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210223【フランス-スイス】とピッチの芝目模様の話

International Friendly@ STADE SAINT-SYMPHORIEN, METZ
2-0(0-0,2-0)

フランス側記録
スイス側記録

フランス
4-4-2
スイス
4-2-3-1

試合雑感

結局お前が取るんかいっていう感じでルナールがPKを含む2発を沈めたわけだが、今日のフランスはシステムを変えて前から圧力を掛けるやり方を試みた。ただ、スイスも当然ボール回しはうまいので、慌てて蹴り逃げするような展開にはならず。一応高い位置で引っ掛けてシュートまでというシーンは何度か作れていたので、そこはポジティブに捉えられるのではないかと。フランスも今回はつないで崩すことを優先したが、前回ほどの迫力にはならなかった印象。

2試合スイスを見て思ったのは、最終ラインから1つ前には渡るけれど、その先で前を向く選手はバッハマン以外にはいなかったなってこと。ボランチに当てて少しずつ陣形を押し上げていくのは理解できたので、次にそこからどうやって相手ゴールまで行くのかは、ちょっと見つけられなかった。この試合で相手のボックスに進入できたのは、セットプレー以外では1度だけだったはず。もしかしたら、全体で押し込もうとしているのではなく、ミドルサードくらいに両チームの選手を固めたうえで、個人で裏を取ってほしいのかもしれない。リターンは少ないが、リスクは減らせるので。

この日も代表デビューとなった選手がいたフランスを見ていると、前回も思ったけど、日本はどんどん取り残されていくなぁという危機感を抱かざるを得ない。お家芸だったパスワークさえ世界のトレンドになっているので、この先どうやって列強を倒せばいいのか。なかなか頭を悩ませる問題である(ぼくが悩んだところでどうにかなるものでもないが)。

芝目の話

ピッチの芝に濃淡が付いているのを意識している人はどれくらいいるだろう。国際レベルの試合の多くは、ピッチの半分を10本の濃淡にしているスタジアムが多いと思う。ピッチのサイズには若干の振れ幅があって、とはいえFIFAやJリーグでは、105m×68mっていう基準でやっているらしい。どのようなピッチサイズであっても、ゴールラインやペナのサイズは変わらないから、そこから計算すれば、この濃淡を使ってなんとなくの距離を目測で測れたりする。

先にピッチ半分は10本が多いと述べたが、国内でも9本だったり(ちょい前の平塚とか)、11本だったり(等々力とか)するスタジアムも当然ある。が、PAの部分は総じて3本(鹿島の斜めとか、アイスタのちょっとずれているのとかは知らない)。

pitch図

PA周りは図のように1つの模様あたり5.5mになるはずで、あとは残りの芝目とピッチサイズから求められる。
この図では

105m/2分割-16.5m=36m
36m/7本=5.1m

となる。なので、ペナ幅の芝目より、ちょっとだけ狭い。これが6本や8本だと、それぞれ6m、4.5m。広いと考えるか、狭いと考えるかは人による。

これを試合観戦にどうやって使うかと言えば、一番わかりやすいのはFK時などのゴールまでの距離。芝目1つ変われば、約5m離れるんだなって思っておけば、得失点への期待も変わってくるはず。ほかには、最終ラインの設定位置とか。前半は30mくらいだったけれど、後半は5mくらい下がっているなとか。逆に、自陣でボールを回しているだけのように見えても、5mずつ前進しているとか。

今回は縦幅(図が横向きなのでややこしい)しか計算していないけれど、横幅はDF3枚と4枚でケアする広さが異なってくるので、考察してみるのも面白いかも。ぼくはしないけど。

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