人生に必要な金額は?

漫画家のかっぴーです。「左ききのエレン」「15分の少女たち」原作者をやっています。

最近、お金について考えていたんですが、37歳の誕生日を前にして、やっと自分の人生に必要な金額が分かってきた気がします。

20代の頃はとにかく出来るだけたくさんお金が欲しくって、あればあるだけ良いと思っていました。まぁあればあるだけ良いのは今の変わりませんが、具体的な使い道も分からずに思っていたんです。とは言え、会社員だった当時は「年収1000万円」という響きに憧れていて、どうしたらそうなれるか転職サイトを眺めながら思っていた程度です。

漫画家になって、初年度で夢だった年収1000万円は超えることができ、現在に至るまで毎年年収は増え続けているんですが、増え続けるとそれはそれで「いつ下がるんだろう」と、成長曲線が下降する未来を予期しては不安になりました。この時も、とにかく具体的にいくらあれば満足するかって金額を分かっていないまま、とにかく「下がったら嫌だ」と闇雲に思っていたんです。

35歳を過ぎた辺りで「こんなに稼いでも分不相応だ」と思う様になって、アートを買ったり、会社に入れたり、何かしらの形で還元し始めました。コロナ渦に入った頃というのも大きかったです。500万円くらいは医療従事者や飲食店のクラファンなどに回させて頂きました。この辺になってから、やっと「これくらいあれば、自分は満足なんだ」と分かる様になりました。

そして、今日は何の話かと言いますと、よく「好きな事をして生きていく」と言いますけど(改めて、このキャッチコピーは現代人の価値観を揺さぶった名コピーだなと思います。)YOUTUBERみたいに「好きな事をして10億円!」みたいには、やっぱりいかなくて。それにYOUTUBERもタレントと同じしがらみがありそうで、売れれば売れるほど本当に「好きな事できてるのかな?」と心配に思う節もあります。

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