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17.労働思考と投資思考

FXをしているとつくづく思う。
「メンタル」とか「精神論」とかって、突き詰めれば突き詰めるほど、簡単に超えられない壁である、と。

多くの「FXトレーダー」は、会社に勤めながらとか、自分で事業を行いながら、「副業的」に行っている人(兼業トレーダー)だと思われます。もちろん、自分もそうです。いつか、「専業トレーダー」になれる技術と資金を身につけたいなと思うのですが。

思えば、FXできちんと利益確定を繰り返す技術さえ身につければ、資金は勝手に増えていくものだと思っているので、まぁ、要するに毎日FXに向き合って、技術が高まっていけば、資金は増えているということになりますから、とにかく、毎日FX!に向き合えばいい。それだけなのです。

ただ、この「向き合う時間」ってめちゃくちゃ大事な時期。

そのほとんどは、「あ、なんか上がりそう」「あ、なんか上がってきたから、今のうちに買っておこう」みたいに、目先の動きに翻弄されて、ルールから離れたやり方でお金を稼ごう稼ごうとしてしまう。これって、「向き合っている」と言えるのだろうか、と思うわけです。

自分の場合、FXを選んだ理由は、「自分の事業とは別にお金を稼ぐ手段」の1つで、「株式投資等と異なり24時間いつでもトレードできる」という点に優位性を感じました。

ただ、よくよく考えると、これってかなり危険な考え方なんですよね。

「24時間いつでもトレードできる」と考えている時点で、「時間」で物事をみてしまっている。長年の労働で身についた「労働集約型」の思考に自分がはまっているのではないか、と思い返すようになりました。

別に、「24時間トレードできる」ことが優位性なのではない。24時間あれば、他の投資と異なり、「チャンス」をみつけるタイミングが増えることが優位性がある(もちろん、9時から18時まで仕事をしている場合でも、寝るまでの時間はトレードに充てられる、という意味では株式投資よりもやりやすいのは確かではある)。

たとえ数時間でも、「ここでポジションを持つべきだ」というタイミングさえ正確につかんで、そこでポジションを持つことで、利益は出せる。

そのために、いろいろな「手法」があるわけである。だが、その手法の前に、心の持ち方、すなわち、メンタルなのです。

「FXにおいては、ここぞというタイミングに全力を懸けて、それ以外の時間は、別にダラダラ過ごしていい」

これが本当の意味で身体に染み付かないといけない。労働集約型の思考だと、どうしても、「空いた時間で次の営業を考える」、「空いた時間で誰かのサポートをする」というように、常に、「何か」していないと落ち着かない(何もしていないことが罪悪感すらある)状態に、なってしまうのです。

これを脱却するためにも、ずっとチャートに張り付いてはダメ。

水平線などを使って環境認識を行い、自分にとってはこの価格帯が1つの狙い目と定めたら、そこまでは何もしない(様子見)。反発するのか、ブレイクするのか、そういう細めなチェックこそすれ、チャートばかり見ない。

そういったスタンスは、やはり、メンタル(精神)の持ちよう。ここがしっかり本当の意味で理解できないと、いつまでも労働集約型の呪縛から解き放たれないのであります。


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