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210509【Chelsea-Reading】強者の貫録

BARCLAYS FA Women's Super League 20/21 22節@ Kingsmeadow
5-0(2-0, 3-0)

FA公式
チェルシーサイト

チェルシー
4-2-3-1?
レディング
4-5-1

重要な試合はえてして戦術的な入りになりがちだが、たったの2分でスコアが動いた結果、チェルシーが攻勢に出て対戦相手が少ないチャンスを狙うという安定の構図に落ち着いた。最初のCKでサインプレーというか、意表をついた低いボールを使ってきたところは、15年のワールドカップ決勝を少しだけ感じてしまったり、少しだけ。あれはゴールに近いラインへ速いクロスだったのに対し、今回は中央やや離れた位置に比較的緩やかなボールだったけれど、ただ、大一番でそれを成功させる集中力というか研ぎ澄まされた感覚みたいなものは、強者の証のような気もする。

最終ラインでのパスミスがあったり、ErikssonとCarterがコミュニケーションエラーでの接触があったりと、やはり普段とは異なる部分も散見されつつ、役者が前半のうちに追加点を決めてからは、表情にもゆとりが見られるようになった。

3点目のタメの作り方やスペースへのスプリントもすごかったし、4点目のダイレクトとかもう何なの。背後からの浮き球をあれだけ完璧にとらえるのかと。カーとKirbyの関係性は本当に良好。「Kerrby」だって!昔のバイエルンで聞いたようなフレーズ(笑)。それから、苺ではなくチェリーを載せるのね。

セレモニーのメダル授与がセルフサービスになっていたのはこの情勢下なので致し方ないけれど、やっぱり少し寂しい。棚に置かれたメダルを自分で取ってかけるのは「授与」っていいのかな。新しい言葉を考えなくてはならないような、「戴冠」のように表面的な事象よりも意味合いに重きを置いた言葉が使われ続けるものもあるし、授与もそうなるのか。置かれているとはいえ、与えられたものには変わりないし。勝ち取ったものでもあるけれど。

レディングのWilliamsにとっては現役ラストゲームになった。代表キャップ172は、こんな文字では称えきれないほど大きな功績だと思う。どこぞの国には先日300を超えた超人がいるけれども。それはそれとして、やはり時代の先駆者には常に畏敬の念を抱いている。お疲れ様でした。

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