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220211【Chelsea-Arsenal】,220213【Leicester City-West Ham】

クラブワールドカップがなかったら、どちらも男女で同一カードっていう盛り上がる週末だったんだよな。

220211【Chelsea-Arsenal】

BARCLAYS FA Women's Super League 21/22 15節@ Kingsmeadow
0-0(0-0,0-0)

記録

1試合消化の少ないチェルシーに対して勝ち点2差で首位のアーセナル。どちらかと言えばアーセナルの方が勝っておきたかっただろうが、どちらにもビッグチャンスがあって耐えたというか入らなかったというか。ポゼッション一辺倒、カウンター一辺倒にもならなかったおかげで見る分には楽しかった。

序盤いきなり左のクロスからKirbyが決定機を迎えたけれど、ふかし方まで含めてきれいな崩しになったので怒る人も少なさそう。終盤のCKからのピンチもBrightのクリアでしのぎ切ったし、最後にPKがもらえなかったのは残念だけれど、まぁまぁドローでも悲観はしないだろう。ただ、Cuthbertの怪我具合は気になるし、Leupolzを含めたコロナ組の欠場が選手層に響かなければいいが。

CarterはFoordにやられっぱなしだったので、昨季からのベースアップも含めてという意味では、チームの伸びにやや停滞感はあるかもしれない。Charles右でいいじゃないと思う。

翻ってアーセナルはUWCLでバルセロナやヴォルフスブルクに弱点がモロバレだった。ビルドアップを売りにしたいがCBがプレッシャーに劇的に弱く、前からはめ込まれると撃沈する。それもあってか4-4-2をブラッシュアップさせて、冬にはCBとCFを補強した。スウェーデン代表Blacksteniusは実績もあるし、前節点も取っているのでもはや説明不要。というか、MiedemaとStinaの2トップって世界最強レベルじゃないか。岩渕の出番はまた遠くなりそう。

ブラジル代表Rafaelle Souzaは空中戦でもMiedemaのポスト直撃をアシスト、期待してもいいのかなと思ったら負傷交代。誰が悪いわけではないけれど、補強ポイントが即怪我すると切なくなる。

後半ATのWilliamsonのブロックはさすがにハンドだろう。アジアカップ決勝の中国のハンドは少しかわいそうと思う(ルールに即すれば即時奪還の後に腕が開いてしまっていたので判定は支持できる)が、今回は上に振り上げていた腕が下りてきた瞬間に当たっちゃっているからな……。

220213【Leicester City-West Ham】

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BARCLAYS FA Women's Super League 21/22 15節@Pirelli Stadium
3-0(2-0,1-0)

記録

先の一戦とは異なり、中盤のいらないサッカーを互いに展開した結果、個人的にはやや退屈なゲームになってしまった。もちろん長谷川が全然ボールに絡めなかったからというのもある。

ピッチの一部が泥なのではというくらい、お世辞にもいいとは言えない状況下なので、リスク回避と言えば聞こえはいいが、それにしたってもう少しパスを丁寧にしてあげようよと思わざるを得ない。

シンプルなボール技術だけであればアジアのトップ国の方が確実に勝っているのだが、とにかくベクトルの向きが前なので、少しでも怯むと捕まるし突破される。その意味では世界レベルを体現できる環境にある。横でサポートするだけではボールが出てこないのは、信頼度がFilisを越えられないからだろう。

前半にこぼれ球を拾ってのミドルがあったけれど、本人の中でこのゲームをどう消化するのかが気になる。失点は裏ポンとセットプレーなので、直接どうこうはできないだろうが、お客様のままでいるのか、チームの中心になれるのかはこの辺りのまとめ方で変わってくるだろう。

とにかくボールが来ないから、もらったら自分で時間を作るしかなくて、その点ではコンタクトがあっても失わなかったし、剥がして時間を作って展開するなど、攻め急ぎ過ぎるチームに少しでもアクセントを加えようと奮闘していた感じは受け取れた。アストンビラ時代の岩渕と同じく、(おそらく)狙い通りのサッカーにならない状況の中で何ができるようになるかは、対強豪国の日本代表を反映しているように見えるので、先々を考えればプラスにしかならないと思うけどね。

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