2020年春「左ききのエレン」三部作で舞台化決定!!!

漫画「左ききのエレン」の舞台化が決定しました!!

近年知って頂いた方はご存じないと思いますが「左ききのエレン」は、ぼくが広告業界のサラリーマン時代にコピー用紙にボールペンで描いた読み切りが原点になっています。

それから、この絵でcakesで連載がスタートし、今では第二部HYPEも連載中です。cakesでの第一部完結の後にジャンプ+でリメイク連載がスタートし、今放送中のTVドラマ版などで知って頂いた方も多いと思います。

舞台化は、元SHAZNAのIZAMさんが原作を読んで下さり、ご自身の劇団でやりたいと言って下さった事がきっかけでした。IZAMさんは当然ミュージシャンとして知っている方の方が圧倒的多数だと思いますが、実はぼくにとっては昔から俳優のイメージが強かった。映画「チャイニーズ・ディナー」と「溺れる魚」という、僕が好きな映画トップ10に入る2作品にご出演されているからです。(ちなみに「チャイニーズ・ディナー」は柳葉敏郎さんとのW主演で、かつ出演者が基本2人のワンシュシュエーションもの、会話だけで心理戦が繰り広げられるという怪作です。)

さらに、ちなみに…

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ジャンプコミックス版「左ききのエレン」単行本のおまけで、各キャラが「人生を変えた映画は?」について答えているんですが、中二病の岸あやのが好きな映画として「チャイニーズ・ディナー」を選んでます(笑)

と言う感じで、とにかく僕は「俳優・IZAM」さんの演技・表現が大好きで、そんな彼に「エレンを舞台化したい」と言われたものですから、それはもう二つ返事でお願いしたいと。(あ、IZAMさんは劇団の主宰で出演するかどうかは未定です。)ベニバラ兎団は、「グレンラガン」の舞台などもやられているので漫画・アニメから舞台化するのに長けており、その点でも非常に楽しみ。

そして、一点だけIZAMさんとお会いしてご相談した事があります。それが、一般オーディションの件です。エレンは、俳優業の方々にも読者が多いとちょくちょく聞いていました。同じ表現畑の物語なので共感して下さっているのかも。なので、プロアマ問わず、経験問わず、有名無名問わず、とにかく誰にでもチャンスがある形でキャストを広く募集したいと思いました。オーディションには、もちろん僕も同席します。

ぼくの前職「面白法人カヤック」という会社は「つくる人を増やす」という社訓を掲げていますが、その思想は僕も共鳴する所で、特にエレンという作品はクリエイターの物語です。エレンという作品が盛り上がれば盛り上がるほど「クリエイターの出番が増える」というのは、とてもワクワクする。リメイク版でも、ちょいちょい友人のデザイナーに扉絵をデザインしてもらったり、PV作ってもらったり、そういうのもその一つで。

だから、舞台「左ききのエレン」をやるならば、読者の中から出演者を選びたい。恩返しという言い方は適切じゃないけど、エレンというコンテンツがある事で、クリエイターのチャンスを増やしたい、そう思いました。

TVドラマ版でも、とても多くのクリエイターが報酬度外視で「作品が好きだから」と参加して下さったと聞きました。「深夜ドラマで低予算だろうに映像がすごい」とか、そういう感想をたくさん見かけとても嬉しいですが、それはひとえに「予算とか関係ねぇ、やるぞ」と一肌脱いで下さった人達が居たからです。本当に有難い。

ちょっと長くなりましたが、とにかく僕は漫画を描く事くらいしか出来なくて、潤沢な予算を引っ張ってくる営業力とかそういうのは皆無で、熱い志を共にする関係者の皆様に支えられてます。だから、とにかく、せめて、チャンスくらいは提供したい。オーディション、やるぞ。全三部作です、決まったらクッソ忙しくなります。でも最高の作品をご一緒しましょう。

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