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発信への苦手意識を克服できた6つの要素

少し前からお付き合いしてくださっている方はご存知だと思うが、私は広報のくせに、本当に発信が苦手だ。発信上手な広報が周りに多い中で、コンプレックスを持ち、広報として数年キャリアを積んできた。
ただ、きっかけがあり半年ほど前から少しずつ発信を増やせていて、活動範囲が増えた。自分の望んでいたことを、決して無理はしないで気持ちに任せて1歩を踏み出せたことはとても大きいと思う。

発信をして気づくこともあった。世の中、ノウハウ的な情報はいくらでも溢れているし、私がわざわざ書かなくても実績あるネット有名人が発信している。
また、アウトプットファーストについて私に教えてくださった方に先日お会いしたら、「(ご自身の講演に対して)勉強になりました、と聴講者に言われるのは敗北だ」とおっしゃっていた。勉強より行動変容を重視している方だからである。それも真実だと思う。

では私は、何を発信すべきか? そういうノウハウ系は先人たちにあやかりつつ、私はもっと理論と実行の間にある気づきを発信した方がいいのではないかと、最近考える。

こういうことを考えるようになったのも、やはり自分が発信者になったからだと思う。発信しはじめて、見えるものは大きかった。

今回は、コンプレックスを手なずけ発信が少しできるようになった身として、発信についての「良いスパイラル」を自分で作り出すために大事だと考えていることを記事にしてみる。

【1】発信のメリットを教えてくれる人がいた

まずは発信が有益なもの、と思わないと行動できないはずである。
「発信するところに情報は集まる」「アウトプットファースト」を実践している人と定期的に触れ合い、発信に対して(実際の行動はともかく)やる憧れを持つようになる、やるのが当たり前な空気に触れることは大切な気がする。

幸い、私の場合、広報という職種柄発信をする方々が周りにいたこと、前職社長はじめ「発信すると情報が集まる」ことを体現し周りに伝えている人が多くいた。だからこそコンプレックスにもなったのだが、理論と行動が伴わないコンプレックス期間が長かったからこそ、この記事でギャップを明らかにできたらうれしく思う。

もし、「私が発信なんて考えたこともなかったわ…」という方なら、まずは「自分が発信することを妄想してみる」ことをおすすめする。有益かどうかとか関係なく、心の準備として、自分が発信についてどういう気持ちを持つか知ることは大事だと考える。その上で、有名な方や身近な方で頻繁に発信されている方が、どうやって何を発信しているのかをみていくとよいのではないだろうか。

【2】はじめての発信を後押ししてくれる人がいた

あなたの●●が見たいので、ぜひ発信してください、と、後押ししてくれる人がいるか。この有無も大きいと思っている。
私にとってこのきっかけは、オフラインイベントのPRLT(広報LT大会)だった。開催初回から何度も通っていたところ、運営の方に「発表してみませんか? 例えば●●とか…」と複数回声をかけていただいた。そのおかげで、私は発信を決意できたといっても過言ではない。このLT発表からいろいろなことが発展していったので、PRLTには今でも感謝してもしきれない。
何を発信したらいいかもその人に壁打ちさせてもらえると、きっと発信へ大きく近づくのではないかと思う。

【3】自分にとって発信しやすい環境を知った

私の場合、人目につかないところで、独り言のような(丁寧語でない)書き方だと発信が捗ることがわかった。
人目が気になると途端に発信のハードルが上がるので、PV数がわからない、UIとして閲覧者の方が見えにくいプラットフォームを併用し、発信を続けている。
具体的には、tumblrやtwitterはこの辺りをクリアしているように私は感じるので、この2つは好き勝手やらせてもらっている。noteはちょっと人目を感じるかな、、笑。

【4】少しずつでも、はみだす勇気を持った

最初から大層な発信をできる人はいないはずなので、言いやすいところで少しずつ発信して、それよりも少し勇気がいる発信にステップアップしていくといいと思う。
例えば、

社内や気心知れたコミュニティ内での発信

気心は知れていないコミュニティ内での発信

広く発信

など。同じコミュニティ内での発信でも、徐々に自分の意見を強く混ぜていくとか、一般的常識とは違う自分の意見を言ってみるとか。
大それた発信をいきなりするのは持続性観点からもいいとは言えない。持続できる(これならできる)発信から、少しずつはみ出していくことをおすすめする。

先述の「自分にとっての発信しやすい環境」という観点と絡めると、ここまでは発信できそう、ここからはチャレンジ、という基準や発信先を自分の中でおぼろげでも持っておくと、私の場合は発信があまり怖くなくなった。

【5】自分の当たり前は意外に、他人の当たり前ではないことを知った

自分の得意分野や自分独自の視点は、なかなか自分では判断できないものだ。私の体験で言うと、自分の当たり前は意外と、他人の当たり前ではないことが多かった。
なので、当たり前を書いてみて、反応を見ることでもしかしたら、とても意外だったり書いた自分が勇気付けられたりすることもありえる。

何か発信したいけど自分に書けることはない、と思われている方がいるのなら、壁打ちのつもりで一つ書いてみるのもありかもしれない。親しい方なら、その記事の感想や、もっと聞きたいことについて教えてくれるはずである。

逆にいうと、発信することで自分の個性がどんどん見えてくる、とも言える。

【6】謙虚、誠実でいるように心がけた

自分ではなるべく、「自分とは違う意見の人も見る」「自分ではちゃんと書いたつもりでも伝わらない可能性がある」「どれだけ配慮しても、知識不足で配慮できていないことがありえる」ことは念頭に置いて発信しているつもりである。
この気持ちはおそらく、記事を見ている人に伝わると考えている。インターネットの世界ではあるが、存在しているのも見ているのも大抵人である。
謙虚さ、誠実さのある記事とない記事では書き方が変わる。少なくとも、安易な決めつけや否定にはならないと思う。
もちろん、何かあったら謝ればいいと言うわけではないが、謙虚さと誠実さを伝えていれば(記事で伝わらなかった時はその都度SNSで伝えるようにすれば)燃えることは少ないはずだ。

このあたりの塩梅についてもっと詳しく知りたい方はぜひ、以下書籍をご参照いただきたい。私が発信活動をはじめた頃の出版だったので、とてもためになったし、勇気づけられた。

https://www.amazon.co.jp/dp/4023316520/ref=cm_sw_r_sms_awdb_c_-H.xBb102CCF4


発信は全てではないが、活動の質や評判を高める

発信をし始めて思うのは、「発信は自分の全てではないけど、自分の活動や評判をドライブさせていくのに欠かせないもの」ということである。人生は短いし、周りも皆忙しい情報社会で、自分をのことを人に見出してもらうのは時間がかかりすぎる。それを短くし、自分のやりやすいようにできる適切な自己発信は、今後、自己実現において必須スキルなのではないだろうか。

ここ半年のまとめとしてこの記事を書いてみたが、これからも自分なりに発信活動をアップデートし、またアウトプットしていきたい。

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