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07.水平線(平均足ver)

水平線は、横に引いた線により相場を予測するシンプルな方法です。その線が、サポートライン(下値支持線、支持線ともいう)になったり、レジスタンスライン(上値抵抗線、抵抗線ともいう)になったりします。

線を引くポイントは、高値と高値、安値と安値を引いたりすることが多いようですが、いずれにせよその線に跳ね返されたり、突き抜けて抵抗線が支持線に変わったりします。

私は、リアルなFXトレーダーにお会いしたことは実は1度しかないのですが(DVDやYouTubeなどでは何十人と存じ上げておりますが)、そのトレーダーの方は、実に凄い方でした。

共通の知人曰く、「あいつは当時、仕事もなく、預貯金もなく、どこからか借り入れてFXを始めてよ。やめとけって言ったんだよ。でも、5年後に億レベルのタワマン買いやがってよ。今じゃ湘南の方に引っ越して、毎日のようにサーフィンやってるぜ。」と。

「その人に会わせてください!」

当時、強制ロスカットにあい、あれやこれやごちゃごちゃテクニカル分析手法をみたり、「結局、FXは素人が負けるようにできている」という言葉に愕然とする毎日でしたので、FX1つで、たった5年でタワマン買うとかどんな凄い手法の持ち主なんだろう、きっと秘密のやり方があるに違いない。それにちょっと怖い(ヤバい)奴かもしれないが、我慢しよう・・

そんな、今思うと非常に失礼な心持ちで連絡をとり、実際に、その方が勉強会を開くタイミングでしたので、参加させてもらうことにしました。

実際に会うと、メチャクチャ紳士!さわやか!イケメン!色黒で言葉遣いが丁寧!もう一瞬で、ゴミトレーダーが失礼な心持ちですみませんでしたと思いました。

さて、それはさておき、彼がどんな魔法の手法を使ってタワマンを5年で購入したのか?

「水平線だけ」

です。信じられますか?水平線、もちろんトレンドラインなどは補助的に引きますが、ベースは水平線。

「え?水平線だけ?絶対嘘だよ、移動平均線は?ボリンジャーバンドは?一目均衡表は?!遅行スパンはーー!??」

すると、彼は一言。

「えっと・・遅行スパンって、なんですか?」

むしろ、勉強会の参加者(自己紹介では、年間マイナスだったらしい人←重要)から、「え?○○さん、遅行線知らないの?一目均衡表ですよ。」と、ニヤニヤしながら、そんなことも知らないの?感全開で突っ込まれていましたが(遅行スパン話を出した私がちょっとムカつくレベルの嫌味な言い方)、そんなのどこ吹く風、平然と、「知らないですね(笑)」という大人対応。

彼は、本当に水平線1つで、億トレーダーにのしあがっていました。このときの衝撃は、いまだに忘れません。稀に、Twitterでも「水平線トレーダー」という文字を目にすると、いつもこのことを思い出します。

このとき、FXというものは、シンプルで自分がわかりやすいように、結果につながれば問題ないのだ。億トレーダーだからといって、様々なインジケータやファンダメンタルズを知っているわけではないし、素人だから勝てないというのはこういった自分のトレードルールが確立していないからだ。

なにより、真に稼ぐFXトレーダーは、負けている人をマウンティングしたりすることなく、人間性にも優れた人なんだと学びました。

ちなみに、ここからは私の場合ですが、どうもローソク足で高値とか安値とかを引いてもしっくりこない。なかなか彼のようにピンポイントで引けないなぁ、という具合に、わかっちゃいるはずなんだけどわかってねぇという感じでした。

「水平線、奥が深い」

ただ、水平線は、トレンドだとか売り買いの転換とかのタイミングを掴むものと考えたとき、平均足とは相性が良いように感じました。

そもそも、平均足は、上昇(赤)傾向の場合は、上昇(赤)の平均足が継続し、下落(青)傾向の場合は、下落(青)の平均足が継続することが多い。

ということは、赤→青、あるいは、青→赤に平均足が切り替わるタイミングで水平線を引いてみる。その結果、その水平線上に、平均足の切り替わりのポイントが、2点、3点と増えれば増えるほど、その水平線は、サポートラインまたはレジスタンスラインとしての強度を示すということで、おおむね機能しています。

今は、水平線は、平均足ではよく意識しています。いかがでしょうか、水平線、こうしたら引きやすいよ!とかあれば、ぜひ教えてくださいね。

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