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足助のおばさん in 十勝 4


ホテルに戻り、「トカチケ」の地図を開いてよくよく考えました。「帯広バスセンター」を中心に「新得」「然別湖」「糠平」「陸別」「芽室」「広尾」方面に行くことができます。この内「芽室」「広尾」は帯広をはさんで反対側になるので今回は無理。「然別湖」は一番行きたい場所でしたが、この日に行った「鹿追」までの道と全く同じ道を三度通ることになります。

しかし、ここで私の「ジモティー」感が首をもたげました。「糠平」と「然別湖」は至近距離のはずです。わざわざ帯広まで戻らなくてもレンタカーを運転していけば行けるはず。Googleマップで確かめると所要時間30分と表示されました。

さらに、レンタカーを使えば帯広まで戻らなくてもどこかのバス停から乗って行って帰ることもできます。そこで、その瞬間まで行ってみようとも思っていなかった「陸別」を目指すことにしました。十勝バスの一番東側の路線です。「陸別」が最北で「足寄」「本別」「池田」「帯広」と略地図にありました。「足寄」までレンタカーで行って、まず「陸別」、それから「足寄」は一度通り越して「池田」へ行き、再び「足寄」に戻る旅程です。これはなかなか他の人に真似のできないプランではないでしょうか。(!(^^)!)

翌日早朝、レンタカーで足寄へ向かいました。「足寄」はシンガーソングライターの松山千春さんがいらっしゃる町です。「足寄」のバス停には千春さんが主宰するカラオケ大会の告知がありました。キャンピングカーのための駐車場もあって、観光客もそこそこありました。スーパー「フクハラ」は、まだ開店前でした。車を停めた場所を忘れないように写真を撮って、「陸別」行きのバスを待ちました。

「陸別」へ向かう道は、それはそれは人気のない道でした。帯広から糠平へ向かう道はなんとなくあか抜けてお洒落な家が建っていましたが、陸別は初めて訪れたにもかかわらず昔住んでいた私の中の「北海道」を思わせる景色でした。牧草を貯蔵する「サイロ」と言うのはもう使われなくなったはずですが、観光目的かいくつか「サイロ」が建っていました。私の他にお一人ご一緒していた方があったのですが、彼女が降車された後、どこまで続くのか不安になるほどの遠くまでバスに揺られ「開拓」の原風景を見た思いでした。綺麗になった神田日勝記念館とは対照的に、胸が苦しくなるほど「故郷」を感じていました。(続く)(2023年8月12日 記)

(元ブログ Go to 十勝 4: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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