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みかんモノレール

忽那諸島・中島にて暮らし始めて14日目の9月26日、朝から曇り空でした。太陽が出ていないと、少し肌寒いくらいかも、と感じる朝でした。今日は日曜日ですが、10月・11月からの収穫シーズンを前に、日曜日も朝早くから作業をされる農家さんもいます。

今日も、引き続き森さんの畑のお手伝いだったのですが、今日は初めて、モノラック(みかん畑にあるモノレール)に乗り、山の上のほうにある畑に摘果にいきました。
※モノラックは中島に限らず広くみかん畑で利用されており、荷物やみかんを運ぶ際に人も乗ることがあります。ただしモノラックのメーカーは人が乗ることは想定しておらず(みかんなど荷物を山の上から下へ移動させることを想定)、メーカーは人の乗車は禁止しています。

初めてのモノラック、速度はゆっくりめで怖くはなかったのですが、高いところへ出て視界が開けるので思わずきらきらと光る海に見とれていると、知らない間に目の前にみかんの木の枝があってぶつかってしまったりします。

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午前は南柑(温州みかん)の畑での作業だったのですが、おもて年である今年は枝にたくさんの小さな実がついていて、どんどん摘果をしていかないといけません。

森さん曰く、南柑(温州みかん)は、枝によって残す実と落とす実を決めてしまって、落とすと決めた枝についている実は全部落とすようなスタイルで摘果していくといい(摘果後に残った実の粒が揃う)んだそう。伊予柑の摘果では残す実どうし、間隔を開けていくので、対照的です。

教えていただいたとおり、どんどん摘果をして傷がついてしまったりまだ小さな実を落としていきました。作業をしていると、キジバトやヒヨドリの声が聞こえてきたり、風の音が聞こえてきました。

お昼の休憩をはさみ、午後はまたモノラックに乗り、山の上のほうにある伊予柑畑に行きました。

伊予柑畑もたくさん実がついていて、どんどん実を落としていきました。今日の伊予柑畑は山の上のほうにあって傾斜があり、足元が不安定ななかでの作業のうえ、摘果した伊予柑に足をとられ、何度か斜面を滑り落ちてしまいました。畑は段々畑になっていて石垣が積まれているので、石垣で止まることができたのでよかったのですが。

伊予柑畑の作業の合間の休憩中に森さんと中島のみかんのいろいろなことについてお話ししました。今日で森さんの全ての畑を一通りお手伝いさせていただいたのですが、集落のいろいろな場所に畑が分散していて、畑がどうやって継がれてきたのかについてお聞きしていたところ、森さんが「まあでも中島も私らの世代で終わりよ。」とおっしゃって、ふとした瞬間やふとした言葉からも中島の柑橘農家さんの後継者不足を感じます。

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