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パクツイ呼ばわりされたので自ら反証可能性を示してみる

 noteの最初の記事がこれなのもアレですが、タイトルのとおりです。
 端的に申せば、1/27につぶやいた次のツイートがいわゆる「 パクツイ」扱いされて「あ゛?」と思ったので、反証可能性を自ら見出してみようという試みです。

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(ちなみに当該ツイートは削除済み。 理由は反応が鬱陶しくなったから)


 「元ツイ」とされたのはこれ。

 並べてみると確かに内容は同じですね。
 ただし、いわゆるパクツイbotに見られるような、まるまるコピペではない。


 さて、第三者に検証不可能な事実としてではありますが、俺自身はパクツイはしていない(=先の「元ツイ」とされるツイートを参照していない)のが分かっているので、批判に対しては「いやいや、やってねーよ」と反論したくなるのが人情です。
 ところが、「悪魔の証明」なんて言葉が一般化したこの世界の読者諸賢はご存知のとおり、「 やっていないこと」を証明するのは基本不可能なので、 悪者とされた側は一方的にフルボッコにされるしかない。かなしいですね(´・ω・`)


 では、仮に俺の言い分が正しいとして。
 となると、これはパクツイではない。
 ということは、「ツイートが偶然似てしまった」ってことになる。

 その「ツイートが偶然似てしまった」という可能性はどの程度あるのか。
 「やってないこと」を証明するのは絶対に不可能にせよ、「 たまたま似てしまった可能性」が一定以上認められるのであれば、それはこれらの攻撃に対する一抹の反駁になり得る、かつ、今後私あるいはこの記事を読んだ誰かさんに似た事態が発生した場 合に、対処の糸口くらいにはなるであろう、 そうしたことを考えながらわたくし特に着地点も決めずこの文章を紡いでいるわけであります。
 では、具体的に見ていきましょう(`・ω・´)

①「親だと思ってついて行く」 ってそんな独創的な発想なのかという件

 ふむ。俺もパクツイbotとか犬猫動画無断転載アカウントとか見つけるなりブロックしまくってる人間なので、 元ツイされたご本人が俺を晒したり怒ってんのは心情として理解できるっちゃできるんですが、そのご友人(?) であろうこのあたりの方々のツイートについて、 まず取り上げてみたいと思います。


 先の2つのツイートを並べて「文面一緒」「一言一句一緒」「まるまる全部一緒」 と表現してしまうユニークな感性については私の乏しい日本語力では理解が及ぶべくもありませんが、話者の意図を忖度してみると、 おそらく下記の線を引いた部分が似通っていることを指しているのだと思われます。

IMG_0126のコピー


 なるほど、たしかにここはほとんど同じですね。
 他の部分は文節の順序の違い、「道に迷った時」と「駅」という想定された状況の違い、俺のツイートのほうは最後に「 習性」 と人間を動物に例えて茶化す単語が入っていたりという違いなどがあります。(「キャリーを引いた人」を指すのに「キャリーを引いた人」という以外にどう表現すればいいのかという疑問は浮かびますが


 さて、ここで問題にしたいのは、「親だと思ってついて行く」 というフレーズが、 パクリを主張できるほど独創的なものかという点です。(「キャリーを引いた人」というフレーズについては次で述べます)

 つまり、「はじめて見た(触れた)ものを信頼して盲目的に追従してしまう」という人間の行動を「 親だと思って後をついて行く動物の行動( 生まれたてのヒヨコなど)」に例え、「親だと思ってついて行く」というフレーズにまとめて面白おかしく話すことは、そんなに珍しいことなのか?という疑問ですね。


 ためしにツイッターで「親だと思って ついて行く」「親だと思って ついて行ってしまう」で検索したところ、このような結果となりました。


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 はい。
 少なくともここ数ヶ月の検索結果を見ても、 さまざまな界隈の方が、だいたいみんな似たようなフレーズで、 この「ヒヨコの例え」について話しているようです。
 よって、例えば「 キリトかなーやっぱりw」とか「怒られが発生する」とか「 怖くて泣いてしまった」 みたいなネット構文として成立するほどではないにしろ、 少なくとも「ヒヨコの例え」は、「一般的に広く使用されているフレーズである」と言えるのではないでしょうか。

 けだし、そうした「一般的な」フレーズが似通っていることを根拠に、「 一言一句一緒」だの「パクツイ」 だのと相手を罵ることが果たして適切なのかという疑念が当然生じかけますが、結論を急ぐのはやめましょう。


では次。サクサクいくよ。





②「キャリーを引いた人の後をついて行く」 ってあるあるネタじゃねって件

 続いて、ネタの核となる部分の検証です。
 レイヤーじゃない人には分かりづらいと思うんでこれも説明しておくと、レイヤーって衣装やらメイク道具やらで荷物が嵩張るんで、 カートのついたキャリーバッグを使う人が多いんですね( 刀とか持参する人はそこから長い袋が突き出てたりする)。 なので、会場の場所が分からないレイヤーは、 キャリーバッグをゴロゴロ引いている人を見つけるとそれを目印に後からついて行くというわけ。

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 で、これってレイヤーならたいてい誰しも体験してることだと思うんですよね。
 そもそも俺がツイートしたきっかけからして、 先日のコスプレイベントに参加する際、 キャリーを持った人を追いながら「親を追う雛みたいだねー」 的な会話をしたのが発端ですし、会場の最寄り駅で「 とりあえずキャリーの人についていこうか」的な会話をしたのも、 少なくとも一度や二度じゃない。 レイヤーに限らず即売会でサークル参加した人なども、 おそらく似た経験をお持ちの方は多いかと思います。


実際のところ、 検索結果でもそういうのはたくさんヒットするわけです。

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 これもまた「あるあるネタ」として、 少なくとも「発想としてオリジナリティがある」とは言えないでしょう 。
 そしてそれは同時に俺の発想がきわめて凡庸であることの証左でもあるのですが、それは今回の件とは別の問題です(´・ω・`)





③ 別の人間がたまたま同じ内容のツイートをしてしまう可能性について

 ①構文、②ネタの内容と見てきたわけですが、これらは個別では「よくある」ものだとしても、その組み合わせにオリジナル要素があるのでは、 という疑問は当然湧いてくると思います。

 さてここで、ちょっと見ていただきたいものがあります。
 今回の件とは何の関係もありませんが、これは俺が先日つぶやいたネタです。

 これも意味がわかんないひとに説明しておくと、「有名人が亡くなったらすぐに降霊術でネタにする幸福の科学の大川隆法総裁」と、現在ツイッターで人気を博している「 100日後に死ぬワニ」という漫画を組み合わせて、「 100日後にワニが死んだら大川隆法に降霊されそう」 というネタを考えついたというわけですね。まあつまんないですが 。

 では「大川隆法 100日後に死ぬワニ」で検索してみましょう。


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 続いてもうひとつ。
 これも俺のツイート。4年くらい前のやつですね。


 ゲームソフト「ポケモン」の色分けと、ダウンタウンの2人の名前を組み合わせたネタです。つまんないですが。


 以下、同様に検索結果。

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 はい。いずれも同じフレーズが大量に発掘されました。
 もちろん、これらの多くは「誰かが誰かのネタをパクった」 わけではないでしょう。( 何かひとつバズったツイートがあってその直後から急激に同じフレ ーズが量産されたという形跡が無く、ほぼ一定の割合で出現しているため)
 単に「同じ発想に至った人が複数いた」だけです。


 ところで、これらはいずれも、「大川隆法の降霊術+ 100日後に死ぬワニ」「ポケモン+ダウンタウン」という「 組み合わせ」の妙によってはじめて成立するギャグです。
 単に「東出昌大死ね」「仕事辞めたい」「 武漢から来る中国人を日本に入れるな」「うんこちんちん」「 女子高生になりたい」みたいな脊髄反射のワンフレーズじゃなく、 ツイートに至るまでに曲がりなりにも一定の思考、段階を必要とする「 ネタ」です。
それでも、ちょっと検索しただけで、これだけ多くの「被り」 が出てくるわけです。(この2つは組み合わせる単語自体がシンプルなので、 とりわけ多く見えるのだとは思いますが)


 何が言いたいかというと、「親だと思ってついて行く」と「 キャリーの人について行く」という、それ自体はいずれも平凡な、 言ってみれば陳腐な「よくあるネタ」 を組み合わせる発想を持つ人間が、 果たして元ツイの人以外に存在しない言い切れる根拠はどこにあるのかということですね。
実際、俺という凡庸な発想の人間が出現し、 同じようなツイートをしてしまったわけで。

 当然、文章まるパクリ(あるいは語尾をちょっと変えただけ) ならそりゃパクツイ扱いされても仕方ないでしょうが、 内容は同じでもここまで構成やら細かい表現が違う文を取り上げて   「一言一句一緒」「パクるなら文章変えろ」と場当たり的に宣うのはいくらなんでも公開の場で醜態を晒し過ぎであり、ネット老人会所属の身としては思わず「 オイオイオイ」 と刃牙の登場人物のような嘆声を上げざるを得ません。




④まとめ

 てことで、まあ普通に被ることも全然あるやろアホかようんこちんちん(´・ ω・`)しねってのが当座の結論ですね。

 最初に述べたとおり、この記事自体は「パクツイしていない証拠」 でもなんでもないです。
 俺が示したのは「発想自体は別に独創的じゃないし同じ組み合わせのギャグを考える人間は普通に存在し得るしその可能性を無視して一方的にパクツイ呼ばわりし剰えそれを事実のように拡散するのは少なくとも誠実な態度ではないよね」という、きわめて常識的かつ、つまらないことです。
 これらをどう受け止めるかどうかはこれを読んだ皆様の判断に委ねたいと思いますね。

というか君等、他人と思考や発言が被った経験ないんかい。
 昔、ラノベの某新人賞の投稿作品の下読みしてたときなんか、舞台からキャラ造形、主人公の台詞に至るまで似たような設定のものばかりでしたけど、あれも書いてる当人は「弾けろ俺のオリジナリティー!」みたいな感じだったんですかね。関係ないって?あっそう。

 ちなみに現在(2020.1.29)ちょいバズってる「コスプレは自分の顔面身体で作る同人誌だ」「人によって絵柄が違うんだ」ってツイートがあります(今回の件とは関係ない方なので引用はしません)が、

俺もつぶやいてんだよね。1年以上前に。
 では件のツイート主はパクったんでしょうか。もちろん違うでしょう。
 つまりはそういうことだよ。




 以下おまけ。


んー、特に何も求めてないですね。コスプレ写真がバズるんなら素直に嬉しいんですが、文字ツイがバズったところでクソみたいなリプ(&引用リプ) が多くなるだけだからどっちかというと面倒なんですよね。 内容に共感してもらえるんなら一応嬉しいですが。

よかったね。ちなみに普段の俺のツイート眺めてる人なら概ね理解してもらえるかもだけど、パクツイするならもっと上手くやりますね。
 「 今日イベント行くときに駅からの道順が分からなかったからとりあ えずキャリー持った人について行ったんだけど、 初めて見た鳥のオモチャを親だと思いこむヒヨコになった気分だった」 とかね。
 いやーさすがにその程度の知恵は回りますよー君らじゃあるまいし。


 ちなみに勘違いして欲しくないので言っておきますが、元ツイの人を攻撃する意図はありません。さっきも言ったけど、 まぁ当事者としたらパクツイと思われるやろなーってのは感情として理解はできるし。
 「こちらとしてはパクツイした意図はないけど嫌なら消しますよ」 って直接リプライも送りましたし( シカトされたけど(´・ω・`))。


 あと今回ウキウキしながらオモチャにした野次馬の皆さんについても、 別に「攻撃」の意図はないんですよ。
 向こうが晒すようにRTしてこちらを殴りつけてきたうえで、ジグジグと膿んだ傷みたいな陰険な敵意を共有してアヘ顔になっていたのを見つけたので、同じように殴り返しました。 こっちが一方的にサンドバックにされるのはフェアじゃないと思ったのと、ここで述べた可能性にすら思い至らないのは単純に頭が弱いなあと判断したのでコンテンツとして使わせて頂いた次第です。攻撃でなく防衛です。 イーブンです。 お互い頬の傷を撫でながら肩を組んで土手で夕日を眺めましょう。


 まあこんなしょーもない案件でいちいち長文綴るのも大人げないなとも思いましたが、レイヤー愉快事件簿 兼 忘備録 兼 将来この件を蒸し返してくる馬鹿が出現したときの説明用として、不肖NORA、1月下旬のけだるい水曜日、まったりした昼下がりにこの駄文を記すものであります。
 ではでは。



(ノ∀`)


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