術後1日目
手術の日の夜はちょいちょい起きてたので、ちゃんと眠れたのかよく分からない。
いつも通り、自然と目が覚める。
しばらくして看護師さんが血圧などを測りにきた。
まだ動けないので、近くに置いていた私の歯ブラシセットも準備してくれて、介助ベッドの力を借りて起き上がり、歯磨きをする。
「今日からご飯始まりますよ」
そうだ!ご飯!
お腹は空いてはないけど、少しでも味のあるものをもぐもぐしたい。
メニューは、粒の小さいお粥と梅のペースト、じゃがいも入りお味噌汁、煮やっこ。
絶飲食後の味噌汁うんまー!!!
感動。食べられるって素敵。幸せ。
半分しか食べられなかったけど、ゆっくり味わって、ありがたくいただいた。
午後は立ち上がって歩く練習。
立ち上がる前に自分の体を動かすこと自体がお腹に響いて痛くて難しかった。
看護師さんの補助でゆっくり立ってみる。
トイレまで歩いてみることに。
うへぇ…秒で行けるトイレが遠く感じる。
こんな歩くの下手だったっけ。しんど。
病室にUターンし、尿管を抜いてもらう。これが痛くはないし一瞬だけど、なんとも言えない気持ち悪さ。
術後は紙オムツをつけている為、それも外し、身体を拭くのを手伝ってもらう。
齢32で紙オムツを穿くことになるとは…。
…そういや手術前にはいてた私のパンツどこいった?
お昼はやわやわのうどん。んまい〜!
食べられることが嬉しくて全部食べちゃった。
歩く練習がてらお水取りに行くか。
慎重に立ち上がる。
胃のあたりから肩の方まで突っ張ったような痛みがある。看護師さん曰く、術後は身体が突っ張ったようになる方が多いんだとか。うーん、痛くて歩きにくい。おばあちゃんみたいによたよたと歩く。
その後も何度か病室近くを歩いてみる。
傷口もだけど、それより胃のあたりが痛い。
その夜はお粥も副菜も少し残した。
夜間の看護師さんに胃の痛みを伝え、太田胃散のような薬をもらった。
立った時に痛みが強くなる気がするから、段々良くなるかな?明日には治ってるといいなー!
よし、歯磨きしてこよう。
立ち上がる。やっぱり上半身のあちこちと共に、胃の痛みがあるなぁ。
ふと、テレビの前に見覚えのない茶色い紙袋が目についた。私の名前が書いてある。自分のことに一生懸命で全然気づかなかった。何だこれ?
ガサゴソ…
あ、私のパンツ!
続く。
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