見出し画像

変換人と遊び人(2)(by フミヤ@NOOS WAVE)

~“遊び”概念のフラクタル性に基づくネオ「ホモ・ルーデンス」論の試み~序:“遊び”の価値転換に向けて②

さて、奥深い根源叡智としてのヌーソロジーは、それだけにきわめて多様な側面を有する。それはまるで、筒とその中にある多数の色付きピース自体はなにも変わらないにも関わらず、ひと振りするごとにまったく異なる模様が現れる万華鏡に似ている。

そう、この筒体と内部ピースで構成されたヌーソロジーという万華鏡を振るのはあなたであり、一人ひとりのヌーソロジスト(スピナーズ)にほかならない。振り方は人それぞれ。したがって筒内に出現する模様も多種多様だが、いずれも目を見張るほど華麗な点において異なることはない(ちなみに、万華鏡はカレイドスコープともいうw)。

近年、万華鏡の見事な使い手が増えつつあるのは、じつに喜ばしい限りだ。たとえば男性陣では、動物進化と生態系に着目して新たな生命観・人間観を描き出すアート的プログラム「アニマンダラ」を展開する天海ヒロ氏、MMT(現代貨幣理論)を参照しつつ目からウロコが落ちるほど衝撃的な「存在論的貨幣論」を披露する川瀬統心氏という古豪を筆頭に、書籍やブログを通じて独自のヌース解説を提供するRaimu(ライム)氏、さらには特に子育て家庭に貴重な示唆をもたらす身体・意識・空間論「三体思想トライアドローン」を構築中のRicardo(リカルド)氏、ヌーソロジーで「般若心経」を読み解くという鮮やかな技を繰り出すPsypher(サイファー)氏。

そして、従来の男性的価値観を引っ繰り返す方向に万華鏡を振る女性陣はといえば、ヌーソロジーの観察子構造を用いた「イデアサイコロジー」を披露する元・臨床心理士の春井星乃さん、主に動画を介して絶妙なヌース解説を提供する岡崎直子さん、心理カウンセラー・占星術師として八面六臂のご活躍を見せる榊原茶茶さんに加え、独自のサイトで「コスモ・ライフォロジー」を提唱しつつ、いわゆるスピ系カルチャーにあきたらない方々向けの感性ベースの語り口を用いてヌーソロジーのエッセンスを伝える、「私の宇宙からこんにちは」の natan さんこと細田奈々さんなど。

上記のみなさんは、これまで NOOS WAVE にご出演願った方々だけだが(それでも多士済々だ)、まだお願いできていない万華鏡使いのプロも大勢いらっしゃるのである。

万華鏡使いのプロのみなさんが振って見せてくれる模様は、いずれも魅力に満ちている。その見事な模様群は、ヌーソロジーというOS(operating system)上で動作するそれぞれ有用なアプリ(すなわち application=応用、適用の意)にほかならない。別のアナロジーを使えば、ヌース平原という土壌に根を張って成長し、多様な形と色と香りの花を咲かせるに至った、それぞれがユニークで個性豊かな植物たちだともいえるだろう。これからのヌース平原は、さらに多くの種類の花たちに彩られることになるに違いない。平原を訪れる誰もが、「おおー、百花繚乱とはこのことか!」と感嘆する日はけっして遠くない。

とはいえ、大平原には雑草がつきもの。私自身は不器用なタチで万華鏡はうまく扱えず(ひと振りしても壁にぶつけるのが関の山だ)、本論を以て芳香を放つ美しい花の如きアプリに・・・などと大それたことは露ほども考えないが、「この平原上でこそ“遊び”概念の反転が可能かも!」と考える一本の雑草として(加齢臭に近い異臭しか放たないが)、大平原の裾あたりに根を下ろせればありがたいとは思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?