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【ソロジャーナル】Time To Killプレイまとめ

⚫️ 作品紹介

■ 私はロビーでターゲットを待つ殺し屋:ジャーナリングRPG

ジャーナリングRPG「Time To Kill」のあなたは、凄腕の殺し屋。このホテルのロビーでターゲットが現れるのを待っている。ターゲットを殺すまでの間に一体何を考え、どうやって考えをまとめ、殺し屋のテンションまで整えていくのかを記録することになる。冷静に行く? それともサイコパスになる?


⚫︎ 企画の経緯

日本では、ジャーナリングRPGがどうして浸透しないのか?みたいな話題の中で「手書き文字を見せたくない」という答えが多いのに、何か解決策がないかなーとぼんやり考えていた。音声ログの内容を、生成AIにライブコードとして再解釈させたのもその一環。

「日記を書く = 文字を書く」

という概念をぶち壊せーー!! みたいなね? どうやって記録を表現しようとも、キャラとして脳裏に強烈な印象を残した部分を創作すれば良いのだと思っている。前回はコラージュだったが、今回は引いたスートを色に例えて主人公の感情状態を表せないものかと実験している。もちろん、日記用のテキストもメモしているので、そちらも掲載していく。



⚫︎ Time To Kill プレイログまとめ

◾️ No.1

◾️ No.1-TRANSCRIPT

ホテルは、世界のざわめきから隔離されている。ここに来る今回のターゲットは、聖人のような慈善家だ。そして、少しの資金難に陥っている。彼は彼、僕は僕だ。ターゲットを待つことは、苦にならない。退屈に耐えられない者は、この仕事に向いてないと先生も言っていた。特別ではなく、独特であれ……と。

ホテルの従業員が、やけに僕を気にしてくる。使っている偽名は問題無いはずだ。営業スマイルな従業員の背後にあるフロントで、ターゲットの名前が呼ばれた。でも別人が立つ。整形を利用したという情報はなかった。そういえば、情報にチグハグな部分があった。成程、一つの名前で複数人が活動しているな。


◾️ No.2

◾️ No.2-TRANSCRIPT

考えを巡らせる為に、紙に書く癖がある。無論、どれもホテルの備品だ。自分の筆跡を見て、昔の現場にシグネチャーサインを残していたのを思い出す。あれは、若気の至りだ。タイムマシンが実在したら無かった事にしたい。ほら、筆跡が似てると見知らぬ隣人(ミステリーオタク)に絡まれた。今回の報酬である過去の捜査資料も、早く抹消したい。


◾️ No.3

◾️ No.3-TRANSCRIPT

あれ? 従業員が僕に対してサービスの質を気にしていたはずなのに、コーヒーを頼んでから30分は経っている。もう一度時計を確認すると、また話しかけられた。また見知らぬ顔……。今どきは、スマートウォッチなんて珍しい品物でも無いはずだ。まぁ、改造はしてるけど。何かこのホテルは、調子が狂うな。


◾️ No.4

◾️ No.4-TRANSCRIPT

このホテルは、落ち着きがない。タブレット片手に新聞を読む男の視線がウザい。Barの方から、カタカナビジネス用語を多用した会話が漏れてくる。気が散るが、合流時間と作戦プラン変更の話にも聞こえた。従業員に、コーヒーの件と共に苦情を伝える。

全員がグルで、ターゲットへ情報を伝えているのか?
この仕事が、生涯最後になる。これっぽちのストレスはどうってことない。


◾️ No.5

◾️ No.5-TRANSCRIPT

先ほど苦情を伝えた従業員は、実に有益な情報を目下もたらしてくれている。ホテル内の連絡体系や業務態度、人間関係、これから来る予約客の情報もだ。
それ以外では、このホテルの出来事はストレスが多すぎる。前回の仕事は、夜の博物館と見応えがあった。夜独特の雰囲気、徹底されたOMOTENAIだったか。


◾️ No.6

◾️ No.6-TRANSCRIPT

見知らぬ輩が、会話に夢中で小さな鞄を足元に落として通り過ぎていった。全然気づいてないな。
珍しく好奇心が湧いて、こっそり鞄の中を覗いた。

これは、調査進捗書か。しかも、自分が親友を殺した件だ。感情を持ち込まず、殺しも偽装していない。ん、親友の奥さんの顔写真が、ターゲットと同じだと。


◾️ No.7

◾️ No.7-TRANSCRIPT

従業員達が、ターゲットのご家族は明日到着すると話していた。……家族? あいつが死んで、随分経っているからな。
心を落ち着けたかった。このクレマも浮いていない、コーヒーの表面の様に。
よし、思考がクリアになってきた。これで、感情的ではない決断を下せる。

この仕事に、もう迷いはなかった。


⚫︎ プレイを終えて

ゲームのプレイ時間を調整しやすかったり、キャラクターが4つの能力値……というか感情の状態に心を支配されているかのパラメーターを管理するギミックは新鮮だった。まぁ、考え方の指針が定められるだけでメリットデメリットが無いのも良い部分である。

一方でこの色を使った記録方法に関しては、思惑通りキャラクターの感情状態を数値ではない状態で確認できるのは良かった。でも、振り返りとなると……色だけではちょっと物足りない感じがする。うーん、他の方法を考えようかな。


よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。