ヒラリー・クリントン大統領の登場 in 2022の噂、実現に一歩近づく!?
保守派の誰もが予想はしていたことですが、米最高裁のリベラル派判事が1月26日、退任を発表しました。っていうことは、本当にヒラリー大統領が誕生するの!?
・・・これだけですと、全く意味不明かと思いますが、昨年末頃から、ヒラリーが合法的に大統領になれる方法があり、民主党は水面下でそのような動きをしているのではないか?ということが囁かれていました(パトリオット・アラート”Will Democrats Try To Install Hillary Clinton As President Of The United States?”)。
これまでの話
大統領選時から噂された、カマラ・ハリス大統領説
2016年の大統領選で、ヒラリー・クリントンがトランプ大統領に負けてしまったのは、民主党にとって、予想外の大きな痛手でした。そこで4年間かけて民主党大統領を復活させる策を練りに練った結果、2020年の大統領選で民主党の候補として選ばれたのがジョー・バイデン。アメリカ経済が絶好調の中、隠れ支持者の多いトランプ大統領を倒さなければならないため、かなり難航したと思います。民主党内で人気が高かったのは、バーニー・サンダーズだったそうですが、彼は極左ですので、大統領候補として闘うには難しいだろうという意見が多かったようです。結果的に、中道派のバイデン が選ばれたと言われています。また、民主党の戦略は”徹底したトランプ叩き”でしたから、トランプ大統領とは真逆の印象、”温厚で優しいおじいちゃん像(あくまでイメージ)”が使えると思ったのかもしれません。ただ、バイデン大統領には1つ公にできないけど、ダダ漏れになっている秘密がありました。それが”老い”の問題です。
コロナ(重症化リスクがある)を理由に、ほとんど集会のような場所で演説をしなかったバイデン大統領ですが、演説をした際には必ずと言っていいほど、愉快な言動がありました。
”我々は、米国政治史上 最も広範囲で包括的な不正投票組織を持っている”
”(ハリスと意見が対立したら?)なにらかの病気になって(大統領を)辞める”
この2つ目の発言は、バイデンが大統領になった後、認知症を理由に解任し、カマラ・ハリスを大統領にする説が囁かれていた中でしたので、「やっぱりそうなの!?」と思う一方、「ばらしちゃダメなことも分からなくなっている状況なのか・・・」とも。大統領が職務継続が困難になった場合、副大統領が大統領職に就くというのは、合法的な手続きです。これがもともと噂されていたハリス大統領説でした。
カマラ・ハリスはなぜ大統領候補に慣れなかったのか?
それならば、なぜ、カマラ・ハリスを最初から大統領候補にしなかったのか?と言えば、単純に人気がないからです。
カマラ・ハリスが副大統領になったとき、”アメリカに女性の副大統領が誕生した!”と、お祝いの投稿をする女性の同僚が何人かいました。私が知っている限り、ほとんど政治に興味がない人たちでした。政治家としての彼女がどんな風なキャリアを歩んできたのか?そして、何を行ってきたのか?を知っていれば、このキャッチフレーズは微妙・・・。というのも、特に彼女を嫌っているのが、女性やアフリカ系アメリカ人ではないかと思うところがあるからです。
記事中にあるウィリー・ブラウンJr.は、アフリカ系アメリカ人初のサンフランシスコ市長になった人で、長年、議長を務めていたカリフォルニア議会で絶大な力があるとされています。ウィリー・ブラウンが60歳の時に、20歳だったカマラ・ハリスが不倫関係にあり、彼女のキャリアはこのブラウン氏によって作られたのだといわれています。彼女が2004年にサンフランシスコ初の黒人地方検事に当選した際にも、不倫関係は解消していたものの、ブラウン氏の支援があったと言います。
余談ですが、KK問題で、彼がニューヨークの司法試験に落ちた時に、「地方検事を務めたカマラ・ハリスだって、1度落ちている」とフォローしたコメンテーターの方がいたそうで、それに対して「司法試験の難易度は州によって異な離、ニューヨークは簡単で、カリフォルニアは難しい」という反論が出ていました。それもそうなのですが、パートナーの地位を利用した人生戦略について批判が出ているKK問題で、あえてカマラ・ハリスの名前が出されたことにびっくりしました。実はこっそりKKをディスってたのでしょうか?(おそらく、それほど、カマラ・ハリスについて知られていないんでしょうね・・・)。
副大統領としての、カマラ・ハリスの評価
1月24日付けザ・ヒルによると、バイデン政権の最新の支持率は39%にまで低下しています。この数字は、アメリカではかなり異常な数字だと言われています。
そもそもメディアの世論調査は、左派が高めに出るようになっています。この39%よりも低い数字は、過去に、トランプ米大統領の支持率34%、就任以来最低 CNN世論調査だけです。CNNはトランプ叩き専門チャンネルですし、この調査は、昨年1月の議会襲撃事件後に行われたものですから、最低の支持率が出るのもわかります。そもそもこの時点で、多くのアメリカ人が不正選挙は陰謀論だと思っていましたから、負けを認めない風に見える印象は最悪のはずです。ただし、この時も別の世論調査:ラムセン・レポートではトランプ大統領の支持率は48%でした。
他の調査、CBSニュース、NBCニュース、APーNORC等での調査も、支持率が過半数を切っています。それぞれ左のメディアが出している数字ですので、実際にはもっと低いと考えられます。中間選挙を控え、民主党はかなりヤバイ状況なのです。
では、今こそ、カマラ・ハリス大統領の誕生の時か?!と言えば、もっと辛い現実があります。
バイデン大統領よりも、もっと不人気なのがカマラ・ハリスなのです。カマラ・ハリスが残念なのは、身内からの評判もあまり良くないということです。昨年の6月頃には、大量のスタッフが辞任した(する)噂が出ていたと記憶しています。オフィスが混沌としていて機能していないということでした。
2021年12月2日付けニューズウィークでも、重要なポジションにいるスタッフがどんどん辞めていくことが報じられています。
先ほど引用した記事の中で、”才能のない空っぽのスーツ”というカマラ評がありました。大統領選の時にも、彼女の実績のなさについて指摘されていましたが、指摘は本当だったのか、と言った感じです。テキサン(テキサス州民)として最も怒りを感じたのは、国境危機に対して、放置し続けていることです。国境危機問題の担当を任命された後も、数ヶ月、現地視察すらしないことに対し、NBCのインタビューで尋ねられた際、「”私たち”は国境まで行ってきました」と”私たちは〜”を繰り返すのみでした。痺れを切らせたホストが「あなたは行っていないでしょ」と突っ込まれると、「私はヨーロッパにも行ってないし」と言って、この局面を笑ってごまかそうとしたようなのですが・・・。才能のない空っぽのスーツとは、結構ひどい言い方だなと思うのですが・・・的確すぎるかも・・・。
ちなみに、なぜ国境への視察が重要だったかと言えば、実際に国境にきてみれば、不法移民=難民ではないことがすぐにわかるからです。そして、この状況が不法移民をしようとする人にとっても決して良いことではないことがわかるからです。
https://www.youtube.com/watch?v=omrMRP15q9M *4分すぎぐらいが国境問題
国境問題では、グアテマラで行った「アメリカに来ないで」スピーチは、違法移民の流入に反対する共和党だけではなく、”国境にきた亡命希望者は全て受け入れるべき”という移民政策を進めようとするアレクサンドリア・オカシオ=コルテス上院議員ら民主党左派からの反発も凄かったようです。全方向から不人気というのも、なかなか辛いものです。唯一、フォローとして聞こえてくるのは、”バイデン が解決が困難な政策ばかりハリスにふったことが原因”というものですが、”健康上の問題”を抱えるバイデン大統領が何かできると本当に思っている?です(何かを判断するのは難しい状況ではないかと・・・)。
やることなすことやらかしてしまうあたり・・・”高下駄履き隊(昭和でスミマセン)”の共通の課題かもしれません。高下駄でもなんでも、与えられたチャンスを1つずつ確実形にしていけば、ここまでの批判は出なかったのではないかと思います。実力は後からでもついてくるものだと思いますので、1つ一つ丁寧に取り組んでいけば、”副大統領オフィスは機能不全に”とお仲間のCNNにまで言われることはなかったのではないかと思います。
こんな状態じゃ、中間選挙が勝てない。どうすんのよ?
で、名前が出てきたのが、ヒラリー・クリントン大統領を誕生させるという説です。2024年の選挙のことではありません。今年の話です。
ヒラリーを大統領にする合法的マジック
大統領選に出てもいないヒラリーがどうやって大統領に?
アメリカの大統領は絶大な権力を持っています。大統領に万が一のことが発生してしまった際にも、空白の期間を作るわけにはいきません。そこで憲法上、予め、万が一の際の手続きが定められています。まず、その役割を期待されているのが副大統領です。副大統領にも何かあった際には、下院議会の議長がその職に就くことになっています。現政権では、ナンシー・ペロシ下院議長です。大統領職を行う可能性のある副大統領も重要なポジションです。副大統領に何かあった場合には、大統領が副大統領を指名し。副大統領のポジションが空席にならないようにします。
この仕組みを使ったヒラリー大統領誕生を、民主党は密かに実行しようとしているのではないか?という噂が流れていました。
カマラ・ハリスが何らかの理由で副大統領を辞任
↓
ヒラリー・クリントンを副大統領に指名
↓
ジョー・バイデンが何らかの理由で大統領を辞任
↓
ヒラリー・クリントンが大統領に
ヒラリーが大統領になった場合の副大統領は、アフリカ系アメリカ人で女性のミッシェル・オバマ(元大統領夫人)が最有力と言われています。
しかし、このプランで問題は、カマラ・ハリスをどうやって辞任させるかです。彼女はかなりの野心家ですから、副大統領職を辞めさせるためには、それなりのポジションを用意する必要がある・・・で、その候補の1つが最高裁の判事です。最高裁の判事には任期がありません。検事を務めた経験のある彼女にとって、このポジションは絶対に獲得したいに違いない!とは言え、最高裁判事の人数は9人と決まっています。どなたかが引退されない限り、ポジションはあきません。そんな中に飛び込んできたのが、冒頭の”米最高裁、リベラル派判事が退任へ 後任は黒人女性か”というニュースです。
念のため、この話は、噂に過ぎず、実際に民主党がそのような動きをしているのかは不明です。
ハリス、栄転ポジションが空いた!?
最高裁リベラル判事が退任を発表
現在、最高裁判事は9人中6人が保守派、3人がリベラル派となっています。ただし、判事の”保守””リベラル”は、政党の共和(保守)、民主(リベラル)とは異なり、憲法解釈について、制定当時の意味合いを重視した保守的な解釈を行うか、自由な発想で過大解釈するかの違いと言われています。
とは言え、これは各政党の主義と重なる部分もあり、結果的に保守派判事は共和党が有利な判決を、リベラル判事は民主党が有利な判決を行う傾向があります。ただ、保守派判事6人については、そのうち3人の判事が保守的な判決を行なっていないという指摘があります。
特にエイミー・コーニー・バレット判事はトランプ大統領が指名したにもかかわらず、民主派よりの判決が多いのではないかと一部保守派の怒りをかっていました。
さて、スティーヴン・ブライヤー判事の退任の件です。このニュースが出た時には、「また1つ、陰謀論が本当になるのか?」と驚きました。ただし、だからといって、この空いたポジションにハリスが就けるのかはわかりません。というのも、ハリスの栄転ポジション目的以外にも、ブライヤー判事が退任すべき理由があるからです。
退任タイミングが判決を決める!?
指名は大統領が行うことになっています。実はこの点で、民主党は大統領選前に苦い経験をしています。リベラル派のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が癌で亡くなられてしまったのです。時の大統領はトランプ大統領。民主党や支持者からはかなり大きな反発が起こりました。
蓋を開けてみると、この時指名されたバレット判事は保守派にとって”あまり役に立たない判事”でした。テキサス州をはじめ、いくつかの州やトランプ大統領が起こした不正選挙をめぐる裁判で、バレット判事を含む7人の判事が”訴えた当事者が的確ではない”という理由で、最高裁では扱わないことを決めたからです。保守派2人は、せめて互いの主張ぐらいは聞くべきだったのではないか?(それから扱うかどうかを判断)とコメントしました。
ブライヤー判事の退任理由は別にある可能性も
不正選挙をめぐる最高裁の決定にはいろいろな”噂”がありますが、全て噂以上のことがわかりませんので、ここではあまり触れられないのですが・・・。当時あった噂の1つに、選挙対策として、最高裁判所だけでなく、州の裁判所についても、民主党が抑えていたというものがありました。
この話が本当だった場合、念入りに行なった対策の中とは言え、”判事の死”は想定外の出来事だったのかもしれません。ブライヤー判事、83歳。最高齢です。そして現在の政情は、民主党が不利な状態です。
”中間選挙で大敗すれば、2年後の大統領選で、再び政権を奪取されてしまうかもしれない”・・・。
そういった懸念は民主党の中で必ずあると思います。今はお元気なブライヤー判事も2年後のことはわかりません。再び保守政権時に判事に欠員が出ると、リベラル判事は2名になってしまいます。
お元気なうちに、引退していただき、リベラル判事枠をキープしたい。
そう考える力が働いたとしても不思議ではありません。
いずれにしても、後任は、アフリカ系アメリカ人(黒人)の女性が就くだろうとされています。こういうポリコレなのか、有権者を侮っているのかわからない選挙戦略をやめないと、民主党は政治に関心のある層からの支持を取り戻せないと思うのですが・・・。
さらに余談ですが、ヒラリーが人気かと言えば、全く・・・・。そもそも民主党内の候補者選びの段階で、バラク・オバマやバーニー・サンダースに勝てないのだそうです。彼女が大統領になるには、2024年の大統領選に出るよりも、今がチャンスなのかもしれません。
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