論点思考

▼あなたは正しい問いを解いているか
・はじめの問題設定を間違えると正解には辿り着かない。問題解決の最上流にあたるのが論点思考
・論点の中でも最上位の概念は大論点といい、仕事で成し遂げるべき最終的なゴール
・大論点を意識しつつ担当レベルに分解したものが中論点、小論点
・まずは与えられた問題を疑う。それを解いて目的を達成できるか

▼論点候補を拾い出す。戦略思考の出発点
・企業の課題は無限にあるので優先順位をつけて課題を一つに絞る
・論点思考のステップ
①論点候補を拾い出す
②論点を絞り込む
③論点を確定する
④全体像で確認する
・論点と現象を見極めて考える(少子化は減少であり問題/論点ではない)
・論点を見つけるには常に本当に論点か?と疑問を持つこと。なぜを繰り返
・論点は、人によって違う、環境と共に変化する、進化するために常に動くことを理解する

▼当たり、筋の良し悪しで絞り込み
・仮説思考で当たりをつけて白黒つけやすいところから絞り込む。しらみつぶしはダメ
・依頼者が課題を持っていないところを逆に調べる。課題を持っているところはそれなりに調べられている。 
・分析で有意な差が見られない場合は論点を再設定する
・論点は、解決できるか?実行可能か?解決したらどれだけ効果があるか?で検討する。

▼全体像を確認し、論点を確定する
・プロービング(探針):相手に刺激を与えて反応を引き出し本質を探る方法
・論点の仮説を立てるアプローチ
①質問して相手の話を聞く
②仮説をぶつけて反応を見る
③現場を見て肌感覚を掴む。現場に話を聞く
・依頼主のバックグランド、発言から真意を探る
・論点は無数にあるが結局は相手次第。何を望んで、何を望んでいないか対話を重視する
・引き出しを20個、それぞれ20個ほど事例を用意しておく。活用の仕方は下記。
①アナロジー
②顧客視点
③鳥の眼、虫の眼で考える
④過去の知見を参照する

・上位の概念を考えることで横にある論点を浮かび上がらせる。(新規開拓を考えろと言われた時に上位概念によって並ぶ論点が変わる

・論点のレベルの違いは意識する「中論点と小論点を並列に考えてばダメ)
・BCG流は、まず論点に当たりをつけてヒアリングを行い検証、最後に漏れがないか全体を構造化する。(ビジネス書では、まず課題を構造化して、それぞれの問題を解いていく)


▼ケースで論点思考の流れを掴む
・経営の意思決定は0.1ではなく、グレーなものであり現場経験がものを言う

▼論点思考力を高めるために
・問題意識を持って仕事を行うことで論点思考が育まれる
・視野、視座、視点で論点思考を高める
①視野 普段見ていない方向に目を向ける
②視座 二つ以上のポジションについたつもりで仕事する
③視点 切り口を変える
・複数の論点を考える。一つしか出ないのは思考が浅い
・代替案を考えるときは上下左右の論点が重要
・反対する人をイメージして論点を出す
・引き出しを増やすためには、問題意識を持って情報に向き合う。
・無理に情報を集めようとすると頭に入らない。
・反論されても説得せずに聞く。どこに引っ掛かっているかを見つけ解きほぐす
・論点思考は「解くべき問題の設定」プロセスのことを指し、仮説思考は「仮の答え」を元に思考するアプローチ。