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211021【グアム-ミャンマー】想像以上にうまい

女子アジアカップ予選@ Dolen Omurzakov Stadium, キルギス
0-8(0-3,0-5)

試合映像を発見したので見てみたよ。フルマッチだけど、気が向いた人がいたらチェックしてみるといいかも。

記録

女子は東アジア勢だけマークしておけば大丈夫だろうと思っていたら、想像以上に技術力と戦術浸透度がしっかりしていて驚いた。大前提として力量差はある。ミャンマーはアジアカップ予選のほかの試合はレバノン(4-0)、UAE(2-0)という結果。なので、自分がチョイスした試合は、ミャンマー側の狙いが多く出せたのではないかとも思っている。

並びはアンカー式の4-3-3。GKも蹴らずに後方からのビルドアップで前進していくポゼッションスタイルだ。選手間の距離はコンパクトというイメージではない。ショートよりはミドル感覚の距離のパスを出し、受けられるような立ち位置を取っていた。ウイングもボール保持時には張ることの方が多いので4-1-5、ミシャ時代の浦和に似ているかもしれない。段差もしっかり意識されていた。

異なるのはアンカーに当てると、次の狙いもインサイドハーフへの縦(斜め)が優先されることか。同じような優先度でウイングにも出す。CBからSBは極力避けていた印象。中央への連続縦パスで素早く崩すやり方と(メニーナっぽい)、外の選手を使って果敢に縦に勝負するやり方(オランダっぽい)を持っていた。ウイングも絞ってCFとのジグザグパスで突破をするシーンもあり、ポジショナルプレーの理解度は相当高いのかなと感じた。

ピッチ状態は良くはなかったけれど、コントロールでミスをするような場面は皆無。グアムのプレッシャーが脆弱だった面もあるので、この辺りはレベルの高い相手と戦ったときにどうなるか、すなわち日本戦が楽しみ。

ワイドからスピード感を持った攻撃に日本は常に後手を踏むので、下手をすると、しなくても失点はしそう。山下大先生にすがる場面は多くなるかもしれない。ただ、これは日本や多くのチームに当てはまることだが、ボールを持ちたいチームが相手に持たれると、とたんに貧弱になったりする。女子アーセナルは典型的。揺さぶられることに慣れていないのだろうか。

普段から持つ練習に力を入れていることや、陣地挽回力に乏しいことも一因だと思うが、とにかく仮に日本がボールを持ったら、ミャンマーはどう打って出るのかにも注視したい。女子バルセロナや川崎みたいに、持てるけれども持たれても強いっていうのは憧れる。持つために奪還力を高めるのも手だね。

個人でいうと右ウイングのSan Thaw Thawと左ウイングのMyat Noe Khin、典型的な現代版10番キャプテンKhin Marlar Tun、CFのWin Theingi Tunはかっちり抑えたい。コンタクト強度は日本が上回れそうなので、CBの2人とボランチは、積極的にぶつかって相手を疲弊させるのもあり。

札幌ミシャは普段3バックなのに、対マリノスに限っては4-4-2を仕掛けてくるじゃない。日本がどういう形で臨むのかは不明だが、ハマるのだろうか。僕自身はインナーレーンを取られないよう、4-3-3には後ろ5枚の3-5-2がベターかと思っているのだが、この辺りが単純なシステムの話じゃないってことになってくるのだろう。

岩渕が出場できないので、皇后杯みたいに猶本を一番前で使ってくれたら。もしくは宝田。ちゃんと点を取りにいこう。後ろは南とはなでいい。

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