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足助のおばさん 田舎暮らし 29

我が家では、お米は「小作」と言って、田んぼを貸して(借りてもらって)、米作をしているお家から、年10俵ずつ購入してます。ウチの田んぼでできるのに、買ってるんです。
足助へ来た当初、「小作」(こざく、と発音する)という言葉の強烈さに、タイムスリップしたかのような戸惑いを覚えましたが、勤めに出る傍ら田んぼを続けるのは極めて難しく、年々「小作」に頼るお家が増えてます。
1年あたりで購入するので、新米が出る頃には古米がなくならなければいけないんですが、そうそううまくはいかなくて、年が明けたというのに、まだ古米を食べてます。
町で生まれ育った人は、お米と言えば、白い精米したものを想像するでしょうが、精米すると、米の味がどんどん衰えていきます。我が家、そして近隣の皆さんは、米を玄米の状態で保存します。我が家では土蔵があるのでそこに、もっとお金持ちの家は玄米専用の低温倉庫(冷蔵庫を大きくしたようなもの)に保存します。
今、ふと思いましたが、玄米を籾殻の付いた状態のお米と思ってる方もいらっしゃるかもしれませんね。籾と玄米は別物です。今は普通になりましたが、コンバインという最新(笑)機械で、米は脱穀された状態にまでなります。すでに田んぼで籾殻は捨てられているわけです。
ここまで書いて、ようやく見出しの「コイン精米」に触れることができました。都会にはおそらくないでしょうが、多分全国展開で「コイン精米」機は存在します。年末年始はやってませんが、24時間営業で玄米を白米にしてくれる優れものです。以前は我が家に小型の精米機があって(今もありますが)、2時間ほどかけて1斗の米を精米していましたが、コイン精米ができてからは、ものの5分でできるようになりました。
しかし、それも、お米屋さんが宅配してくれるようなお家から見たら難儀なことに思えるでしょうね。でも、米の味はやっぱり我が家が1番です。(2008年1月11日 記)

(元ブログ コイン精米: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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