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北京入院物語(73)

会席には包さんを同席していたのですが、遠慮の塊です。
好みを聞かれても「えぇ・・・なんでもいいです」と言うばかりです。
先の周さんなど、勝手に酒、ビールを注文するような人でした。

 レストランの会席が終わったあと、記念撮影をし、時間が早かったのですぐ近くにある頤和園(いわえん)という西太号の別荘に出かけることにしました。
実はここも、万里の長城と同じですこし恨みがあるのです。

 

この年の5月に両親とこの頤和園を訪れたのです。
この頤和園は長い廊下が有名です。
私はミーハーですので、この廊下を通ってみたいと密かに楽しみにしていたのです。
ところが、仕事に熱心でないガイドは、手間のかかることを嫌がり、「お前も行くか?」という聞き方をしたので、遠慮せざるを得なかったのです。

 今度は私を両腕で簡単に抱き上げる若い付き添いがいます。
2度目の復讐戦とばかり、今度は750メートルの長い廊下を最後まで歩き通しました。


今振り返ると、モジモジと言い出せずにあきらめると言うことは体にいかに悪いかを感じます。
あきらめてはいけない。
成功の秘訣は成功するまでやり抜くことだという言葉を思い出しました。

北京入院物語(74)

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