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ベルリン⇔ポルトガル キャンプ旅行(1)

ドイツに来てから約20年間、ほぼ毎年キャンプ旅行をしてきた。キャンピングカーは持ってないので(欲しいけど)、自家用車で移動し、宿泊はキャンピング場でテントを張るスタイルだ。そろそろ、ヨーロッパでのキャンプはこうする!というような偉そうなことも書けそうだけど、そういうものはそのうち気が向いたら書くことにしようと思う。

とりあえずは、私の中ではある意味、ドイツに来てからの集大成的な旅となった、昨年のポルトガルへの旅について少し書いてみたい。ヨーロッパでキャンプをする時のコツみたいなのも、少しずつ書けたら。

ベルリンはドイツの北東の端の方にあって、ポルトガルの南まで行くとなると最短距離でも3000km。この距離を車でキャンプしながら移動すると話したら、友人・知人の間ではキチガイ扱い(笑)。とは言っても、ポルトガルの最南端でベルリンナンバーの車をそれなりに見かけるわけで、この程度のキチガイはベルリン内にそれなりに居るということだ。

行きは時間をかけて観光しながら移動した。とくにフランス国内は高速道路を使わないことも多かった。最終目的地のポルトガルの南海岸につくまで10日。このルートがほぼ最短コースではあると思う(最速ではない)。一方帰り道は、4日間で帰ってきた。もちろん、3日で移動とかも可能だけど、道中ゆっくりするのも大事なので、そこは無理せず。

往路の軌跡

車はメルセデスベンツのBクラス。決してキャンピング向きの車ではない。それでもトランクルームにはけっこうたくさん収まる。2人での移動なので後部座席を倒せばもっと詰められるけれど、積んでいる荷物が見える状態だと防犯上よくないので、国をまたぐキャンプ旅行の時は後部座席の上に少し荷物を置く程度までに留めている。

荷物を積んだ状態

とくにヨーロッパの南の方の海岸沿いは、観光客を狙った車上荒らしがけっこう居るらしい。かくいう私も、数年前にイタリアの海岸沿いのSAで車のタイヤを切られたことがあった。パンクに気づいて路肩に停車すると、親切に助けるフリをして荷物を盗んでいくという手口なのだそうだ。この時は幸い、そういう人達は現れなかった。面白い話ではあるので、そのうち詳しい顛末を書こうとは思う。

着替え以外の荷物はざっと、

  • テント 大と小

  • マットと寝袋

  • クーラーボックス

  • 色々入ってるコンテナボックス(上に板を載せてテーブルにもなる)

  • 椅子2脚

という感じ。

テントを2つ持っていくのは、移動用には小さいのを使い、現地では大きいテントを広げるから。オランダ人がよく、綿製の大きなテント(サーカスのテントみたいなもの)でキャンプしていて、彼らが別にテントを持っているのを見てなるほどなと思って真似をした。どこかに長く滞在するときは大きいテントを使い、滞在の最終日に綺麗にして仕舞い、小さいテントに寝るのだ。そうすると現地での滞在はグランピング並みとまではいかないにしても快適だし、翌日の出発が速いのだ。

コンテナボックスは、日本ではTPボックスというホームセンターなどで買えるものがあるが、これはユーロ規格のもの。ドイツではEuroboxと呼ばれている。どこで買っても同じサイズで積み重ね可能で便利だ。サイズは日本のものより大きい。中にバーナーや食器、ある程度の食材、工具その他を入れてある。

あと南ヨーロッパを周る際に、必ず持っていくべきなのはトイレットペーパー。今どきのキャンプ場のトイレは大抵は清潔ではあるけど、南の方に行くとトイレットペーパーがついていないこともある。現地で買ってもいいけど、キャンピング場に到着してすぐ、トイレに行きたい時に紙がないことに気づくというのは辛いので…。

出発する前の話で長くなったので今日はここまで。

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