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うちのママの場合 認知症と発達障害のママの介護

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発達障害のママが認知症に。。。 戸惑い 混乱 怒り 涙 笑い 切なさ 葛藤の全部をhsp疑惑のフルタイムワーカーが綴るワンオペ記
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今夜、三日月

寒暖差の激しい皐月 早く帰ろうと急ぐ足とは裏腹に 西の空に浮かぶ三日月 三日月ってねぇ 中々見れないんだよ?だからママ、 このカレンダー買って来た! ママがそう言ったのはいつ頃だっただろう ふうん、と聞く私に 友達が教えてくれた、とはしゃいで話してたのは覚えてる 月の満ち欠けカレンダー 警察24時でも、満月の辺りは事件や事故が多いと刑事さん 地球の潮の満ち引きに影響し 人の生死にも影響するとも言う 満月の夜に産卵するウミガメを見たね 赤ちゃんもたくさん生まれるんだっ

もしも願い事が無くなるなら

小さい時は 早く大きくなりたかった ガラスケースに立つロングドレスの人形がホントの母親なんじゃないか、 って思ったこともある ママに怒られると 今思えばママが20代前半で私は生まれた 私のその年頃は自分に必死だった 時代も街も違うけど だからって ママが私にしたこと言ったことは 正当化して欲しくない あれは 愛情で包んだ自己愛でしか無かったから 常に、ではなかったけれど 自分が楽をするために 自分の手間が減るために 自分の得になるように そうしたから。私のためを思う

切ない桜花色

近所で小さな桜祭りがあった。 お団子貰えたり、みたらし団子貰えたり、引換券を持っていくと桜見ながら、春を楽しめる。 ママは私より近所の人たちと多く連絡先を交換し、モーニングに出掛けたり、ランチに行ったりしていた。 社交的なその性格で、小柄なところと愛嬌があり、にこーっと笑うので可愛がられて過ごしていた。認知症になる前は。 去年もモーニング仲間に私へ連絡があり、誘われてママの運動の帰りに合流した。 3人ははっきりとは聞かないけれど、何となくママの変化を察して、それでも仲良

やりたいことをする勇気

桜が咲いた。 近所の公園を通る度、開花が進んでくる薄紅にやっぱり胸踊る。 最近、 やらなきゃいけない、を やらなくてもいい、に多めに分類することを覚えた。 私がやらなくても、大丈夫。 今日でなくても、大丈夫。 hspの傾向がある自分には やらなきゃいけない、私がやらなきゃいけない、早くやらなきゃいけないと 能力以上にタスクを抱えこんで来たような気がする。 出来ないって言えば、いいよ って言われた言葉を前は無責任に感じて、出来ないということを言えなかった。 だけど、