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現在ある"青"も、過ぎ去った"青"をも抱きしめる『ライラック』

Mrs. GREEN APPLEさんの新曲「ライラック」が先週解禁されましたね…!!

今月中にnote書ければいいな〜なんて呑気に考えていたら、もうすぐに次の新曲の情報が公開されたので👀(ビックリ)
深掘りできるうちに書いとこう!と急いで筆を取っています笑笑


まず"ライラック"のお花について調べてみたのですが、ライラック全体の花言葉と色別の花言葉がそれぞれあるようで、こちらのHPによると

ライラックの花言葉:友情・謙虚・青春の思い出・純潔

紫色のライラック:初恋・恋の芽生え

白色のライラック:若さ・無邪気・青春の喜び

となっています。

また、紫色のライラックはその美しさから春の訪れを感じさせる花、白色のライラックはフランスでは青春のシンボルとされているみたいです。

MVでは制服のカラーも相まって紫のイメージが強いですが、ラストで大森さんがライラックの花束をギュッと抱きしめているとこでは、紫色だけではなく白色のライラックもあるのがいいですよね…!!

あと、ライラックは耐寒性があり、花を咲かせる期間が長い、という特徴があるのも素敵だなぁと思いました。


さてさて!これから本題の楽曲の方に移っていきたいと思います💨

まずは歌い方ですね!!

この楽曲を通して聴いた方はウンウンとなると思うのですが、イントロ、そして2番Bメロ後に出てくる呼吸(息を吸う音)が特徴的でして
あとは歌い方が英語のリンキングのように単語同士を繋げて歌っているところがあったり、一音に対して単語が通常よりも詰め込まれているような気がしまして
こういった呼吸や歌い方をすることで、青春特有のちょっと走っているような勢いや、ワクワク感ドキドキ感を表現しているのかなと感じました。

あと印象的だったのがCメロの歌い方。
Cメロの歌詞は

影が痛い
価値なんか無い
僕だけが独りのような
夜が嫌い
君が嫌い
優しくなれない僕です
光が痛い
希望なんか嫌い
僕だけ置いてけぼりのような
夜が怖い
一人が怖い
我儘が拗れた美徳

となっていますが、よくよく聴いてみるとここだけ息継ぎのブレスが入っていなくて。
歌詞もこの箇所だけすごく内省的というか、誰にも言えない独り言みたいな感じなので、言葉には出せないけど心の奥底で思っている気持ち、というのを表しているのかなぁ、なんて思ったりもしました。深い。深いなぁ。


続いてMVでは、ラストの3人大量発生に全てを持っていかれそうになりますが笑笑
それも含め(?)めっっっちゃくちゃ良いMVですよね!!!

今回は実際にある高校の校舎で撮影されていますが、教室に張ってある掲示物などはおそらくオリジナルのものっぽくて(書いてある内容的に)
その中でも特にカァーッとなったのが、教室の後ろの右上付近に貼ってある校訓で

勤 至 創   校
勉 誠 造   訓

この"至誠"を掲げるあたりがすごくミセスらしいなーと思ったりして、最初気付いた時はちょっと感動しました。

あとMVを見ていて気になったのが、Cメロ(「影が痛い〜我儘が拗れた美徳」)の部分の演出で。

スローで見てみるとわかりやすいのですが、「光が痛い〜希望なんか嫌い」にかけてめちゃくちゃ一瞬なんですけど、曇ったガラスに書かれた文字、みたいなのと、黒い文字が書かれているところに水が滴り落ちてる、みたいなカットが映っていてですね
本当は解読したかったんですけど、如何せん文字が一部分すぎて何もわからなくて…笑

うーん、でも演出面を考えてみると、心の中に浮かんだ文字たちが涙によって濡れている、ということを表しているのかなぁ…なんて
思ったり
思わなかったり
しました!!!笑笑(投げやり)

そして今回のMVと言えば!
ラストDメロのいろんな職業大量発生のところですよね!!()
初めて見た時は3人が遊びまくっているのも含めてめちゃくちゃ笑ってしまいましたが笑、何回も見ると逆に泣けてくるこのシーン。
どの職業に就いている人にだって等しく"青春"と呼ばれるキラキラしつつほろ苦さもある時期を経ていて、あの頃に抱いていた夢が叶った人も叶わなかった人も、たとえ叶ったとしてもいろんな紆余曲折があって離れざるを得なかった人もいる訳で
人の数だけストーリーがあるけれど、全てが尊くて肯定するのに値するものだと、このDメロでは演出含め伝えてくれているのかなと思いました。
青春から時間が経てば経つほどグッときそうなシーンだなぁ


ここまでMVについて書いてみましたが、最後は歌詞について少し触れてみようと思います…!

全体的な感想としては、学生目線で書かれている箇所もあれば、大人から見た目線で書かれた箇所もあり、逆に学生とも大人とも取れる感じで書かれているところもあったりと、聴いた時の気分次第で感じ方が変わりそうな歌詞だなと感じました。

個人的になんですけど、1番サビに出てくる

青に似た
酸っぱい春とライラック
君を待つよ ここでね

ここの「君」は、友達とも取れるのですが、

「君」=「過去の青春時代の自分」

だったら最高にエモいなぁ
なんて思ったりもしました笑


あとはDメロの対比ですね。
というのも、今回Dメロが2回登場していまして、
1回目のDメロは、

不完全な思いも
如何せん大事にしたくて
不安だらけの日々でも
愛してみる

感じた事のない
クソみたいな敗北感も
どれもこれもが僕を
つき動かしてる

そして2回目のDメロは、

あの頃の青を
覚えていようぜ
苦味が重なっても
光ってる

割に合わない疵も
認めてあげようぜ
僕は僕自身を
愛してる

愛せてる。

こうなっていてですね。
1回目はMVを見た感じ恐らく学生目線での歌詞なのかなと思うのですが、2回目は大人になった自分の感情で
しかもライブでは全員で大合唱をするという
この対比がね、すごく素敵だなぁと思いました。


あとMVに歌詞の翻訳機能がついているじゃないですか!
私英語で見るのがすごく好きなのですが(ちょっとしたニュアンスや主語が補われていたりするので)
今回2箇所ほー!と感じたところがあったので、勝手に紹介したいと思います🏃‍♀️

1つ目は、1番サビです!

『青に似た 酸っぱい春とライラック』

Like a blue, Bitter springtime of lifetime

"青のような、人生におけるほろ苦い春(青春)"

日本語では"青"と言っただけで漢字から"青春"が連想されますが、英語の"blue"が"青春"を意味することは(当たり前ですが)無いみたいなので、前半は恐らく日本語を英語に直訳したものなのだろうと思われまして
ちょっと意外だったのが、後半部分英訳の方には"ライラック"が入っていないことなんですよね
調べてみたところ、アメリカ圏では日本よりも開花時期が少し遅いらしく(?)あまり春のイメージがないのかなぁとも思ったり
いやでもあまり確信がないので、詳しい方がいらっしゃったら是非教えてください!笑

そして2つ目は、ラスサビのこの部分です!

『答えがない事ばかり だからこそ愛そうとも』

Too much things with no answers
But it becomes a reason to love

"あまりにも答えのないものが多すぎるけど、
でもそれが愛する理由になるんだ"

なんか、この微妙なニュアンスの違いがめちゃくちゃ良くないですか??!?
答えがないから愛する理由になるとか、もう良すぎて語彙力が無くなります
個人的に超お気に入りの部分です(*´꒳`*)


あとは、シンプルにラストの歌詞ですね。

僕は僕自身を
愛してる

愛せてる。

先日Eテレ「スイッチインタビュー」にて大森さんと競泳の入江陵介選手との対談が放送されまして、その中で大森さんが

最近やっと自分で自分を認められるようになってきた。(意訳)

とお話しされていましたが、それを感じられるような歌詞でですね、泣けますよね
誰目線やねんっていう話になってきますが、やっぱり作曲は全て大森さん一人でされているので、その時々の気持ちがより歌詞に反映されやすいと思っていて
しかも「愛せてる」じゃなくて「愛せてる。」っていう、言い切ってるとこがまた最高ですよね。
MV見ると余計にグッときます。


一応これで書きたかったことは全部書けたのですが、思いの外長くなっちゃったなぁ笑笑

どうやらまたそう遠くない内に新曲「Dear」が解禁されそうな気もするので、それまでにもっと聴き込んで取りこぼさないようにしようと思います🎧

ここまで目を通してくださりありがとうございました!!👋

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