【ソロジャーナル】Advent of Abominatio プレイまとめ
⚫️ 作品紹介
◾️ クリスマスに破滅を味わいたい人へオススメ? / ソロRPG
「Advent Of Abomination」での、あなたは独身満喫者。どれくらい満喫しているかというと、人里離れた山小屋で一人休みを満喫するぐらい。そこから雪で断絶されても気にならないが、人ではない何かが蠢き……あなたの休みを台無しにしようとしている気がする。
と、アドベントカレンダー方式に毎日フォークロアホラージャンルのプロンプトが表示されるソロRPGとなっている。クリスマスちょうどに破滅かぁ(w
⚫︎ Advent Of Abomination プレイログまとめ
◾️ No.0
◾️ No.0-TRANSCRIPT
何これ、アンケート? 山田・O・ケニー、アーカム大学文学部2年。12月は友達とかと遊ぶ予定があったが、シドニー教授の評価点稼ぎのため、彼が先月巣篭もりしていた山小屋に来た。滞在? 約1ヶ月。目的? ここに彼が忘れていった資料を使って、古文書の解読作業を進める。先輩、急な予定が生えてたな。
◾️ No.1
◾️ No.1-TRANSCRIPT
最初はこの状況を悲観していたけど、外は雪が降り続けているためかとても静かだ。しかも、教授の巣にはクリスマス品が積まれ、ホリデー用の食べ物が結構備蓄されている。
まぁ、テレビもネットも電波も無いから解読に没頭するしかなかった。でも、雪が弱まった瞬間に見える光景は、まるで名画だわ。
◾️ No.2
◾️ No.2-TRANSCRIPT
山小屋はネット環境が無いのに、キッチン周りは割と充実している。レンジにオーブン、圧力釜にもできるミニクッカーだ。おっと、学術書とは別に料理本の棚まである。なるほど、ここでの気分転換は料理なのか。
ここでやる本懐は、古文書の解読作業だ。共有書を読む限り、教授にしては苦戦してる印象。
◾️ No.3
◾️ No.3-TRANSCRIPT
資料の間に、雑誌が挟まっていた。コズミックF? オカルト系? 見た事も聞いた事もない。付箋があったページは、この山小屋付近の特集だ。暗号化生物? 未確認動物の目撃記事ねぇ。あれ、記事の半分が載っていないぞ。まるで、印刷機が故障したようなバグったイメージだ。
何故、奇妙な視線を感じるんだ?
◾️ No.4
◾️ No.4-TRANSCRIPT
何か、まだ心が変に動揺している。こういうときは……食べ物だ!
他人はどうだか知らないけど、ズバリ心がホッとする食べ物はトマトソース。トマト特有の酸味と少し辛味のあるソースに沈められた、パスタやチキンは絶品だ。
おっと、ホリデー用の食べ物の中にラザニアがあるじゃないか!!
これにしよう。
◾️ No.5
◾️ No.5-TRANSCRIPT
ラジオ番組っぽい音で目が覚めた。何処で鳴っていたかというと、部屋ではなく、隠し部屋ぽい屋根裏。
ダンボールが雑多に積まれた中に、年季の入った執筆机とその上にラジオが置かれていた。
電源が入っていないのに音が……。
倒壊する音、古めかしいBGM、キャラ同士の会話だ。何で、廃墟の遊園地を思い出す?
◾️ No.6
◾️ No.6-TRANSCRIPT
朝お湯を沸かそうと台所に立ったとき、メモが戸棚に挟まっているのに気付いた。え、外の納屋に塩漬け肉やら色々ある!? さすが、教授の巣だ。
ウキウキしながら、納屋に向かったんだよ。納屋の横に獣道があって、何気なく進んだのよ。そうしたら、石が規則正しく並んだ神聖そうな場所に出たんだ。
た、多分狼が目の前を……。デカくね?
◾️ No.7
◾️ No.7-TRANSCRIPT
玄関をノックされて目が覚めた。まさか、教授!? と思ってドアを開けると、見た事ない制服を着た男。新手のUber!? 要件を聞こうとしたら、妹からの手紙を渡された。私営の郵便配達サービスとか初耳。Xmasと年末年始の予定を家族に伝えてない&連絡が取れないから心配してる? 変なところで心配性だな。
男が、返事を持って帰ると言う。本当、何そのサービス。
◾️ No.8
◾️ No.8-TRANSCRIPT
まーた、1日の始まりが玄関のノック音。また手紙か?って思えば、立っていたのはダブルスーツの黒人だった。明らかに、昨日の郵便配達の男より異質。その人の言葉が最初聞き取れなかったんだ。次第に意味がわかってくると、違和感が強くなる。
エサニ、ナリマスヨ
この人、二次元でペラペラだ!
そこで、目が覚めたよ。
◾️ No.9
◾️ No.9-TRANSCRIPT
屋根から雪が落ちたのか……と勘違いできそうな衝撃と音だった。
でも、外は雪が溶け出すような天気には見えない。
恐る恐るドアを開けてみたら、血が点々と納屋へと続いていたんだ。
まさか、あの神聖そうな場所まで? と思って行ってみたら、予想的中。
場所の中央に、宇宙服っぽいヘルメットが置かれていた。それを中心に血溜まりが広がっている。
中には、何も入っていなかった。
◾️ No.10
◾️ No.10-TRANSCRIPT
解読作業が進まない。法則性を掴んだと思える頃に、ガラッと表記が変わってくるのだ。何だか、古文書に監視されているとか? ってそんなわけないか。
聖なる場所でヘルメットを見つけて以来、妙な視線を感じるんだ。
気分転換に屋根裏部屋を物色してみようと思ったら、何かの駒がラジオの横にある。
何の駒だ、これ? 前もあったか??
◾️ No.11
◾️ No.11-TRANSCRIPT
物が壊れる時、予兆があったり突然だったりする。今回は本当に突然。解読作業を一区切りつけて腰を伸ばそうと立ち上がったら、腕時計が地面に落ちた。バンドの止め方が甘かったのかと思ったら、根本の方から千切れている。これは、自分では直せない壊れ方だ。
手首に時計が無いと落ち着かないから、街へ戻ったらすぐ直そう。
◾️ No.12
◾️ No.12-TRANSCRIPT
ここ数日の出来事を引きずっているのか、解読作業が思うように進まない。
こういう日は無理だな、料理をしても美味しくなさそうだ。ネット環境があれば、映画を見まくるのに。文字からも離れたかった。
裁縫箱の中に、沢山の糸がある……。なんだっけ、妹が言っていた奴。そうそう、ミサンガだ。無心で糸を編んだら落ち着くか?
◾️ No.13
◾️ No.13-TRANSCRIPT
夜中に、突然目が覚めたんだ。何だろう、まるで朝が来たと勘違いしたみたいな?
灯りも点さずに天井を眺めているつもりが、さらに闇が深まったように感じた。
目がまったく闇に慣れず、自分が黒の中へ埋もれてしまうような……重さがある。
何かが、至近距離から覗き込んでいる気がした。
目だけが……。あれは、確かに目だった気がする。
◾️ No.14
◾️ No.14-TRANSCRIPT
起きてすぐコーヒーを用意していると、外で何人かの足音が聞こえてきた。小屋の前を素通りしていくので、聖なる場所へ向かっているらしい。
好奇心に抗えず追うと、確かにあの場所だった。でも、真っ二つにされた大きな狼の血と腐臭で穢されている。
何が生まれたんだ? と小声で囁き合っていた。狼なら問題ないが、違っていたら数年は足を踏み入れてはいけないらしい。
え、狼を真っ二つにして生まれる存在って?
◾️ No.15
◾️ No.15-TRANSCRIPT
覚えているのは、ノイズ混じりのラジオ放送が聞こえてきた辺り。“サンタが街にやってくる”……だっけ? 曲に合わせて赤い物体が目の上を飛び交っていた。
ベチャベチャ床に落ちる音が不快だった気がする。
ここは、美味しい。ここは、不味い。
耳元でクチャクチャ音を立てて食べるなって思ったんだ。
ここは、最後だから。
摘まれた自分の心臓を見て、目が覚めた。台所へ行けば、トマトが床に落ちて潰れている。何か、気味が悪いのが心に居座る1日だった。
◾️ No.16
◾️ No.16-TRANSCRIPT
コーヒーと摩訶不思議な色のドーナツに、インスト曲を相棒に解読作業に没頭する。というより、眠れなかった……。まさか、この歳になって悪夢を怖がるなんて。
イヤホン越しに、ガラスを凄い力で叩きつけたような音が聞こえた。
見れば、銃弾を撃ち込まれたような一点に力がかけられたヒビ。……皮を剥がれた鳥の死骸が、突き刺さっている。そんなバカな……。
◾️ No.17
◾️ No.17-TRANSCRIPT
また、横になった状態のまま身体が動かない。あれ程、寝ないように気をつけたのに。今度は一体どんな悪夢が……と思っていたら、思いっきり叱責された。
え、教授!?
何でも忘れ物をして、小学生かっ! みたいな罵詈雑言だった気がする。
何のことかと必死に思い出そうとしたら、視界に針と糸を持った教授が見えた。
あの悪夢の続き!? 身体から摘出されたかのように、アルミトレイの上に乗っている。
目が覚めて台所に行くと、トレイがあった。
◾️ No.18
◾️ No.18-TRANSCRIPT
チャイムが鳴った。ということは現実って思っちゃうのは滅入ってたんだな。出ると、この小屋がある村の村長?に付いてこいと言われた。行ってみれば、すごく古い公衆電話の受話器が上がっている。え、自分宛? 出てみれば親友だった。教授の入れ知恵らしい。
思わず出た最初の一言は、「なに電話してんの?」だった。
◾️ No.19
◾️ No.19-TRANSCRIPT
昨日親友との通話を終えた後、村長さんに言われたんだ。"悪夢で苦しんでいる顔をしてる”って。
そんなに酷いのかって思ったけど、後で鏡に映った自分の顔色は確かに酷かった。
だからなのか、ドリームキャッチャーを譲り受けることに。色々と約束事を申し付けられたが、さっそく1つ破ってしまった。
鏡越しに見えたドリームキャッチャーの中央部分に、不意に美しいと思えたナニかが見えた気がする。
◾️ No.20
◾️ No.20-TRANSCRIPT
これをどう表現してよいのか、わからない。雪が降っているときは静けさが増すよなぁ……という変な納得をしていた。
でも、窓越しに見える木々から鳥が次々に飛び立っても、ヤカンが湯気を噴き出す音も、ストーブの音も聞こえなくなっている。その中で、遠くの方から遠吠えだけが聞こえてきた気がした。
いや、アイツは真っ二つに……。
◾️ No.21
◾️ No.21-TRANSCRIPT
どうなっているのか、自分でもまったく理解できない。
昨日は確かに音が聞こえなくなった。今日は逆に色々な音がうるさい。
小枝が落ちる音が大きな山が雪崩を起こしたような音だし、ほんの少し蛇口を捻って出た水が洪水のような音をたてた。皿が割れる音、鳥が落ちる音、自分の息遣い、獣の息遣い、足音、壁を引っ掻く音、紙に文字を書く音でさえ……
◾️ No.22
◾️ No.22-TRANSCRIPT
来た来た来たキタきた逃げないと!
目から、色まで無くなり始めている。音がうるさい!
どこかにぶつけた拍子に手を切ったのか、滴る音すらもうるさい。
これを読んだ、誰か……頭が痛くて言葉が出てこなくなった。
どうしたら、どうすれば
逃げる
逃げないと
早く逃げろ!
悪夢……。この悪夢から!
◾️ No.23
◾️ No.23-TRANSCRIPT
恐怖のあまり逃げ出したはずなのに、何だか冷静さが戻り始めた。
不思議とあんなに煩かった音が、元に戻った気がする。いや、自分の呼吸とか鼓動はダメだ。視界も元に戻っていない。気配は消えず、コチラを確実に追い詰めてきた。奴はどうして追ってくる?何故、狙われているんだ?何故、アレを悪夢だと思ってしまうんだ?
◾️ No.24
◾️ No.24-TRANSCRIPT
どうして?
長い時間、村の方へ走ったよな? 多分だけど、1時間ぐらい?
どうして?
休憩しようと茂みに隠れたはずなんだ。顔を上げたら、小屋の前って何だよ?
どうして?
頭痛がする程の呼吸と鼓動の騒音に混ざって、足音が聞こえるんだ?
学校の廊下を歩く、教授の足音。でも、見えているのは……。
なぁ、此処は……何処だ?
◾️ No.25
◾️ No.25-TRANSCRIPT
理解できた。ここは、現実じゃない。
悪夢の中だ。そして、この夢の主人は……シドニー教授だ。教授は最初から戻ってきていないのか?どうやって、ここに呼ばれたんだ? 大学で話していた教授は何者?
思い出せ、思い出せ、思い出せ、思い出せ、この悪夢じゃない夢の中で教授が言っていた忘れ物。それが悪夢から抜け出す方法……あ。
⚫︎ プレイを終えて
2023年最後に遊んだのは、久しぶりの長期間遊ぶジャーナリングRPGでした。能力値などのパラメーターなどはなく、No.0の自己紹介から始まりNo.25のエンディングまでプロンプトによる物語の流れは固定されている。
まさに、物語重視のタイプ。
スペシャルな4つのプロンプトはランダムになっているため、そこで物語の進ませ方が人それぞれの独自色を出せるだろう。
最後、キャラは生き残るか破滅するかはプレイヤーの判断に委ねられるのだが、私はコイントスに運命を任せました。まぁ、物語的にも2度目の発狂は無理ですよねぇ。
アドベントカレンダーの代わりに、今回はマンスリースケジュールに落書きをまとめてみた。元ネタはジンボアユミさん。まぁ、雲泥の差な出来栄えだけどね。