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210206【アストンヴィラ-トッテナム】

FA Women's Super League 20/21 14節@Banks's Stadium
1-0(1-0,0-0)

FA公式

少なくともアストンヴィラの中では、岩渕のクオリティは一人だけ異なっていた。終盤には細かいミスもあったけれど、ゴールシーンを含めて、唯一自分の思い通りにボールを扱える選手だった。

アストンヴィラ
5-3-2
トッテナム
4-4-1-1

トップ画像のフォメ図、若干ずれているでしょ?実際にずれていたので。やや右肩上がりというか、5枚並べた状態から左回転させたというか。
得点シーンは、割となんでもないロングボールを相手がヘディングしたらこぼれてきて、PA手前の右から右足一閃。ドライブシュートみたいな軌跡で左隅に吸い込まれた。実況がファビュラスだのスペクタクルだの、やたらと褒めちぎっていて、ちょっと面白くなってしまった。そのほか27分には、中央から左へ展開すると見せかけてDFをかわしてのシュートや、67分のペナ手前左での直接FKが挙げられる(インフロントで巻いてファーだと思ったら、インステップでふかしておったが)。

チャンスもあったけれど、総じて押されていた時間の方が長く、被クロスは結構な数に上ったと思うし、与えたCKも多かった。粘り強く守ったのか、相手に助けられたのかは3:7くらいかと……。やり方そのものは興味深かったのだが。
2トップが相手のCBを牽制し、シャドーが相手のCHを見る。サイドにボールが出たら、先の自分のマーカーにはパスを出させないようにじりっとスライド。SBにはかなり自由にボールを持たせていたのは、そこから打開できないとわかっていたからなのかな。もし、ラームとかアラバだったら終了だったとは思うが。受け手の動きも関わってはくるが、いかんせんバックパスか、詰められて無理やり縦に行こうとして失うかの繰り返し。むしろアバウトにサイドの深いところへ蹴った方がチャンスになるっていう、これもありがちといえばありがちな展開に。

盛り上がりを見せているといわれるイングランドの女子サッカーだけど、今日の試合と前節を見る限り、上位の数クラブは高いパフォーマンスを発揮、それ以外はまだまだ発展途上というのが現実なのではないか(そりゃどの国のどのリーグも同じか)。我がバイブル「Jドリーム」に「足の値段」という章があるが、給与がよくなった、待遇がよくなったからと言って、いきなり倍以上の能力が出せるわけではないということ。批判ではなくて、プロ化=即スペクタクル、とはならないよ、っていう戒めのようなもの。

ちなみにトッテナムはチョソヒョンがデビュー。なので、ピッチの真ん中に、岩渕、ソヒョン、ケネディっていうアジア組が並び、なんだか嬉しい気持ちになった。ソヒョンは後半AT10分(!)に、ゴール前での決定機を枠に飛ばせていたらヒーローになれたけど、今回はきっと岩渕がMOMだろう。次節はバーミンガムダービーだぞ。

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