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【剣盾シングルs21 最終803位 R1904】抜刀流鳳凰ループ

こんにちは、ぬーたんです。禁止伝説級のポケモンが一体まで使うことができ、ダイマックスが禁止されるシリーズ10の環境に、勇気を出して飛び込んでみました。前シーズンはとにかく好きなポケモンを詰め込んでいたのですが、色々試したところダイマックスなしでは伝説ポケモンのパワーのもとにはとても届かなかったため、好きなポケモンのこだわりを捨てて構築を組みました(とはいっても好きな禁止伝説のホウオウを使った)。ダイマックスがないことで、初心者に近い僕にとっては択が減り、読み合いがしやすくなりとても楽しいと感じました。その勢いのまま、当初は瞬間3桁、最終4桁に乗せたいと思い奮闘しました。

まさか最終3桁が取れるとは、、、

以下常体


構築経緯

伝説ポケモンの中で見た目も性能も好きなホウオウを軸に組もうと思い、竜王戦環境の様々な構築記事を見ていたところ、ホウオウを両受けにしてホウオウで見れない物理をナットレイ、特殊をバンギラスで見るのを基本選出とするサイクル構築が強いのではないかと予想。
この並びでつらいムゲンダイナやカプ・レヒレに強いガラルヤドキング、カイオーガ軸に強い貯水ヌオー、ホウオウが呼びやすいランドロスや見え見えの一撃必殺を対策できるエアームドを採用。

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しかし、ナットレイの宿り木の種の外しやそもそもの回復力の低さ、バンギラスに回復ソースがないことが原因で崩れてしまうことが多発したため残飯をバンギラスに持たせ、ナットレイは解雇。
かわりに同タイプで同防御種族値、そして何より光合成という自己回復技を持っているカミツルギを加えた。
また、エアームドの代わりに元々重かった鉢巻ウーラオス対策でカプ・ブルルを採用。
また、元々ザシアン受けに見えるところと、毒毒が打てるため採用していたカイオーガ対策の貯水ヌオーでは、眼鏡カイオーガのれいとうビームが受からなかったうえ、場にステルスロックがあるとスカーフ持ちでも受からなかったため、特防が高めで他の特殊アタッカーも見ることができるトリトドンに変更。
9月序盤にはこの6体で固まった。

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個体紹介

ホウオウ @あつぞこブーツ

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特性 さいせいりょく
性格 わんぱく(B↑C↓)
調整 H252 B220 S36 準速61族抜き抜き
実数 213-150-151-x-174-115

技構成 せいなるほのお ブレイブバード
    みがわり    じこさいせい

この構築の軸で物理特殊両受け。ほぼ全試合に選出。
Hはぶっぱするとちょうど特性再生力が最大効率になる3nになる。素早さを準速61族+2にしているのはテッカグヤの上から身代わりを置くための他、準速61族抜きに調整されていることが多いホウオウミラー意識。
初手に出してとりあえず身代わりを押せばアドが取れることがよくあった。交代すれば再生力のお陰で身代わり分のHPが復活しているのも神。身代わりは受け崩しで採用されるヒードランのマグストを耐えてくれることが多い。
聖なる炎のやけど確率が異常でeasy winを量産してくれたうえ、受けミラーの際にやけどダメージの差のみでTODで勝利したこともあった。
とにかく美しくかっこよく頼りになる存在。ホウオウ、本当にありがとう。


カミツルギ @ゴツゴツメット

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特性 ビーストブースト
性格 ようき(S↑C↓)
調整 H252 B68 S188 最速100族抜き
実数 166-201-160-x-51-168

技構成 リーフブレード つるぎのまい
    てっぺき    こうごうせい

メインの物理受け。ナットレイを蹴落としたこの構築の主人公ポジション。
物理受けなのに陽気で、鉄壁・剣舞両採用のカミツルギは自分しか使っていないという自信を胸に選出し、何度も窮地を救ってくれたMVP。
積んで受けループを崩しに来る日食ネクロズマジガルデにとても強い。この構築によく出てくる霊獣ランドロスウオノラゴンを受ける。ワイルドボルト持ちでインファイトを切っているザシアンも受けることができる。スカーフノラゴンのエラガミはほぼ確実に2耐えしつつ鉢巻ノラゴンには上から光合成が打てる。光合成のPPは不安になるが、鉄壁があるおかげで実際に枯れたことは一度もない。
カミツルギの型は全然読まれず、気づかぬ間に相手が誰もカミツルギを突破することも受けることもできなくなり、ビーストブーストや高い素早さ、剣舞のお陰でラスト一体から三タテした試合が何個もあった。メタモンにコピーされても全く痛くないのもポイント。
光合成をする時に両手をぱあっと広げるのが本当にかわいい。この2か月ですごく愛着が湧いた。


バンギラス @たべのこし

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特性 すなおこし
性格 なまいき(D↑S↓)
調整 H252 B4 D252
実数 207-154-131-115-167-72

技構成 ロックブラスト バークアウト
    ステルスロック まもる

僕にとってのランクマの相棒。メインの特殊受け
性格を生意気にしてまで悪技をバークアウトにしているのは身代わりバドレックス対策。身代わりをしてきたら残飯持ちでも13/16でワンパンできる(残飯がなければ身代わり貫通で確定一発)。何気に追加効果が強力で、相手の火力を削いでいる隙にじわじわと回復できる。
まもるはカミツルギの光合成のために砂ターンを管理する必要があるので必須。ブルルのグラスフィールドでの回復もまもるのお陰で最大限まで活かすことができる。イベルタルがよくとんぼがえり→ウオノラゴン投げをしてくるのでイベル対面は初手まもる。ロクブラで無理やり構築的に重いヒヒダルマの対面処理も担うことがある。
この構築はホウオウの再生力を活かしてどんどん交代するため必然的に相手の交代も増え、そこにステルスロックで大きな負荷をかけられる。
いつ見ても大きな尻尾をぶんぶん振っているのがかわいい。


ガラルヤドキング @くろいヘドロ

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特性 さいせいりょく
性格 おだやか
調整 H252 B4 D252(D↑A↓)
実数 202-x-101-130-178-50

技構成 みらいよち ヘドロばくだん
    めいそう  なまける

ムゲンダイナ受けかつHP総量で劣るダイナ軸受けループを崩す枠。
居座れるようにチョッキではなく黒いヘドロを持たせて、怠けるで高速回復をする型。メテオビーム型のムゲンダイナに対しては瞑想を積んで対抗する。黒いヘドロはロトムレヒレスカーフトリックで崩しに来る構築への大きな答えとなっている。拘られてもヤドキング自身再生力で回復できるのがとても良い。未来予知で相手のサイクルに負荷をかけ続けるのが基本。こいつのお陰で何度も受けミラーを崩すことができた。
ゼルネアス枠でもあるが、ホウオウのブレバやブルルの吹き飛ばしで処理するほうが早くて楽だと気づいてから実際にその役割を担うことは少ない。


トリトドン @たつじんのおび


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特性 よびみず
性格 おだやか(D↑A↓)
調整 H252 B4 D252
実数 218-x-89-112-147-59

技構成 ねっとう    だいちのちから
    れいとうビーム じこさいせい

カイオーガ受け。選出に余裕があればカバザシノラゴンにも出す。
全ポケモンの中でトップクラスにカイオーガに強く、一緒に組まれるサンダーを崩すことができる。なぜかれいとうビームが全然読まれず、化身ランドロスが平気な顔で出てきてワンパンするという流れが何度もあった。
トリトドンをサンダーで無理やり突破しようとしてくる人が多かったが、達人の帯を持たせているため、れいとうビームを連打して羽休めのターンに大地の力を合わせればすぐに倒せる。以前採用していた貯水ヌオーとは格が違い、トリトドンのお陰でカイオーガ軸への勝率は90%を超えている。
そしてしれっとじゃれつくを耐えてザシアンを殺してくれることがある。


カプ・ブルル @おおきなねっこ

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特性 グラスメイカー
性格 わんぱく(B↑C↓)
調整 H252 B252 D4
実数 177-150-183-x-116-95

技構成 ウッドホーン やどりぎのタネ
    ふきとばし  まもる

主に鉢巻ウーラオス受け。霊獣ランドロスも見る。
ブルルにとっては珍しく採用している吹き飛ばしで、ゼルネアスゴチルゼルオニゴーリ渦潮滅びの歌で受けを崩しにくる構築に絶望を与えた。
大きな根っこは残飯もゴツメも余っておらず、ビアーの実も毒突きウーラオスがほぼいなかったから無しという消去法的な理由で持たせたのがはじめだが、思ったよりも宿り木の種やウッドホーンの回復量が増える。グラスフィールド上でのウッドホーンは攻撃しながら自己再生を打っているような感覚に陥る。
フィールドを張り替えられるため、物理受けではあるが、同じカプ系の仲間のレヒレコケコテテフの処理任せることもよくある。


選出

ホウオウの選出率はほぼ100%でそのうち8割は初手
基本選出 ホウオウ+カミツルギ(物理受け)+バンギラス(特殊受け)

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ウオノラゴン入りにはカミツルギ、ウーラオス入りにはカプ・ブルル
ツルギ+バンギだとレヒレミトムが重いので奴らが見えたらトリックにも強めなヤドキング(選出に余裕がなければトリトドンかブルルで見る)

相手の物理・特殊の片方がホウオウ一体だけで見れる場合、物理受け二枚や特殊受け二枚の選出にすることもある。

ザシアン軸 ホウオウ+カミツルギ+特殊受け
ホウオウ軸に選出されるザシアンはワイルドボルトを持っているんだと考えて戦う。カミツルギのゴツメでダメージを稼いで、ホウオウの聖なる炎で一発で処理する。そもそもインファイトがなければカミツルギで受かる。

黒バドレックス軸 ホウオウ+物理受け+バンギラス
身代わりや悪だくみが嫌なので、一サイクル目はバドがでてきたら即バンギラスを出す。草技は警戒しつつ戦うが、その試合でバンギが見なければいけない相手がバドしかいなければ大きく削られることも厭わず突っ張る。

ムゲンダイナ軸  ホウオウ+物理受け+ヤドキング
基本初手にヤドキングを出す。隙あらば未来予知を打ってサイクルを崩しに行く。よく一緒に組まれる縮小ラッキー対策で吹き飛ばしカプ・ブルルを選出することも多かった。

カイオーガ軸   ホウオウ+物理受け+トリトドン
よく組まれてよく選出されるカイオーガ+サンダーをトリトドン一体で見れるのでかなり勝率がいい。暴風混乱だけは嫌。

イベルタル軸   ホウオウ+物理受け+バンギラス
イベルタルが物理型でもバンギラスでOK。ランドロス入りのサイクルパがほとんどだったので基本選出の形で出すことが多かった。ステロを撒きたい。

日食ネクロズマ軸 ホウオウ+カミツルギ+特殊受け
よくカミツルギとネクロズマで最大までの積み合いになる。急所に当たらなければその後もカミツルギで全抜き出来てほぼ勝ちなうえ、リーフブレードは急所ランク+1なのでこちらのほうが粘り合いは有利。

ゼルネアス軸   ホウオウ+物理受け+ヤドキング
ヤドキングで見れることには見れるが処理が遅いため、さっさとホウオウのブレイブバードで削り切るのが一番安定した。ブルルの吹き飛ばしを相手のジオコントロールをしてくるタイミングに合わせて何度も降参させた。

ジガルデ軸    ホウオウ+カミツルギ(カプ・ブルル)+特殊受け
カミツルギで日食ネクロズマと同じ要領で見ることができる。ジガルデ+オニゴーリのように麻痺+積みのような構築には、カミツルギではなくカプ・ブルルの吹き飛ばしで対応する。ジガルデゴーリには二度当たって完勝。

その他
ミュウツーはバンギラスで受け、グラードンはカミツルギで上から倒す。
ホウオウミラーはブレバ連打で自己再生を枯らすことが多い。
Wキュレムはホウオウで受ける。
その他禁止伝説も上の四体と同じように基本選出で勝てることがほとんど。


苦手なポケモン・選出されやすいポケモン

苦手なポケモン
ヒヒダルマ
→対面で無理やり処理しなくてはいけない。実際に負けた試合は少ないが一体持っていかれる覚悟は必要。怯みはやめて。
化身ランドロス→岩雪崩持ちだと選出される。トリトドンで見るが、大地の力が受かっているわけではない。れいとうビームが読まれないため勝てることが多い。
テラキオン→なかなか見ないが二回だけマッチングして鉢巻型にびっくりするくらいボコボコにされてトラウマ。一応ブルルで見れるはず。
白バドレックス→対面なら処理できるポケモンが何体もいるが、トリルや高速移動を積まれると終わる。そもそも再生での受けは成立しない。
ブラックキュレム→カミツルギとブルルではつらら針が受からない。理論上では一番つらいかもしれないがそもそもマッチングしたことはない。

選出されやすいポケモン
霊獣ランドロス
→一番よく見る。カミツルギかブルルで余裕。
サンダー→二番目によく見る。特殊受け枠なら誰でも余裕。
ウオノラゴン→カミツルギで受ける。バンギの砂ターン管理は必須。
鉢巻ウーラオス→カプ・ブルルで受ける。とんぼ返りが読めたらおいしい。
カプ・コケコ→大体特殊受けの誰でも受かるが最悪ブルルを後投げする。
ゴチルゼル→なんだかんだホウオウのブレバで倒せる。ヤドキングとトリトドン以外は捕まっても返り討ちにできる。トリック型でも特に困らない。


その他

Q. カミツルギバンギラスだと天候管理が面倒くさくて相性悪くない
A. 光合成の回復量が砂下だと落ちるというのは実際辛かったが、バンギラスのまもるでターンを管理すれば何とかなることがほとんど。砂かきウオノラゴンだけはバンギラスに2連まもるをしてもらわないといけなくなる(そもそもカバノラゴン相手にはよくバンギラスの代わりにトリトドンを出す)。何よりもカミツルギとバンギラスは見れる範囲的にホウオウとの相性がいい。
また、バンギラスの砂ダメージやステルスロックである程度削った相手を、カミツルギで最後に一掃するという試合も何度もあったため、なんだかんだ相性は悪くなかったと思う。

Q. なんでホウオウ軸の他の人みたいにドヒドイデを採用しないの?
A. ドヒドイデとホウオウでは、シリーズ10での使用率一位で一番選出されやすい霊獣ランドロスが一貫してしまう。ウオノラゴンを受けるのは天候管理なども気にしなくてよくなるため楽にはなるが、選出の枠がブルル+ドヒドイデで埋まってしまうことが多くなる。その点カミツルギはランドロスとウオノラゴンを一体で見れるので選出の枠に比較的余裕ができ、選出負けがほぼしなくなる。(ブルドヒの場合、よくいるサンダーザシアンウオノラゴンランドロスみたいな構築をどうしてるのか教えて欲しい。)

Q. 天然ヌオー入れないとワイルドボルトザシアンきつくない?
A. ワイルドボルトとインファイトを両方採用しているザシアンは少ないため、ワイボ持ちは基本カミツルギのゴツメで処理できる。剣舞されるとカミツルギでも受からず負けるため、その時はヌオーの必要性を感じたが、シーズンが経つにつれて剣舞持ちが減っていったので剣舞+ワイボザシアンは切ると考えても何ら問題なく戦い抜けた。ちなみにサイクルの中でザシアンを削っていき、ワイルドボルトをトリトドンで透かしてじゃれつくを1発耐え、返しの大地の力で落とすという処理ルートもあり、最終日に輝いた。
まとめると、他の枠を削ってヌオーを採用するより、剣舞+ワイボザシアンやインファ+ワイボザシアンを切った方が勝ちが拾えると思ったためヌオーは採用していない。(それにあたってもなんだかんだホウオウとカミツルギでサイクルを回して勝てた試合も多い。)

Q. カイオーガとムゲンダイナはラッキーで一体で見れるのになんでわざわざガラルヤドキングとトリトドンで別々に採用してるの?
A. シーズン21の上位構築記事のカイオーガはこだわりメガネ持ちが多く、ラッキーではそもそも受からない。その点トリトドンなら眼鏡オーガでも受かるうえ、一緒に組まれるサンダーを突破することができる。また、HP総量的にホウオウ軸ではムゲンダイナ軸の受けループに対してTOD負けしてしまうことが予想できたため、未来予知で崩しに行けるヤドキングでムゲンダイナ軸を見るようにした。
ヤドキングとトリトドンで眼鏡カイオーガアタッカームゲンダイナのみならず対受けループスカーフトリックカバザシノラゴンに強くなれると考えればかなり良いメリットといえるのではないだろうか。


最後に

ここまでの拙い長文をお読みいただき本当にありがとうございます。
僕ははじめこのシリーズ中にレートも関係なく「瞬間3桁を取りたいな!」という気持ちで臨んでいたため、最終3桁でかつ最終レート1900を達成することができて本当に嬉しかったです。その分もっと潜っていればもっといい結果を残せたのでは?という悔いも残っていますが、、、

使用率が低めの禁止伝説で、好きなポケモンであったホウオウと、同じく使用率が低いうえに全然使われていない型で採用したカミツルギが軸となって試合を動かしていくのが本当に楽しく、気持ちよかったです。このシーズンでカミツルギのことをめちゃめちゃ好きになりました。

受けループは正直嫌われている戦術だと思いますが、いざ構築を組んで使ってみると試合をコントロールしている感覚がとても楽しく感じたため、食わず嫌いをしている人はぜひ使ってみて欲しいです。受けループは害悪じゃないです。

育成を手伝い、ルギアとホウオウを交換してくれた身内、
終盤が近づくにつれて狂ったテンションで対戦していた僕と通話をしてくれたポケモン好きの友達、本当にありがとう。

構築経緯の欄に写真でレンタルを公開しているのでぜひ鳳凰ループを試してみてください。

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