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220124【ベトナム-日本】思いのほかフォーカスされない1点目

女子アジアカップGS Sec 2@ Shree Shiv Chhatrapati Sports Complex, インド
0-3(0-1, 0-2)

狙いをもって取り組んでいるのなら、前半1点でも別にいいでしょ。試合は90分をマネージメントするものなのだから。

記録

高橋が入れたボールをGKがはじいて成宮が詰めるという1点目。左CBがあのポジションであのボールを選択できたことに言及している人はいたかな?

直前に右CKがあり、クリアされて自陣からのスローインに。上がっていた高橋と熊谷の両CBはこのタイミングでゆるりと戻ってくる。後ろをカバーしていたのは右SB清水と左SB乗松で、清水はCBの2人が戻り切る前にリスタートした。右からのリスタートかつ、中央やや右寄りで左SBの乗松がボールをもらったことで、日本の左サイドには大きなスペースがあった。

CBでしかプレーしたことのない選手であれば、自分がボールを引き取ってSBが上がる時間を作っちゃったかもしれない。だが、SBもFWもやる高橋は迷いなくスペースへスプリント。乗松もそれを見てボランチ隅田へと縦パスを入れ、隅田も高橋を使った。この2本のパスでもう相手のペナ左角を取れた上に、高橋の外側を遠藤が回り込むサポートでマーカーの注意を惹きつけた。で、アウトサイドでの持ち出しからの高橋のクロス(シュートに見える、というかそういう意識だったら完璧)に繋がる。

大事なポイントはいくつもあって、選手が初期ポジションにとらわれず空いているポジションを見つけて使った、それが相手の混乱を招いた可能性、アクションを起こした選手へのサポートができた、引いた位置から勢いを持って前へ出たことでスピード感のある攻撃ができた、ファーを狙いGKの手前でバウンドするボールの選択と、それを見越した成宮のポジショニング。どこにフォーカスしても素晴らしいゴール、というわけで少なくとも僕はこれを”崩して取った得点”と認識します。

ハイライトだと全部確認できないと思うので、フルマッチを貼っておく。

セットプレーもこのレベルならフィジカルで勝てるのだから、どんどん取っていけばいいのだ。置きに行くボールでいいと思うし。世界を見据えてですか?ならばまずはマッチメイクからだ。

杉田妃和に海外移籍のうわさが出ているのがもやもやする。移籍系の話しって明確なNoの情報が契約更新しかないので(それでもウインドウが閉まるまでは可能性がゼロではない)。

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