足助のおばさん 田舎暮らし 73
今年も女人講の季節がめぐって来ました。今年は当番(会計)なので、いろいろと大変です。
婦人会、と正式に称するには全国組織の地婦連に加盟していないといけないので、ここでは()つき、内輪の婦人会と認識してください。まさか地婦連がこんな小さなブログに、しかも無害の団体にいちゃもんつけるとも思えませんが。
地婦連、というと「ちふれ化粧品」で名が知れてるかも知れませんね。口紅1本300円、とかそういうお値段の化粧品です。私が高校生の頃、部活の先輩から「ソックタッチよりちふれのパッククリームが強力だ」と教わって、星が丘の三越へ出かけた記憶があります。ええ、低価格な割にデパートなど、高級品のイメージのあるところでしか手に入らなかったです。安かろう悪かろうではない、と主張していたんでしょうね。豊田でもそごうデパートの時代にはちふれコーナーがありました。A館とB館をつなぐデッキのあるところにありましたので、ポジション的にかなり優遇されていたように思います。
私が今会計を担当している婦人会(内輪の)も、もとは地婦連傘下でした。それが、全国的に勢力が弱まって、各地で脱退するグループが続出し、私のところにも脱退に賛同者を募る署名用紙が回ってきたことがあります。全国組織として活動するためには、方々で会議やら研修やらがあり、また上納する会費を集めるのも面倒だというのが主な理由でした。私はまだ足助に来て日が浅く、十分な知識を持ち合わせていませんでしたので、即答することを避けて夫が帰宅してから署名することにしました。
おそらくこの時署名用紙を持ってきた当番さんは、私が保守的だから反対したんだと思ったはずです。実は共産党員だったとは夢にも思わなかったでしょうね。何せ我が家はばりばり自民党の家で通ってましたから。
本家婦人会の方は、旧足助町内でも二つ三つを残してほぼ消滅してしまいました。しかし、私たちは「女人講」と「虫供養」のために、単独の集まりを残すことにしましたので、今でも旧来の住人のお家から、おばあさんかお嫁さんが(内輪の)婦人会に集まってきます。ムラというもののしぶとさは、一筋縄にはなくならないものですね。(2009年2月13日 記)
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