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06.一目均衡表(遅行スパン)

一目均衡表は、株式や為替等の取引相場における罫線表分析法の1つで、都新聞商況部部長の細田悟一氏が私設研究所を設立して、7年の歳月と延べ2000人の人手をかけて開発したそうです(詳しくは、ウィキペディア等を参照してください)。

戦後、細田悟一氏がペンネームを「一目山人(いちもくさんじん)」としたのに合わせ、元々、「新東転換線」だった呼称が「一目均衡表」と改名されました。

この一目均衡表を初めて見たときの率直な感想は、

なんじゃこりゃ!!
これは無理だ・・

と感じるほどでした。ボリンジャーバンドなどと比べても、見るべきポイントが多く「一目均衡表をマスター」する日など一生来ないなと思ったものですが、今だに、全然理解不足です。

ただ、私は日頃、いいなと思ったテクニカル分析ツールは、ちょこちょこ取り入れてカスタマイズするクセがありました(賛否ありますでしょう)。

一目均衡表のなかでも、遅行スパン(または遅行線)については、早い段階から取り入れました。なぜかというと、一目山人曰く、「くれぐれも遅行線については無視してはいけないよ」ということをおっしゃっていたと読んだからです。

素人丸出しですが、FXを始めたばかりだったので、「かの有名な一目山人がそう言っているなら無視はできないな」という、完全な受け売りです。

遅行スパンは、現在の実体線を21日(26日)前にズラしたラインチャートで、いわば、実体線の影みたいなものです(私の理解)。

この遅行スパンが、21日(26日)前の実体線より上に位置するときは買い優勢。下にに位置するときは売り優勢という、為替相場が上下どちらに振れているかが、まさに「一目」でわかります。

また、ずっと実体線より上に位置していた遅行スパンが、実体線とぶつかる時がきます。この場合、ずっと上昇傾向だった相場が、ややレンジに突入、あるいは下落転換をするサインだったりするので、遅行スパンが実体線にぶつかった段階で、手仕舞いを検討しています。

逆に、実体線を突き抜けて遅行スパン自体が実体線より下に出てきた場合、本格的な下落トレンドに変わっていく可能性が高まり、ショートの準備体操を始めます。

ただ、相場というのは、上昇、下落だけでなく、レンジ相場という状況によくなります。このとき、遅行スパンが過去実体線に沿って動いたりするので、過去実体線が未来予測の目安になったりします。

そのため、FXを始めた当初は、平均足と遅行スパンだけ表示している時期もありました。単純に、平均足の色と遅行スパンの位置だけで、買い売りの判断をしていました。

ただ、そのやり方だと、トレンド(今は買いだ、売りだ)が読めたとしても、出口、つまりどこで利確や損切りをすべきかの判断材料がありませんでした。そのため、平均足の色が変わったらすぐに手仕舞いしてしまったりして、「あー、ちょっと早かった(遅かった)」が多くありました(これも経験値にはなりましたけどね)。

だから、そこにボリンジャーバンドを加えることで、押し目買いとか戻し売り、あるいは利確とか損切りのタイミングを図れるようになりました。

「あれ?これって、結局、マーフィーさん(柾木利彦さん)が推奨しているスーパーボリンジャーの平均足版じゃね?」

と気づくことになるのですが、如何せん、素人がああだこうだやった結果、遠回りをしてしまったのですね(スーパーボリンジャーとマーフィーさんについて知りたい方は検索してみてくださいね。ちなみに、国内FXの大手、外為どっとコムではスーパーボリンジャーが搭載されています)。

さて、結局私は、平均足、ボリンジャーバンド、遅行スパンを組み合わせることで、一旦、トレードスタイルは固まってきました。以前書いたのですが、強制ロスカット後、四苦八苦していた時期のお話です。

一目均衡表は、昭和10年などかなり古くから研究されている芸術とも呼べるチャートですが、まだまだ、基準線や転換線、雲で有名な先行スパンなど他の要素については、勉強不足です。今後、必要に応じて、徐々に学んでいきたいなと思っています。

今回は、一目均衡表(主に、遅行スパン)のお話でした。それ、見方ちがうよ!とか、もっとこういう使い方があるよ!という方は、Twitter含めてぜひコメントくださいね。



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