでしょうか。

今回の承認は、「今更?」というだけではなく、”ワクチンの定期接種の目的”を完全に上書きするようなものでした。アメリカでは自分のキャリアを失う危機に遭遇してもなお、闘ってくれている医師たちもいます。AAPS(アメリカ外科医・内科医協会)が正式な形で意見書を提出する等、今回も事前に抗議を行なっていたようですが、コロナへの世間(アメリカ人)の関心が薄れている中、強行突破された形となりました。

今回の承認が”コロナ以前の科学”を上書きしたのは下記の点です。

  1. すでに獲得免疫(ワクチン接種+コロナ感染者数)が広く存在している感染症

  2. 特に若者や小児は感染しても軽症であるため”定期接種”に加える必要がない

  3. 予防的な医療介入によって、小児に心臓や神経系の障害、あるいは将来の生殖能力の障害が発生するケースは、許容されるべきではない

  4. 有害事象は偶然かもしれないが、ワクチン接種との因果関係を否定する真剣な試みはなされていない

  5. 特に若い世代に対して、深刻な安全性のシグナルがあり、有効性が否定される可能性がある製品を推奨することは、規制手順に著しく違反

(1:獲得免疫)感染後に得ることができる獲得免疫があれば、感染防止になるという立場からの意見です。母子手帳を見ていただいてもわかると思うのですが、例えば、水疱瘡やおたふく風邪等の感染症は、”予防接種を受けた日”または”発病した日”を記入することになっていたと思います。それは獲得免疫ができているからです。すでに免疫がある人がほとんどである今、なぜこのワクチンを定期接種させようとするのでしょうか。

(2:重症化対象者は限定的)そもそもCDC自体、コロナワクチンは、感染防止のためではなく、重症化防止のためだと昨年の9月には宣言してしまっています。重症化するのは、慢性疾患がある人や高齢者ということがすでにわかっています。重症化予防であるとするなら、重症化の懸念がある人のみを対象とするべきです。

(3:予防的な医療介入という性質と有害事象)ワクチンの有害事象追跡調査や、認定については、いろいろ”アレ”な点が多いと長く議論が続けられています。その中でも、小児や若い世代に対する心臓疾患は、隠そうにも隠しきれないほどおかしなことが起こっています。デンマークでは小児の接種を禁止したようです。

特にワクチンは、すでに罹った病気を治療するという「介入しなければ死亡(悪化)してしまうかもしれない」というものではなく、予防的な医療介入です。そのためワクチンの承認に対しては、治療薬よりも安全性を厳しく審査されるべきだというのがこれまでの医療界の常識でした。にもかかわらず、(4)です。

(*何もしなければ亡くなってしまうかもしれない病気の患者には、安全性に多少疑問があっても、試してみる意味はあるかもしれないが、予防接種は健康な人の体に打つものなので、不要な介入をしたために不健康<死亡>になるということは避けるべき)

(4:有害事象調査が行われていない)有害事象調査において、ワクチン推し医師らからは「ワクチンとの因果関係が証明できない」というのが常套句になっていますが、一方で、「ワクチンとの因果関係がない」という証明もできていないのが現状です。”感染拡大が止まらず、治療薬もない”というパンデミックの状態でしたら、”10年後の安全性がわからない”という状況であっても、接種する意味はあったかもしれません。しかし、今は違います。最初に緊急時使用(EUA)が下りた時の状況と全く違うため、今一度、安全性にフォーカスして、調査するべきではないでしょうか。

(5:規制手順に著しく違反)結局のところ、今回の承認は、「特に若い世代に対して、深刻な安全性のシグナルがあり、有効性が否定される可能性がある製品を推奨する」という点で、規制手順に著しく違反しているといいます。AAPSの声明では、「この注射は、基本的に子どもたちの健康に意味のあるプラスの影響を与えないだけでなく、重篤な有害事象のリスクが、わずかな潜在的利益よりも大きいという事実がますます明らかになってきている」と指摘されています。

さらに、現在、未成年を対象としたコロナワクチンはあくまでEUA(緊急時使用許可)であり、正式な承認ではないことで、他の定期接種が追加された時の手続きと違うという点を指摘する人もいました。今回の騒動に先立って、FDAは10月13日、ファイザーとモデルナ製の、5−17歳を対象とした2価ワクチン(自称:オミクロン派生型と従来のコロナウイルスに対応)のEUAを認めています。しかし、あくまでEUAであり、正式な承認とは違います。

コロナワクチンに関して、なぜ従来の科学を上書きするような対応がされているのでしょうか?

科学の上書き=承認の目的は?

承認に対して、反対を唱える理由として、AAPSははっきりと「これは子どもたちの最善の利益を犠牲にして、ワクチンメーカーを得させるだけの危険な考え」と言及しています。

Foxニュースの人気キャスター、タッカー・カールソンが「今回の承認により、学校入学時に求められる予防接種の1つとして、コロナワクチンが含まれる懸念」について言及しました。これに対し、共産主義メディアのファクト・チェックらは「あくまでも推奨であり、義務化の権限はCDCにないため、この懸念はおかしい」と指摘しています。

基本的に公衆衛生に関する権限は、州と定められています。しかし、昨年に始まったコロナワクチン義務化騒動を見ていると、本来の権限者ではない、ワクチン利権を持つ人々があの手この手を使って、何とか義務化を法的に認めさせてこようとしてきました。この時の議論を知っている者としては、”CDCの推奨”という新型科学のお墨付きが今後、どのような悪用をされるか、想像するとゾッとします。

それに・・・コロナ禍を通じて痛感したのは、アメリカの医師は、自分の専門分野以外に関してはほとんど関心がない、または、理解しようという姿勢を見せないということです。これは良心的な解釈で、陰謀論的な捉え方をすれば、「お金や権力に簡単に屈してしまうエリート(科学者や医師)が多い」。

例えば、コロコロ変わるCDCのマスク政策に疑問を持つ医師であっても、CDCの情報をもとに医師として自ら判断するのではなく、「CDCの政策はコロコロ変わるけれども、とりあえずCDCのガイドラインに沿って行うべき」と考える人が少なくないようでした。その理由は「自分は感染症の専門家ではないから」。
医師でさえ、匙を投げた状態であったことを考えると、学校等医療の専門家がいない組織では、CDCの推奨通りの運営を行うことが容易に想像できます

高校までは、公立学校に通う限り、州政府の影響を受けますので、州の動向を見ていれば良いのですが、特に問題になるのが大学です。現在でも、アメリカの大学に入学するためには、定期接種のスケジュール通りにワクチン接種を完了させていることが求められています。大学は世界各国から学生が集まる場所ですので、大学が発生源とならないような感染症対策は不可欠です。しかし、先ほどの章で見た通り、新型コロナワクチンは、定期接種のリストにある他のワクチンとは少し性質が異なります。接種していても感染は防止できませんし、ワクチンに期待される重症化防止効果は、大学に通う多くの学生が必要としないものです。にもかかわらず・・・、

未接種を理由に、学業の選択肢が狭められてしまうかもしれない危機

にあります
AAPSも承認反対理由として、「多くの団体が義務付ける際にCDCの勧告を参考にしているため、学校に通うためにコロナワクチン接種を義務付けられる可能性が高まる」点を挙げています。

結局のところ、狙いが何かと言われたら、「CDCがコロナワクチンの定期接種化を決定すれば、メーカーにとって安定した収益源が確保されるだけでなく、公衆衛生上の緊急事態宣言が終了しても、メーカーに継続的な法的保護を与えることになる」(AAPS)ということなのではないでしょうか。

共産主義者は忘れた頃に仕掛けてくる

アメリカでコロナは完全に過去のこと

アメリカでのコロナ事情は、いくつかの裁判が引き続き行われているものの、はっきり言って、すでに過去のものです。テキサスでは8月に新学年が始まりましたが、開始直後は多数のマスク着用姿が見られましたが、主な懸念はコロナではなく、サル痘の方。学校が始まって1週間もすると、マスク着用姿はほぼほぼ見かけなくなりました。もちろん、マスク着用が禁止されているわけではありませんので、心配だという人がマスクを着用していても、それを揶揄する人を見かけたことはありません。「あれ?まだマスク付けてる人がいるんだね」くらいの感じです。

学校をお休みする人がいても、「コロナ?」なんて思う人はいません。それどころか、学校生活の中では、お弁当の中身を交換したり(アレルギーの問題があり、本当はNGなのですが・・・)、試合中のスポーツドリンクの回し飲みをしたり(直接口はつけずに飲んでいるようですが・・・子どもたちには水筒をしっかり持たせています)しています。子どもたちのこれらの行動は決して良いものではないかもしれませんが、このような生活を続けてすでに2ヶ月以上経っていますが、学校での感染爆発のようなことは起こっていません。

未接種者を糾弾していた友人(医師)とも最近会ったのですが、ホームパーティに誘われ「私はまだ接種していないけど?」と言うと、「もうコロナは普通の風邪と同じだから、今は接種の有無は関係ない」というようなことを言われました。

一方、アメリカの状況を伝えた日本メディアでも、アメリカ人のコロナへの関心の薄さについて言及しています。

これに先立ちFDAは8月末、12歳以上向けの緊急使用許可を出した。ただ、接種ペースは昨秋の追加接種に比べて遅れている。ホワイトハウスのコロナ対策チームはこれまでに1300万~1500万人が追加接種を受けたと推定するが、対象者の7%程度にすぎない。ニューヨーク市でも接種したのは対象者の5%にとどまっているという。
出足が低調なのは、コロナ禍から日常生活が戻り、感染への警戒が薄れているためだ。2価ワクチンの認知度も低い。米カイザー・ファミリー財団(KFF)の最新調査によると、同ワクチンについて「かなり」または「いくらか」聞いたことがある人は5割だった。全く聞いたことがない人も2割いた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN12DDL0S2A011C2000000/

「出足が低調なのは、コロナ禍から日常生活が戻り、感染への警戒が薄れているため・・・」というそれがあたかもネガティブな事件であるかのような書き振りですが、このような評価は、SARSやMARSの時にあった”科学”と異なります。コロナ以前には・・・、

コロナウイルスは、変異を続ける中で、感染力を高める一方、毒性を弱めながら、他の季節性の風邪と同じようなものになっていく。

このような理解がされていたコロナウイルスですが、この記事ではコロナは永遠に終わらない感染症であるかのような印象がバラまかれています。

友人医師が言っていたように、新型コロナはすでに他のコロナ(風邪)と同じ扱いのものになったと考えているアメリカ人は少なくないように思います。彼女は、コロナは自分の専門外と考えていたようですので、良くも悪くも”新型科学”に上書きされていないと思われます。ですから、一般的なアメリカの医師の理解としては、今さらワクチン接種が必要だとは考えていないわけです。

しかし、ここにCDCの推奨が入れば、”一般的なアメリカ人医師”の考えは、「永遠にワクチンが必要」サイドに引き摺り込まれる危険があります。AAPSは、「アメリカ人医師の”医師としての判断”が脅かされている」と、アメリカの医療業界の危機についても警告しています。コロナ禍では、「目の前にいる患者を救おうと、自ら持ち合わせた経験、知識、スキルの全てから行われた”個々の医師の判断”」に対し、ファウチ博士とお仲間科学者たちや、CDC、FDAが焦点を少しズラした全否定により、医療行為の邪魔をしてきました。

例えば、副作用がほとんどない、コロナの治療薬として注目された既存薬、イベルメクチンは、人間用・動物用の両方がありますが、人間用の治療薬に対しても、承認を行ったはずのFDAが「動物用のイベルメクチンを使用すると危険です」のような、あたかもそれが動物用の治療薬であるかのような印象づけーーある種の”プロパガンダ”がたくさん使われてきました。

左翼メディアは必死に「今回の承認は、あくまでも推奨であり、義務化ではない」と、繰り返していますが、コロナ禍でCDCやFDAの推奨に従えと散々吠えてきたあなたがたが今さら何を言う?としか思えません。今のところ、新型科学の上書きをされていない医師らが仮に「ワクチンは不要」と考えていたとしても、そのような判断があたかも間違えのようなキャンペーンが今後、行われないという保障が全くないーーいや、また、やりますよね?という・・・。

さらに、本当に怖いなと思うのは、コロナに対して、アメリカで関心がほとんどなくなっていることで、今回の承認をタイムリーに知っているアメリカ人はさほど多くないのではないか?ということです。人々の関心が薄れたところで仕掛けてくるのが共産主義者たち。彼らは戦略の達人です。ここで一気に、医療の共産化を進めてこようとしているのではないかという懸念があります。そして、ここまでワクチンを押してくるということは、ワクチン利権が共産主義者たちの大きな収入源になっていて、今の売上では満足できないのだろうと邪推できます。ということは、あちらとしても絶対に譲れないわけです。

そして・・・今、日本人として「アメリカは大変ね」なんてのんびり構えられない状況にあると思います。
KKが3度目にして、合格したようですが、経歴詐称や大学入学・卒業にまつわる疑惑があったにもかかわらず・・・しかも、10月1日からは今年度取得できた人のH1Bビザが一斉スタートしていますので、現在の彼らの滞在を可能にしているのは、学生ビザの延長でも、H1Bビザでもないはず・・・。アメリカでの就職は資格よりも、スキルよりもビザが第一優先です。就労できるビザがなければ、無報酬であっても就労は禁止されています。彼らが一体、どのビザで(どんな技で)滞在しているのか?を考えると・・・。
アメリカで売れ行きの良くないお注射を、どこか”弱み”のある国が買い取ってくれないかな〜なんてことに・・・。それともおねだりされるのは、ウ国への資金流用の方でしょうか。中間選挙では、不正を取り締まることができれば、必ず米国共産党(民主党)が完敗します。そうすると、アメリカからのウ国への資金流用が止められると考えられます。
”弱み”を使ったコントロールもまた、共産主義者の基本中の基本の手法。それもまた、心配です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?