大気と海の記録的な高温
こんばんは、nooooon(@nooooon_met)です。
前回の記事では、11月上旬の記録的な高温について書きましたが、
今日、気象庁から「秋の日本の平均気温と日本近海の平均海面水温の記録的な高温について」という報道発表がなされました。
今年秋(9~11月)の日本の平均気温偏差(平均値からの差)は+1.39[℃]は、秋の気温 としては統計を開始した 1898 年以降で第1位の記録となりました。
このような気象状況になった理由のひとつとして、平常時と比べ、北からの寒気の南下が弱かったことが挙げられています。
そして、他の要因としては、日本近海の平均海面水温が高かったことも挙げられています。
今年は、例年よりも日本付近に接近する台風が少ない年になりました。台風が通過すると、海の深い方にある冷たい水が上層の水とかき混ぜられ、海面水温の低下に寄与します。そのため、台風の接近が少ないとその影響が小さくなり、海面水温が高い状態が保たれたのでと考えられます。
一方で、黒潮続流が三陸沖まで北上した状況が続いていることも関係しているとされています。日本南岸に沿って流れる暖流として黒潮はよく知られていると思いますが、それの房総半島以東の流れを黒潮続流と呼びます。
「海面水温実況図」で海面水温の平年差を見てみると、確かに昨日の時点でも三陸沖で平年差が大きくなっています。
普段はあまり見る機会が無いと思いますが、このページでは海流等の状況も確認できます。面白いデータだと思うので、いろいろ見てもらえば楽しめるかなと思います。
寒さは好きではないものの、やはり暑すぎるのも・・・平年的な季節変動をしてほしいなぁと感じます。
そんな、今日このごろ