ヤマト、ダイエットノススメ

ダイエット完結を目指して

 日々のトレーニング、適切な食事を意識していくことで磨かれていく肉体。しかしながら、現代の美味しい食べ物には大抵脂質や糖質が付き纏う。ファミマの生クリームのカヌレとか。ちょっと顔周りが太ったなと感じてきたら、食事抑えて筋トレしてまぁそこそこに戻ったり。完璧にはならずとも、いわゆる肥満体型にはなっていないし、健康だし、別にそれでいいじゃん。前まではそう思っていた。

そうやって永遠に中途半端なボディーでいいのか?
誰に言われたわけでもないし、誰かのためでもなく、自分は自分のために体を絞って、美しい肉体になりたい!!なるんや!!
先日キャンプに行った際に立ち寄ったパン屋「PENNY LANE」で、10種類ほどの美味しいパンをいいだけ貪った後、那須高原の空に誓いを立てた。

「ダイエットは8割が食事だ」という人もいる。それくらい食事は重要だ。結局食ってるもので体が作られているわけだし。今までダイエットとか体作りのことって、人に言うことじゃない。っていうかネットに載せることじゃないだろと思っていたけど、もう言う。俺は夏には超かっこいい体になっている予定だ!「夏には俺の割れた腹筋で洗濯物を洗わせてやる。」と、友人にも伝えてある。

夜は野菜とタンパク質だけを摂るように心掛けている。特に難なく続いているのだが、問題は友人との食事の時間だ。酒はいつものビールを我慢してハイボールにしたり、ライスは注文を避けたり。カフェではスイーツは頼まずにコーヒーだけにしたり。(昼食だけは何も制限してないので、なんでも好きなものを食べている)


ヤマノススメを見て、すぐに山に登った。

「ヤマノススメ」というアニメを見た。私は主人公が内気なの好きじゃないんだけど、キャンプ帰りでアウトドア機運が高まっていたことも手伝って、「なんか昔見た時、編み物好きの内気な主人公が好きになれなくてすぐみるの辞めたことあったけど、まあでももっかいちゃんと見てみるか」
そんな気持ちで見た。
4クール全部見た後、私は友人に連絡を入れた。
「山登りとかどう?」

 このように、見て実際にやってみたくなるようなテーマを含んだアニメというのは、枚挙に暇が無いくらいたっくさんあるんだけど、(鉄板なものでいえば、「けいおん!」「ゆるキャン」)こんなにすぐ影響を受けて行動を起こしたのは初めてだった。なにせアニメを見終わったのが5月31日で、6月5日には山に登っていたのだから。想いが燃え上がっている内にタイミングよく実行できて良かった。
そして登山は最高だった。麓から山頂までマイナスイオンを浴びながら歩く道中も楽しいんだけど、山頂についた時の雄大な景色、達成感。
 そのあとのメシが美味いのなんの。温泉も最高である。道中で食べるチョコレートやおにぎりなんかも格別に美味い。何もかもバチボコ気持ちいい。
初めての本格的な登山に熱中して、全員膝や腰を痛めたけれど、もう既に次の山へのアタリをつけている。それくらい楽しいものだった。

ヤマノススメセカンドシーズンの何話だったか、主人公がとある山の下山中に、急に膝に痛みが走るシーンがある。
「ひ、膝が、、、何これ、、、急に、、、ひい〜〜ん」
なんて弱音を吐いたりする。このシーンを初めて見た時(つまり山を登る前)、私は何も感じなかったのだが、実際に山に登ってから観ると、このありふれたシーンがありえないくらいの現実味を持って胸の内に突き刺さったのだった。
 「山に登って、帰りに膝が痛くなる」というのは単なる疲労な描写ではなく、こと登山において起こる現象なのである。

私も帰りの下山中、ラクだと思っていた道が急にしんどくなった。そして不意に膝に痛みが走って、十分な歩行が難しくなってしまった。「全部下り坂だからすぐ帰れるね〜」なんて話していた山頂の我々は典型的な山ビギナーだった。
「バカヤロウ!山をなめるな!最後まで!」昨日にタイムスリップできるならこの俳句を自分に伝えてやりたい。そして私は東京に戻り、膝に湿布とサポーターをつけてマッサージをしながら、改めてヤマノススメの先程述べたシーンと出会い、シンクロ率100%を突破してしまうのだった。
 ここまで自分の感覚とシンクロするアニメがかつてあっただろうか。山がすごいのか、ヤマノススメがすごいのか、膝がすごいのか。よくわからないがな。

東京でレンタカーを返した後は、打ち上げである。
ラーメン花月。食事制限中な俺は、餃子と、小皿のもやし炒めを注文して
友達が食べ終わったラーメンのスープをレンゲでチウチウすするだけ。
本当はラーメン食べたかった。ラーメン花月だもん。ラーメン食うんだよ普通は。でも大谷翔平なら食わないね!!!!

俺はそう叫んでスープをレンゲでチウチウした。

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