現実に戻ってこれない is 何?
何だかLARP(ライブアクションロールプレイング)を遊んでいる人たちで、この話題が出ていたらしい。詳しい詳細は存じませんけどね(無責任)
LARPは基本的に、空想上ではなく自分の身体と感覚を使ってキャラクターが体験したことを表現する遊びです。まぁ、ゴッコ遊びと言えば納得する人もいるでしょう。それを本気でやります、キャラクターとして何かを見て、キャラクターとして匂い嗅ぎ、空気や熱を感じ、誰かを思って手紙を書き、時には武器を持って戦うかもしれません。
海外のルールを見ていると、必ずと言って良いほど「現実に戻ってくるおまじない(雑な言い方)」という項目があります。これは人気になりつつあるLARPの種類で「2日〜3日、寝落ちする瞬間までキャラクターでいることを求められているため、“ここまでがゲーム、ここからが日常”というメリハリが必要になってきます。または現代、歴史上の社会問題(難民・人体実験etc)や現代の時間軸(ライブフェスや、自分の実体験を元にタイムトラベルを試みようと計画したり、トラウマに向き合ったりetc)をゲームに取り入れることがあるので、わかっていても心のどこかでゲームの延長戦なのでは・・・と感じてしまうことを断ち切ることが必要なのです。
そうしないとどうなるか? キャラクターのときに精神的ショックを受けた際、影響を引きずって日常生活に支障をきたすことがあるからです。
「ゲームから現実に戻ってこれない」のではなく、「ゲームのことを現実に引きづらない」……ゲームの中のことはゲームの中、現実には何も影響を与えませんよ〜、という宣言としてタイムイン(ここからゲームが始まり)、タイムアウト(ここまでがゲームの出来事)という宣言もあるのだと思います。
まぁ、個人的にですけどね。「大事な事は二度言う」って言いますし。
私は20日間のソロLARPの中で、日常生活に支障をきたす現象に遭遇しました。そのときは、亡くなった大事な人の研究を引き継いで砂漠へフィールドワークを行なった内容の日記を書き終えた後のこと。
「きっと、ゲームの世界線の私は……旅行疲れと大事な人は本当にもう自分の横にいないという精神的疲労のダブルパンチで体調悪いだろうなぁ」
と心がよぎったままゲームからタイムアウトしました。そうしたら次の日から現実の自分が体調を崩し、起き上がれなくなって……日常生活に支障をきたしました。まぁ、偶然という可能性もあります。
日本のLARPでこんな現象が起こるのか? と言われると、正直それはないかなぁと考えています。何故か? それは運営スタッフがきちんと用意した物語を短い時間(3-4時間ぐらい)で遊ぶのがほとんどだから〜と考えています。(あとはプレイヤーの実体験を重ねるようなジャンル・世界観・社会問題を題材にしたゲームは観測している範囲ではほぼないからってところでしょうね。ファンタジーとホラーが主流ですから)
スタッフやGMの指示をちゃんと聞いて、メリハリを付ければまったく問題無いと思います。私みたく、ソロでダラダラ遊ぶのは要注意ってところですかねぇ。
よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。