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【感謝】ありがとう小学館、ありがとう集英社。

漫画家のかっぴーです。ジャンプラで「左ききのエレン」、スピリッツで「15分の少女たち-アイドルのつくりかた-」原作者をやっています。

本日、スピリッツの新連載「15分の少女たち-アイドルのつくりかた-」第1巻の電子書籍が先行配信開始になりました!


↑1話はツイッターで読めるので、是非!

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↑帯に、BiSHプロデューサー渡辺淳之介さんにコメントを頂きました!(左ききのエレン愛読者だそうで有り難いです!)

で、本日は「わしの新連載について、とうとうと語らせてくれい」という気持ちが沸沸と湧き上がってくるのをグッと押し殺し、少しでも皆さんのためになるお話をさせて頂こうと思うのですが、

この電子書籍、あまり業界的にも見たことが無いアクロバティックな仕掛けをしています。「15分の少女たち」は小学館・週刊スピリッツで連載中の漫画なのですが、なんと電子1巻の巻末に、集英社・ジャンプ+連載中「左ききのエレン」1話がまるまる収録されているんです。

そして、5月2日に発売になる「左ききのエレン」電子20巻の巻末には、同じように「15分の少女たち」1話がまるっと収録されています。

小学館と集英社、異なる出版社の新刊に、それぞれの1話を収録して頂いたんです。

同じ作者の試し読みを巻末に収録する事自体は、たまに見かけるのですが、出版社をまたいでの試みは、ほとんど無いかも知れません。読者からすると「だからどうした」って話かも知れませんが、漫画家としては非常に有り難い配慮というか、それぞれの出版社の懐の深さ、LOVEを感じます…。

とは言え、おそらくですが「ただ同じ作者の」だけでは社内を通すのはいささか難儀かと思われます。というのも、この「15分の少女たち-アイドルのつくりかた-」は「左ききのエレン」主要キャラであるモデル・岸あかりが所属している大手芸能事務所ムーンライトを舞台にした物語なんです。つまり、同じ世界線の物語。

これは無理やりこじつけた訳でも、名前だけ引用しているだけでも無くて、イメージとしては、私の頭の中にもうひとつ日本があって、その日本に芸能事務所ムーンライトは存在しているし、目黒広告社も存在している訳です。頭の中にIFの歴史年表というか経済圏みたいなものがあって、その中で起きた象徴的な出来事を漫画にして皆さんに楽しんで頂いている形であります。

ですから、全く作風の異なるギャグとか(ギャグでも多少、世界線は混ざってるんだけど)思いっきりファンタジーでも無い限り、私が描く漫画は、有名企業とかは全然交差してしまうというか、自然な流れで出てきてしまうのです。

過去にジャンプスクエアで連載していた服飾創作漫画「アントレース」でも、エレンの主要キャラ・岸アンナが学園長として登場しています。

岸家が毎回ニアミスしているのは、岸家が「あっちの世界」でベリーフェイマスだからに他ならなくて、朝倉光一がニアミスしてくると都合を感じるけど、岸家くらい有名人なら、出てきてもおかしくないと考えています。今後も「15分の少女たち」でもエレンキャラが登場する展開があると思いますが、おそらくあの世界で一角の人間、著名人であるほど出しやすいと思っています。

そんな形で、本日1巻が出ました「15分の少女たち-アイドルのつくりかた-」は、出版社は違うので“姉妹作”や“連作”とは言い切れないものの、少なくとも“志は同じ同志作”とは呼べる、とか何とか、そういった口八丁で編集者の思考回路を一時的に混乱させた隙に捻じ込んだ次第であります。

結局「どうぞ読んでください」という話に落ち着いてしまいましたが、どうぞ思考回路が一時的に混乱している合間に、Amazonページにお進み下さいませ。

それでは、今後とも宜しくお願いします!


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