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ドイツで歯列矯正を始めた話 スタートに辿り着くまで

2022年は、親知らずを抜き、歯列矯正を始めたので、歯医者にばっかり行っていた気がする。しかし全てが順調に進んだわけではない。私の場合、何かと一度で済まないのはいつものことなのだけど…。

動き始め 2021年6月

歯列矯正をしたいと思って最初に動き始めたのは2021年だった。いつも通っている歯医者さんでもマウスピース矯正のインビザラインできるよと話を聞いて、興味ありますと言ったのだ。コロナ禍で人と会わなくなったし、タイミングも悪くないと思った。

しかし今思えば、私の場合は普通の歯科医でやろうとするべきではなかった。歯医者さんも、ざっと3000€ぐらいでできると言ってたけど、私の歯並びがそんな簡単なものではなかったのだ。

しっかりと相談に行ったのが6月。そして、親知らずを抜く方がよいか、口腔外科に行って聞いてきてと言われた。

相談では疑問に思っていた点も分かったのでそれはよかった。

ひとつは、矯正後の歯並びを保定するリテーナーについて。ネットの情報で金属製のリテーナーを使うと書いてあるのを読んだので、それは嫌だなと思っていた。歯医者さんが言うには、最後のアライナーをしばらくそのまま使って、さらに2個ぐらい同じ物を新しく作れば大丈夫と。これは後に訪れた矯正歯科医でもほぼ同じことを言っていたので安心した。

もうひとつは、クラリネットの演奏に問題があるかということ。「インビザラインを付けたままでも演奏できるみたいですよ」との答えだった。そもそも矯正期間中に演奏して支障ないのかという意味で質問したので、それもクリア。演奏感覚は変わっていくだろうけど、趣味だし大きな問題ではない(とは言え、実際日々すごく変わるので、吹き方を変えていくのはそれなりに大変ではある)。

口腔外科で相談 2021年8月

そして口腔外科に相談に行った。まとめると、

  • 親知らずは4本とも抜くことは可能

  • とくに下の2本は今後のためにも抜くのがよい

  • 上の2本は、抜かない方がいいのではないかと思う

  • 矯正や歯並びについては分からないから矯正歯科医に尋ねて!

とのことだった。そりゃ口腔外科医は矯正については分からないよね。嫌な予感がするが…。

矯正歯科医その1 2021年9月

紹介されて行ったものの、ここは行かなきゃよかった。

結局のところは、一言でまとめると「自分が矯正を担当するわけではないのに、細かいことは言えんがな!」という主旨だった。

歯科医も口腔外科医もよく知っている仲っぽいし、もう一歩踏み込んでアドバイスしてくれてもよかったのでは?とも思ったが仕方ない。

いつもの歯科医 2021年10月

いつもの歯科医で口腔外科と矯正歯科で聞いてきたことの報告をした。とりあえずプランを作ってみて、その後抜歯するかも決めようということに。

いつもの歯科医で歯型のスキャン 2021年11月

歯型は取らず3Dスキャナーでスキャンし、あとは写真を撮られた。スキャンした画像をその場でグリグリ動かして見ることができるので、うわーすごい!!と興奮。技術的にできると頭で分かっていても、実際に見るとこれは面白い。


いつもの歯科医が匙を投げる 2022年1月

歯医者さんは、プランは作ったものの、嚙み合わせがうまく合わないから無理そうとのこと。インビザライン矯正を多くやっている矯正歯科を紹介された。

この歯医者さんはインビザラインでも簡単なプランしか作れないし、矯正歯科医ほどの専門知識がないのが問題だったと思う。簡単な矯正だったら信頼関係はあるし大丈夫なのだろうけど。

矯正歯科医その2 2022年1月

動き始めてからすでに半年。笑っちゃうほど順調に進んでない私の歯列矯正の計画。でもね、ここまで来たら意地です。最後まで頑張るぞーという気持ちで。

2番目の矯正歯科医はポツダムのBabelsberg。うちから遠いんだけど…。

そして行ったところ、「90%の人はマウスピース矯正でうまくいくけど、あなたの場合は無理!」とのこと…。

でもここに行ったのはよかった。どこの噛み合わせが悪いか細かく説明してくれて、矯正自体は健康面の理由から絶対にするべきだとアドバイスをくれた。肩こりや頭痛も嚙み合わせからきている可能性が大いにあるし、歳を重ねるにつれてもっと悪くなる可能性があると。

あとは、「ここは遠いから家の近くで矯正歯科医探して!何件か行って比較するのが絶対いいよ!」とのアドバイスももらった。

矯正歯科医その3 2022年2月

別にワイヤーでもいいから健康上必要ならしっかりやろうと思い、近所の矯正歯科医に行った。歯科医の友人などにも尋ねたが、付近の矯正歯科医は知らなかったので、ネットで適当に探した。

前回の矯正歯科医と同様、奥歯の噛み合わせは確かに悪く、何かと影響を与えている可能性は大いにありとのことだった。

あとは、ワイヤー矯正が必要というわけでもなく、カリエールモーションで奥歯を下げれば、インビザラインと併用して矯正できるとのこと。既にワイヤーを覚悟してたけど不要ならなおよし!

親知らずについてはあっさりと、「スペース必要だから全部抜かなきゃダメですよ!」と言われた。そりゃそうだって納得したけど、今まで誰もハッキリ言ってくれなかったんだよねぇ。

プランを作るためのレントゲン、スキャン、写真撮影をする予約をとった。あと、口腔外科での抜歯の話も進めることに。

口腔外科で親知らず抜歯 2022年4月

口腔外科では一度診てもらっているので話は早く、すぐに抜歯の予約をとることができた。全身麻酔での抜歯の話は長々と書いているので省略します。辛かったです…。

矯正歯科医でプランと見積もりをもらう 2022年4月

親知らずの抜歯から2週間後、今度は矯正歯科医に行き、作った3種類のプランについて説明してもらった。あとは、

「やはり親知らずを抜歯してもらわないと…」
「こないだ抜いてきました!」
「えっ?!もう抜歯したのですか!!!」

と言うやり取りがあった。前回抜歯してと言ったばかりなのに、既に抜歯されているのはハイスピードだろうけど、前年に口腔外科に相談に行ってたお陰だからね…。既に散々時間かかってるから…(ちなみにまだ抜歯後の痣が残ってたがマスクで隠れてた)。

プランを説明してもらって、この中から選んでと言われた。そして、じゃあこれでと即答。

決断の速さにビックリされたけど、私の視点では迷う要素がなかった。これがいいでしょとすぐ思ったし、価格も一番安かったから。

あと、感触がなかなかよかったので、結局さらなる矯正歯科医は訪れずにここに決めてしまった。プランに納得できなければ、別のところを探したかもしれないが。

矯正スタート 2022年6月

ここからは話がトントン進み、契約を交わして矯正がスタートした。矯正しようと動き始めてから、早1年。いつ頓挫してもおかしくない感じだったけど頑張った…!

矯正始めてからの話はまた別の機会に。


この記事は別ブログに書いたものを移行したものです。

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